2009年09月17日
免停までのいきさつ【意見の聴取に参加して】
東京都公安委員会による意見の聴取で、聴取日が金曜日の場合は
免許取消対象者が呼ばれる様です。(魔の金曜日)
オイラも例外なく、累計15点で金曜日に桜田門に呼び出しを受けました。
朝9時までの集合で30分位前に到着、意見の聴取参加手続きの際に
免許と引き換えに番号札の付いたバッジをもらう。【ここで免許とお別れ】
処分内容に応じて3部屋に分かれており、1部屋のキャパは約20人位程度
オイラの部屋は当然取消対象者部屋で、集まった参加者は10人強で全体の約半数程度。
そうこうしている内に説明官(警視庁の方)が部屋に入ってきて、参加人数を確認し始めた。
参加者の数を確認し終えると、
「本日はxx名の方に参加頂いております。その他は欠席ですので、さっそく始めたいと思います」
と当日の流れの説明に入る。当日の流れとしては前のブログにも書いたように
意見の聴取の説明
(聴取の場は違反した事実に対して意見を競い合う場ではなく
違反に至った経緯に関して自分に有利な証拠や理由が有れば提出が出来て
提出内容が認められれば1段階の処分軽減措置が実施される等々・・)
行政処分結果に関しての説明
(違反点数にリンクする取り消し対象の欠格期間等)
という内容説明後に、聴聞官(公安委員会)の方が入室し意見の聴取開始となる。
オイラがちょっと驚いたのは約半数が欠席であった事、欠席すれば額面通りの処分措置となるので
減免措置等は殆ど無いと思われる。(免許取消) 違反内容にもよるがもっと参加者は集まると
思っていたので、意外な印象を受けた。
意見の聴取開始時に、呼ばれた人から前に出てきてくださいと説明官(警視庁の方)より
説明を受ける。この順番は一定の法則(処分点数の高い人が最後)がある様だが
オイラの場合は25点(無免許運転+速度違反)の人が最初で、次の人が16点(速度違反累積)の
様な順番であったので一概に処分点数の低い順~高い順とは限らないようだ。
自分がいつ呼ばれるか解らないながらも、始まった意見の聴取の様子を見守りながら
どの様に対処すべきかを考える。違反内容は実にさまざまであったが参加者の多くは
「無免許」(免停中に乗ってしまった人が多く、特別なケースの猛者が一人)でその他は
速度違反の累積で取り消し対象となった人(オイラと同様のケース)と交通事故を起こして
累積点数が積み上がり取り消し対象となった人といった割合であった。
意見の聴取の大まかな流れは
1:名前を呼ばれ聴取席に移動、自分の名前(名字)を伝え本人確認実施
2:罪状認否で行政処分対象となった最終処分内容を読まれ内容に間違いが無いか確認される。
3:行政処分に至った内容に関して、「何か意見があるか?」と聞かれるので意見を伝える。
という感じ。
1と2は事実確認だけなので、あっという間に終了。
3に関して、皆がどういった意見を話すのか聞いていたが
前のブログでも書いた様に「特にありません」という発言のみ。
「本当に何も意見はありませんか?」という聴聞官(公安委員会の方)からの
再確認にも 「はい」 というコメントのみで淡々と順番が進んでいく。
4~5人位の聴取後にオイラの番となり、本人確認と処分内容確認。
ここでは淡々と「間違いありません」と伝える。
聴聞官(公安委員会の方)から処分内容に関して「何か意見があるか?」と聞かれ
この際に「上申書を提出させてください」と伝え、説明官(警視庁の方)経由で
聴聞官(公安委員会の方)に上申書を渡す(A4 手書き 2枚)
上申書の内容には違反内容と違反に至った経緯、違反に対して反省している旨と
今後同種違反を行わない為の決意と対策を記載。
聴聞官(公安委員会の方)から、上申書は後で読ませて頂きます。その他に意見はありますか?と
聞かれ、詳細の弁明内容については提出した上申書に書いてあるので、最後の言葉として
改めて反省と改心の意を伝え寛大な処分を請う。
聴聞官(公安委員会の方)からは、「速度違反だけでも繰り返せば取り消し対象となってしまう。
この様な事になる前に法令順守と安全運転義務の大切さを認識してください」といったコメントを受け
オイラの番は終了。実に淡々としたやり取りであったが、自分自身やれることはやった。
オイラの後に2~3人続いた意見の聴取の順番最後に、上述の猛者が登場。
この方は生まれてから免許というものを取得した事がなく何十年も捕まらなかったが
2ヶ月前位に車を運転中に検問に捕まり無免許が発覚した様子。
聴聞官(公安委員会の方)が意見を確認する際もこれまでの無免許運転の人に対する質問とは違い
「これまでに免許の取得は?」「自動車学校という存在を知っていますか?」等と確認するも
「免許は無いけど、私は車の運転ができる(技術がある?)ので・・・」といった回答。
これには部屋にいた全員が唖然とする。行政処分としては無免許の19点だが
そもそも取り消し対象となる免許を持っていない為、本人のダメージ度が全く無さそうであった。
最後に思いもよらないケースに遭遇したが、この意見の聴取終了後に公安委員会のメンバーで
協議を行い処分を決定する。この協議の時間が約2時間強かかり、その間は建物内で処分決定を
待つ事となった。
長い待ち時間の後、処分決定の連絡があり「部屋の中に集合してください」と全員が呼ばれる。
全員が部屋に入った直後に説明官が処分の紙を持ち、間髪いれず免取後の事務手続きに関して
説明を開始する。この瞬間、「ああやっぱりダメなんだ。皆取り消しだから手続きの説明なんだ」と
自分の中ではすっかり免取確定となり、かなりブルーになる。
説明直後、一人一人を呼び出して小さな声ではあるが「あなたは免許取消処分です」と
処分状を手渡している様子。自分はいつ呼ばれるのか諦めの境地で待った。
約7人位の処分決定後に、交通事故+累積違反を起こした人が説明官から呼ばれ
「あなたは他の人と処分が違うから」と明らかにこれまでとは違うコメントが出た。
おや?と思って顔を上げると、説明官の方が「後、あなたとあなた(オイラ)も処分が違うから」と続き
3人居残りの状況になったのを確認してから、「あなた達は180日の免停処分となりました」との
コメントの後、免停の事務手続きに関しての説明が始まった。
減免措置という寛大な結果を受け、大きな脱力感と頭の中では小さな自分が「勝訴」という
紙を持って駆け回っていた。免許取消という処分から考えれば180日免停はかなり救われた
結果だと思う。
減免になった人は、人身事故+交通違反(軽傷の事故+携帯+速度違反?)と
オイラと一緒の交通違反(速度違反累積)で全員前歴無しの15点~16点位の人だった。
※ちなみに服装は全員スーツ、上申書を提出したのはオイラのみ、他の二人は意見を聞かれ
「特にありません」と言っていた。
取り消し処分は、例の猛者も含む無免許と飲酒を含む違反で問答無用の取消措置だった。
当日集められた10人の参加者の内3人が減免となり、残り7人が取消処分となった。
欠席した人を取り消し対象と仮定すれば、20人中3人が減免。東京都は行政処分が甘いと
いわれている地域の様だが最近は様子が違うのではないかと思った。
(無免許・飲酒・轢逃げは問答無用の取消)
という事で、長々と人生初の行政処分に至る内容をブログに書いてみましたが
書きながら当日の状況を振り返ると、今回の行政処分の件はかなり堪えました。
今までは捕まっても「チェッ運が悪かった」位にしか思ってませんでしたが
そんな意識の結果、多大な罰金を払い桜田門に呼ばれて、あげくは一定期間
車に乗れなくなってしまうという事になってしまっている現状から考えると
もう二度目は同じ目に会いたくないです。
一定期間、車に乗れませんが減免となった寛大な処分を真摯に受け止め
しっかり免停に服し、以後気をつけようと心に誓った出来事でありました。
皆さんも安全運転で!!!
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免許 | 日記
Posted at
2009/09/17 23:56:53
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