「SNOW MIKU 2013シンポジウム つながる世界part2 」視聴所感

現地に行けないので、つべの中継を視聴。
帰宅してメシ食ってからだったので、冒頭30分の、おそらくKAITO V3に関するプレゼンは見逃したけどorzそれ以降はとりあえず視聴できた。

シンポジウムは2部構成だったんだけど、ボカロの、というか音楽そのものの未来について、ほぼ産総研の後藤氏による独談会ｗだった第1部が非常に興味深かった。

氏の話は、コンテンツ創造のオートメーション化というかなり挑戦的というか、クリエイターに喧嘩売るかのようなテーマの話で、その中では、恐ろしいコトにニコ動でコメントまで自動生成する研究までされていることに触れられており、文化活動そのものがコンピューターで完結する未来像が提示され、それはちょっと受け入れがたいなーと思う反面、脊髄反射的にコメント一言に左右されてる今のニコ動の視聴者層を見てると、簡単に騙せそうだナァという気はした。
悪用すれば、強力なステマツールだなコレはｗ

話は価値観の遷移についても触れられていて、昔は楽器を演奏してこその音楽だったものが、機械任せの演奏が受け入れられ、次いでミクさんの登場で機械任せのメインボーカルが受け入れられた現状から、将来は機械任せの作詞作曲すらも受け入れられるだろうというハナシは、かなり突拍子もないケド否定はできないという気がした。
今の音楽も、サウンド素材の切り貼りやエフェクター合成の産物だったりするしナ。

じゃあ、クリエイターの居場所はなくなるのかというと、それは、テーマは違うけど第2部でのクリプトン伊藤社長の、プレゼンでの言葉が力強く否定する。

「人ってやつはクリエイティブ」なんだと。

技術の進化は、いろんなモノのあり方を変えてきたし、将来的には後藤氏の未来像が現実になるのかもしれないけど、何か新しいコトやろうとする意志があれば、今とは関わり方は変化するだろうけど、クリエイターはクリエイターであり続けられるんじゃないかと思う。



...まぁ、思考停止してたら間違いなく後藤氏の未来になるんだろうけどナｗ