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純正互換のイグニッションコイルが2個そろったので取り付けます

分岐配線を作り並列で車外に取り付けました


キャブレターの後ろの空間になんとか納まり、とりあえず配線を抜く事でツインプラグの効果が計れるようにしました

前回の1コイル2プラグよりも安定していてデジタル可変進角CDIとも相性が良く、どちらか片方のプラグだけでも走行できます

あとはジェネレーターの強化が課題として残りますが、コイルの巻きなおしか8極ジェネレーターの流用や、排気時の点火をカットする仕組みで点火の消費電力を半分に減らす方法など考えています

完成したツインプラグ加工ヘッドを組み込みました


右プラグ


左プラグ


エンジン内圧を舐めていました
ゴムを付けない状態だとマフラー並みに圧力が出てきます
安全性を考えると何らかの固定具が必要になりますので、ゴムを通した後に純正カムカバーを回転させる事でロックする事にしました

■トルク・燃費にどう影響が出るのか？

今後は効果を計りたいと思います

1コイル2プラグのテストでいろいろわかりました

■セルで始動できなくなる
最初は軽くかかっていましたが、ジェネレーターからの電力を2個のプラグで消費しているせいか、バッテリーに蓄電できなくなるようです
キックでかかるので、いずれジェネレーターの強化対策が必要




■1個のプラグだけでは点火しない
2個のプラグとも車体と通電していないと両方とも点火できず、気軽にプラグコードが抜けなくなる
どうしても片側だけにしたいなら3個目のプラグを外で空炊きしないといけない
これだと手軽に切り替えができずにツインプラグの効果が計れない
また、ガソリンが漏れると空炊きで引火するのが怖い
　※ 右端に見えるのは3個目の空炊きプラグ


■デジタル進角CDIと相性が悪い
2プラグともスパークは出るものの、片側だけでしか点火しない
コイルの配線を入れ替えると点火できる側が入れ替わるだけ
純正固定角CDIと付け替えると2プラグとも点火する
デジタル進角CDIは加速向上を体感できる優れたパーツなので、これを使えなくなるのは痛い


ちなみに、マジェスティのコイルが余っているので並列した2コイルで試してみた
これならデジタル進角CDIの使用や任意に片方だけカットしても大丈夫ではないだろうか

結果は、マジェスティのコイルだけなら点火するのだが、並列させるとカブ純正コイルだけしか点火できない
電圧の問題なのか、純正2個並列で試してみる必要がある

コイルのテスト中ですがエンジンがかかったので加工に入ります


注文していたエンドミルとタップが届きました


角度を固定するための治具を作りました


ひとつ懸念している事はシリンダーヘッド燃焼室の裏に空洞がある事
これが何処まで深く回り込んでいるのかわからず、ボーリング穴と繋がってしまうと少し厄介



ドリル先がそれないように取っ掛かりを作っておきます



ボール盤にセットして干渉しないか確認


ゆっくりと彫り進めてカムチェーン側の外壁も一気に貫通


無事に狙った位置に貫通できました


今度は裏がわにして治具に固定
高速だと吹っ飛ぶので回転を低速にしてエンドミルで外壁穴を拡張
タップをたてやすいように内壁の座彫りも少ししておきます


タップをたてます



プラグを刺しながら座彫り深さを調整していきます


座彫り完了


プラグが出過ぎるとピストンに当たるのでこれぐらいが限界


まだプラグが通る程度ですがソケットが通せるまで広げて行きます


純正カムカバーを取り付けてソケットが通るまで拡張しました
この穴をプラグキャップに取り付けたテーパーゴムで気密する訳ですが、内圧のもれ具合をみてパイプ隔離式に切り替える予定


あとはプラグキャップのゴムで気密できるようにテーパーに削ります


ボール盤とグラインダー


中心のプラグ碍子側も周りから締め付けられる事でタイトになり、良い感じで気密できそうです
圧力で抜けてしまうようなら押さえつける方法を考えれば良いでしょう


これでひとまず完成しました



今の時点ではシリンダーとヘッドの固定ネジが使えなくなりますが、後に皿ネジに加工して出っ張りを無くします

ツインプラブ用のコイルが届いたので実験します


台湾からの発送でしたので比較的速く届きました
これはヤマハYFZ350用の二本出しコイル
値段は1700円程


仮置きしてカブの配線を差し込んでみます


片側はエンジンのプラグへ
もう片側は隣に置いてエンジン始動

あっけなくかかりました
しかもイリジウムでもないのに火花が強いような気がします
後に三極プラグが届いたら比較してみたい

しばらくこのコイルで走行してバッテリーやジェネレーターの異常がなければいよいよ加工開始です