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フロントブレーキ検証用に取り寄せたリアディスクキットは使わなかったのでリアに仮組みしてみました

ただ、リアブレーキはドラムブレーキでも不満を感じていないので今ひとつ気が進まない


理由としてまず重量、純正リアドラムブレーキ一式の重量は約900グラム
対してディスクキットは3900グラムほどなので単純に3キロ増
取りあえず仮組みして問題多数で手間なようなら見送ろうと思います


車体に取り付けて眺めてみると、フロントより大きいディスク径と言うのが気に食わない
何よりキャリパーが太くてダサい
ホースとの間に付いているパーツにはABSとか訳のわからない事が書いてあり怪しいもんである


■ドラムと違ってディスク化したホイールは取り外しが簡単ではない
センタースタンドでリアを浮かせた状態でも、キットやディスクローターが付いた状態でスイングアーム内に入らない
ホイールを先に車体にはめて順に組み立てていくことになるので脱着がかなり手間


■回転止めアームの問題
キットにはスペーサーが複数あるのでシャフト隙間の調整は可能ですが、ブレーキベース回転止めアームの位置が全然違うので曲げアームを製作しないと無理のようです

--- 追記 ----------------------------------
後でわかりましたが、純正の回転止めアームは裏表逆にすることで逆向きになるので、そのまま取り付けできます
ただしキットのキャリパーサポートはかなり下に長く、純正アームも短いためにキャリパー自体が後ろ倒れになり不恰好です
ブレーキシリンダーの取り付け位置も下にあるため、リアブレーキロッドも下向きになり底につきそうになります
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■オイルシリンダーの取り付け位置の問題
キットに付属していた引き式シリンダーはフロントに使ってしまったので、別タイプの押しでも引きでも使えそうなシリンダーを取り寄せておきましたが、
そいつではキットのキャリパー兼シリンダーサポートでは位置がどうも具合悪い
引き棒との接続部分も長さが短いので、純正のブレーキアームから切り出してすげ変えるしかない
キットと同型のシリンダーを探してみるものの、これはキットオリジナルのようで同型単品が探せない
販売店に問い合わせてわけてもらうしかないでしょう


このサポート回転止めの件を解決するためには、サポートの下半分を切り飛ばしてスイングアームの下面に沿って回転を固定できる出っ張りを追加した方が手っ取り早い
その部分にシリンダーを固定するのが自由度が高いし今のシリンダーでも可能


ここまでしてリアをディスクブレーキにする必要性は今のところ無いです
が、やっちゃうんだろうなぁ

70歳を迎えられた記念画集が出版されました
ファンとしては当然買いです
少年時代にみていたエリア88とファントム無頼
雑誌やコミックで見たことがあるイラストでしたが大判だと迫力が違います
幻のデビュー作も掲載されています

作りかけのキャリパーサポートにシリンダーを固定して仕上げます


引き式のシリンダーが後にもう1タイプ届くのですが、とりあえずキットに付属していたシリンダーを使うことにしました
位置的にこのあたりに取り付けようと思います


サポートに固定できるように追加加工をします
ブレーキワイヤーとの位置に無理が無いように、シリンダーを斜めに固定するための台座を新たに取り付けます


仮組みして動作を確認します


オイルホースを取り付けましたが、長さが余るので巻いておきます
15cmぐらいのが売っていないので作らないといけません
エアーを抜いてから試走してみて問題が無いことを確認しておきます


一旦バラして試作サポートが錆びないようにIHで焼付け塗装しておきます


リザーブタンクにステーを作って固定できるようにしておきます


ホース以外は完成しました


ブレーキワイヤー先のロッドにスプリングを通しておき、オイルシリンダーの戻りを良くしておきます


本格的に走行テストをしましたが、さすがによく効きます
結局リアディスクキットは殆ど使いませんでした

加工中に感じましたが、先にも述べたようにボトムリンクサスの場合はホイール軸のゆがみが意外と大きいようです
フォーク側にアーム加工をしたスライド機構のキャリパーを付けるとディスクのこすれが酷いんじゃないでしょうかね
軸付近だけに連結したキャリパーサポートなら、よじれなりに対応するので都合が良いようです

ハンドル側にシリンダーを付けなかったのは、車体とワイヤー類を無加工にすることで、ディスクホイールとドラムホイールの付け替えが簡単にできるようにしたかったからです
つまりこのフロントディスクは他のカブにもすぐ利用可能だと言う事です
もうすこし煮詰めて、見た目や余計な加工もなくホイール交換だけでディスクに変更できる方法が完成してしまえば、需要があるんじゃないかと考えています

今回は純正パーツを最大に利用した、なかなか面白い改造でした

加工中のホイールをドラムに交換して山に行きます


目当てはふきのとう
日当たりの良い場所は出てました


まだ小さいですが沢山とれました


てんぷらにして鶏から揚げとバッケ味噌に


余った分でベーコンとふきのとうクリームパスタに

フライホイールを加工してドラムホイールに固定します

内径の小さい3穴ディスクにしたので3本の突っ張りボルトが限界でした
ゆるみ防止にロックナットとネジロック222で締め付けます
強度不足な感じもあるので、ふちの4箇所をペイントでマーキングして切り込み、ホイール内部のリブに食い込ませます


スパナが入るように切り込みを入れましたが、ディスク素材が硬くて苦戦しました


ボルトに赤ペイントを付けてドラム内部に当たりを付けました
ここを削ってボルトの食い込みをよくしておきます



当たりよりも気持ち内側に削る事で、ボルトを締めた際にローターを内側へ引っ張ってくれるようにします

リブに付いている赤ペイントは、フライホイールを食い込ませた際のあたりペイントです


ボルトで締め付けました



仮組みしてフォークの干渉位置を確かめます
手回ししてみるとぎりぎりかわせましたが、車体にまたがりハンドルを切って押してみると若干当たりますね
ボトムリンクの場合は軸のゆがみが大きいので少し余裕をもたせないといけません

同じような3穴段差の大径ディスクなら、ディスクはもっとスポーク側に寄せることができるので、フォークの膨らみ部分を余裕でかわせたかもしれません


しかたないのでフォーク膨らみ部分を削り落とし、錆防止に切断面には塗装をしておきます


キットのキャリパーがダサかったので新たに取り寄せました
これぐらいの位置に固定できるように仮置きしてサポートの形状を決めます


アルミ板の厚みを決めかねてるので手持ちの9mm鉄板で試作をします
もともと穴をあけていた素材でしたがギリギリ穴をかわせました


切り出してシャフト穴付近だけ5mm厚になるように削り込み


ブレーキベースの高さも5mm落とします

簡単に言えば、元のブレーキベースを5mm削って出来た隙間に、キャリパーサポート5mmを差し込む訳です


おあつらえ向きに、元々のドラムブレーキ用のシャフト穴が開いています
サポートのよじれを防止するために、この穴を利用してボルトで固定するためのm10ネジを低頭のT型に加工して内側から通します


ボルトがブレないようにカラーを通して、一回り大きい高さ調整のカラーも取り付けます


仮組みをしてキャリパーの調整をします


ひとまず形になりましたが先端はオイルシリンダー固定用に長めに残しておきます
あとは引き式のオイルシリンダーが届いたら、取り付け位置を検討してサポートの本番製作に入ります

思わぬ難関が…
取り外したブレーキベースとメーターワイヤーを固定しているネジが抜けない