トヨタの猛追を振り切ってルマン初制覇、1999年ルマン24時間、BMWV12LMR

こんにちは、今回紹介するミニカーは1999年のルマン24時間に参戦したBMWV12LMRです。メーカーはミニチャンプス製です。こちらも中古品なので、リアウイングのステッカーが破れています。
1998年にルマン制覇に向けてBMWはレーシングカーの製作を開始、のちにF1でタッグを組むウィリアムズと共同開発されたのがBMWV12LMです。エンジンはマクラーレンF1GTRと同じ6リッターV12エンジンを搭載、1998年のルマン24時間で、デビューしましたが決勝では謎のバイブレーションに苦しみ2台ともリタイアに終わりました。そして1999年のルマンで前年の改良型であるBMWV12LMRで参戦しました。BMWワークスは2台体制で参戦、15号車、17号車です。この年のルマンは、BMW、日産、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、パノス、が参戦しました。総合優勝争いはトヨタが本命視されトヨタTS020の1号車、2号車がフロントロー独占、1号車がポールポジションを獲得しました。しかし２日の朝にはBMWワークスがワンツー体制にトヨタTS020は1号車、2号車がすでにリタイア、3号車の土屋圭市選手、片山右京選手、鈴木利男選手がドライブするTS020、1台のみとなっていました。BMWは17号車が２日目の午前にトラブルでリタイア、15号車がトップを死守、トヨタは片山右京選手が猛追、トップを走るBMWを追いかけます。しかしBMWワークスは、サテライトチームが走らせる前年型のBMWにトヨタのブロックを支持、サテライトチームのBMWがトヨタを押さえているうちにトップの15号車が逃げて行きました。トヨタはタイヤがバーストしてしまい優勝出来ませんでした。結果はBMWが総合優勝、トヨタの3号車が2位、アウディの8号車が3位でした。今ではトヨタと提携を結ぶBMW、90年代最後のルマン24時間で優勝を争った2メーカーの提携、時代の流れですね。