
カブC70をツインプラグにする為の考察をしていきます
考えがまとまったら加工に移りたいと思いますが、私には難易度が高めなので実行できるかどうかわかりません

考察・加工の間は乗れなくなるので、譲り受けたときに一緒にもらったスペアエンジンを使います
後ろの車体に乗り換えた際にエンジンや主要パーツを保管されてて、そくっり頂けました
牛乳屋さんありがとう

まずヘッドを取り外してじっくりと観察しました

元々のプラグ(以降 右プラグ)の角度を計測しますと、ヘッド断面よりおおよそ35度のようです

右プラグの対面同じ位置に同じ角度でプラグ穴を開けると、

カムチェーン側のこのあたりに出てきます
ここだとカムスプロケットに干渉しまくりですね
プラグナットの外径とプラグキャップ、それらを隔離する鉄パイプの厚みを考えると、ここから2cmは離さないといけません

なにもそっくり対面同角にする必要もない
むしろ右プラグから極力離した方が効率的でしょう
スキッシュに若干かぶる位置まで移動し、角度を25度前後に倒してみると

このままプラグを右側へ2cm移動した位置に出てこれます
問題はカムカバーの間口を削り込まねばならず、対応できるカバーを製作する必要があります
また、エンジン圧を逃がさないためにプラグキャップが通る程度の筒状にして、筒先を内部壁面にガスケットで密着させないといけません
切り込んだ加工付近はカムカバーとは段差があり、これを同じ高さまで上げてやるかカバー側で対応する形状にする必要があります
いっその事、プラグキャップは使用せずにプラグケーブルを端子に直接取り付けて絶縁すれば、純正カムカバーにケーブル穴を開ける程度でいけるかもしれないと考えてみましたが、しかし結局はプラグを締め付けるにはソケットが通れる程度の位置と加工が必要なので意味がありませんでした
又は、ゴム系のプラグキャップならテーパー状にすることで鉄パイプ部分が不要になり純正カムカバーもそのまま使用できて内圧を逃がさないかもしれない
この付近はチェーンから飛ぶオイルと先端からのリターンが通るので、むき出し絶縁の端子や、鉄パイプ無しのゴムプラグキャップ直だと油でショートしてしまうのか判らない
※調べた結果 潤滑油は絶縁性があることがわかりました

あとボーリング長さは2.5cm程ですが、プラグナットとプラグレンチソケットが通るための底面が平らな座掘りが必要になり、それを加工できるエンドミルが必要になります
これらは斜めでの加工なので治具を作る必要もあります
おそらく下穴ドリルは右プラグ側のヘッドスキッシュ付近ギリギリを回転する事になるため、何らかのパイプ状素材で保護しないといけません

プラグネジのピッチを計測するとM10,1.0のようです
一般ネジ用のタップしか持っていないのでプラグ用タップが必要
タッピングはカムチェーン側から加工が可能なので特に問題なし
----- 必要になる物のまとめ -----
■下穴ドリル(サイズ未定)
ズレると一巻の終わりなので内部側からのボーリングです
ドリルチャックが干渉するのでかなりロングな物
斜めに加工するため治具台も必要
■プラグタップ
サイズ M10,1.0
■エンドミル(サイズ未定)
プラグ座彫り用
底面さえ平らなら大して精度は必要ないので頑張ればリューター手彫りでも可能か
■カムカバー素材
プラグキャップ隔離用φ30程度の鉄パイプ
1cm程度の鉄板を元のカムカバー形状に切り出し、隔離パイプを斜めに溶接
■ガスケット
自作したカムカバー用はシートから切り出し
パイプ形式なら先はOリングゴムにすれば潰れる事で融通が効き、微妙なすり合わせが必要なくなるかも
■イグニションコイル・スパークプラグ 同型2セット
おそらく点火はずれる事もないでしょうが、出来れば同型の物を揃えるのが理想だが、ジェネレーターの発電能力に疑問がある
よく考えたら、これらの加工をする前に2個のプラグに火を飛ばせるか実験してみる必要があります
ついでなので強化コイルと3極プラグも試してみたい
とりあえずは1コイル2本出しの他車用コイルを調達中
つづく

Posted at 2020/10/16 01:14:19 | |
トラックバック(0) | その他