世界最強のラダーフレーム連盟

末期モデルながら、洗礼されたデザインがよい。街中で同じプラドとすれ違っても目で追ってしまう。そんな魅力を持ったクルマです。オーナーそれぞれの個性が現れるクルマです。

オンロードにおいては、ランクル特有の柔らかいサスペンションで、ブレーキング時にかなりダイブインする。コーナーも、シャキッとは曲がらないが、これはラダーフレームの宿命として捉えたら、とても幸せな車になります。ブレーキもビッグキャリパー（F：4ポッド R：2ポッド）のため、最初のフィーリングはよく効くブレーキだと思う。

高速のジョイント部を、乗り越えるときも、スラリと乗り越えます。とても乗り心地の良いサスペンションです。オフロード走行時もきちんと路面の凹凸を捉えて難なく進むことができます。

積載性に関して言えば、7人乗りはフロア部分が100ミリ弱高いので、満足のいく積載性とは言えませんが、ルーフラック、ヒッチキャリア等併用すればミニバン以上トラック未満の積載力です。5人乗りは、フロア部分は低いですが、2列目をフラットにした場合、座面部分の厚さが荷室全長を犠牲にします。車中泊等を考えられておられる場合、7人乗りの方がいいかと思います。

この重量級クロカンの割には、燃費は良い方だと思います。燃費を気にされるなら他の車を検討してください。ガソリンとディーゼルですが、ガソリンは、高回転まで回る気持ちの良いエンジンです。燃費は極悪です。年間走行距離が20000キロ以下の人、オフロードはあまり走らないって言った人にはガソリン車をお勧めします。ディーゼルは、低回転からの極太トルクが街中でもワインディングでも、高速でも効きます。年間走行距離20,000キロ以上の過走行ユーザーはディーゼル必須です。オフロード走行時もディーゼルの極太トルクが効きます。

高価格帯のSUVですが、値段の割にはコストダウンが随所に見受けられます。が、海外では、装備満載のクルマはかえって故障のリスクになりますので、コストダウンの理由はわからなくもないです。お勧めグレードは、ディーゼルTX（5人乗り）がおすすめです。売却時もかなり良い値段がつくそうです。