
「自宅にホームシアターを作る」の今回はプロジェクター編です。
AVの始まりは、14インチブラウン管TVから始まり、25インチブラウン管TV、ソニーのプロフィールを使ってきました。
当時、ソニーのプロフィールは非常に高画質でマスターモニターレベルと言われており、とにかく発色が綺麗で素晴らしいモニターでした。
ブラウン管式のTVの他にリアプロジェクションTVもありましたね。あれ、本当に欲しかったですよ。明るいリビングで見えづらいとか欠点はありましたが、あの画面の大きさは魅力的でした、、、、
ここでは、TVやモニターではなく、今まで使ったプロジェクターについて書いてみたいと思います。
1995年頃と記憶しています、低価格の液晶プロジェクターがシャープから登場しました。
XV-P3と言うプロジェクターですが、当時20万ちょっとで100インチが実現できると言う事で、発表されてすぐに購入しました。
スペック的には30万画素の単板式で水平解像度は350本と言う、発売当時でも低スペックでした。
画素数が30万画素(現在の4kプロジェクターは830万画素とも言われています。)しかないので格子状の画素が見えまくりで、お世辞にも高画質などと言えるものではありませんでした、
でも、当時はs端子とビデオ端子しかなく、繋ぐ機器と言ってもビデオデッキ程度なので、そもそも画質云々言えるものではなかったかと思います。
ただ、低価格で4:3 100インチの迫力は何にも替え難く、個人的は非常に満足して使っていました。
P3を使っていて1年程度で、ランプ切れが発生し、修理後にしばらくしてまたのランプ切れ、、、、、
シャープのサービスから「何かの不良はあるが、原因が特定できないので、差額を払ってくれれば上級機種に交換しますよ。」と言う、今では考えられない様な神対応を頂き、20万近く差額を払って、XV-Z4000と言う液晶プロジェクターに買い替えました。
こちらは3板式の92万画素でP3と比較して画素が見えずらい(笑)
斜めの直線がP3だとギザギザ、z4000だと大体直線に見える感じです。
とは言っても、まだこの時はS端子とビデオ端子の世代です。
それでもこのプロジェクターは非常に明るく、アニメ等を見るには最高だった記憶があります。
Z4000でしばらく映画を楽しんでいたものの、心の中では「いつかは3管式プロジェクター」を
目標に100円貯金(笑)をしていましたが、友人から連絡があって「会社の3管プロジェクターを廃棄するけどいる?」と連絡が入り、もちろん「yes」です。
もらったのはこの3管式プロジェクターなのですがパナソニックのOEMでビクターのプロジェクターでした。
3管式プロジェクターは内部に小さなブラウン管が3本入っており重量も約40kgと非常に重たいプロジェクターです。
床置きでもいいのですが、やっぱり天井に吊りたいという事で、屋根裏に入ってプロジェクターのステーを梁に固定、地震でも耐えられるよう、DIYして天吊りは完了、今度は画像をスクリーン上で合わせるのが、困難を極めました。
RGBの3つのビームをスクリーン上で寸分の狂いも無い様に電気的に調整(レジストレーション調整といいます。)するのが本当に大変でした。
結局、友人の会社でもレジスト調整が出来ず、メンテが大変過ぎて、液晶プロジェクターに変えたそうです。
このプロジェクターも例に漏れず、レジストレーション合わせが本当に厄介で調整をしっかり行なっても、数ヶ月で微妙にズレてきます。
ズレると映像自体の輪郭に色がはみ出した様に映るので、気になって気になって映画に集中できたもんじゃありません。
この一連の調整の難しさが3管式の難点であり、重さとあわせて普及しなかった最大の要因かと思います。
でもレジストレーションがぴったり合うと、TV画面をそのまま引き伸ばしたような、素晴らしい映像を体感ができます。
ただ、この時は、525本(480iとか525iと呼ばれてますね。)の水平解像度だったので、プロジェクターでは走査線と走査線の間が隙間の様になっていて高画質と呼べるものではありませんでした。(詳細は長くなるので省きます)
使用途中からHDに近い環境が整い始め、ラインダブラーと言う走査線と走査線の間を補完する機器が出始め、(要はプログレッシブスキャンの事で、480pとか525pと呼ばれているものですね)走査線の見えない映像は感動しかありませんでした。
頂き物のプロジェクターを使っていましたが、やっぱり、しっかりした3管式プロジェクターが欲しいと思い、ソニーのVPH-D50QJ(通称ドルフィン)を購入しました。
本当はもう1ランク上のG70が欲しかったのですが重量が80kg近くあり、流石に頭の上に80kgの物がぶら下がってるのも気持ち悪く、D50で我慢です。
この頃になるとインターフェイスボードを海外から取り寄せてHDMI入力ができる様に改造したりとHD環境が整いました。
この時になると3管の調整は朝飯前、レジストがずれてボケボケの映像になっても、すぐに修正できるスキルは身につけました。
やはり3管式の映像は液晶の様にカリカリの高画質と言うのではなく、ラインが柔らかい高画質と言うんでしょうか、液晶プロジェクターでは表現できない良さと言うのがあります。
レースゲームなんかやっても遅延なんて一切ありませんしね。
ただ、これもブラウン管を使っている以上、画面焼けが起こります。
D50も画面焼けが発生してきたのと、画像ムラも出てくる様になりました。
上級機のG70に買い替えようかと思いましたが、既に時代は3管式プロジェクターなど、過去の遺産、、、
液晶プロジェクターしか選択肢がなく、ビクターのDLA-X30を購入しました。
当然この頃は全てフルHD対応機で、このX30は普及機ではありましたが、非常に良い絵を出してくれました。
液晶プロジェクターのイメージといえばP3やZ4000のイメージがあり、3管式の足元にも及ばないだろうと思っていましたが、3管式を超えている場面も多くありました。
なんと言っても1番は調整が簡単だと言うこと、レジストズレなど起きず、ポン置きで調整要らずで最高画質が得られ、かつ軽量であると言うのは大きな驚きでした。
確かに、早い動きや斜めにパンする映像などでは、遅れが目立つ、ラインがギザギザになる等3管式の絵に慣れている私としては「あれっ」と感じる事がありましたが、3管式が過去の遺物となったのはわかる気がしました。
X30から数年経ち、時代は新たに2kから4kへと変わり、ブルーレイからウルトラHDへと変化してきました。
何度も買い替えようとは思っていましたが、そこら辺の映像スペックも細く追加されている時期であり、導入見送りが続いていましたが、いよいよ4k/60p入力に対応したVPL-VW255を購入しました。
いや、このプロジェクターも素晴らしいです。
ネイティブ4kパネルを使っており、ここに入る映像信号は4kにアプコンされて出力されるので、何を観ても綺麗に映ります。
でもSD画質のものは4kになっても良くはありませんが、、、
3D映画もたまに観るので、3D映像も4k化してくれるのは嬉しいですね。
それと4kコンテンツ不足と言われていますが、YouTubeの4k、8k映像は非常に充実しており、観るに困りません。
非常に高細密な素晴らしい映像を楽しむことができます。
YouTubeで公開されている、4k映像の一部です。
スクリーンに映った映像を写真に撮っただけです。
ほぼ無調整でも、この位の映像が出せるのですから、技術の進歩は凄いと思います。
(実際はもっと鮮明です。)
次は8kや12kと言われていますが、どこまで映像の技術革新は続くのでしょうかね。
音声フォーマットと合わせて将来が楽しみです。
最後までお読み頂きありがとうございました。