ZF S5D 320Z ミッション シフトフィール改善
1
私のM3BはZF製の5速マニュアルミッションを搭載してます。
このZF S5D 320Zという呼称のミッションはM3B以外にも様々なグレードに採用されており、次モデルのE46のM3以外のグレードやZ3Mなどにも幅広く搭載されているミッションです。
※M3CとE46M3の6速ミッションはゲトラグ製です。
このZFミッションですが、どうやらシフトフィールにいくつかの問題を抱えていて対策品が出ているそうです。
私の車は1速と2速が入り難く、てっきりシンクロがダメでオーバーホールするしかないと思っていたのですが、シフトフォークを支えているピンの動きが渋いことが原因でもあるようで、その対策品が写真左にあるピンとブッシュとバネです。
今回はこれを交換することで改善を狙います。
元から付いている部品は右側のピンとバネで、ミッションケースに加工した穴にダイレクトにピンが挿入されている構成ですが、対策品は内側に低フリクションのコーティングをしたブッシュを先に穴に打ち込み、その内部を摺動させる為に直径が一回り小さいピンとバネを挿すという構成になってます。
2
もう少し詳しく説明すると、図の20~22がシフトフォークで、20は5速とリバース用、21は1速と2速用、22は3足と4速用になります。
ここで25~28が1速~4速にシフトレバーを動かす際の反発力を担っているバネとピンで、これが先程説明した対策品が出ている部品です。
パーツリスト上では私の車は22のフォークにだけ元から対策品が組まれていて、20と21が対策前部品のようなので、これを22に使っている部品に交換することが対策作業となります。
※しかし、実際に部品をばらしたら3か所ともブッシュレスの対策前品が組まれてました…。
また、9~14が5速とリバースに動かす際の反発力を担っているピンとバネ(と固定部品)で、1~4速の可動範囲から更に奥に力を入れてシフトレバーを動かす時にこのピンとバネが押し込まれて作動してます。
ここには対策品などないので、リフレッシュとして部品交換します。
この動きを良くすることで各ギアへの入りが良くなるそうなので、リフレッシュしようというのが今回の作業です。
3
さて、リフレッシュするにはミッションを降ろさなければならないので、まずはマフラーを外します。
ガスケットを無駄に交換したくないので、私は1本モノで外してしまうのですが、1人作業&年齢的に体力が落ちている状態なのでジャッキの下にローラを改造した自作専用ツールを活用します。
なお、このツールは2つを合体させることでミッションジャッキにもなるようにしました。
4
付属部品を外して、いよいよミッションを降ろしますが、エンジン側の真上にあるボルトはミッション後方から超ロングエクステンション(600㎜)を使ってアクセスしないと届きません。
これが、ウマでジャッキアップしての作業だと体勢的に辛いんですよね…。
5
先程の自作ミッションジャッキを使って降ろします。
実はこの作業の時には2つのジャッキをバラバラの状態で使っていたのですが、降ろす途中でミッションがぐらついてジャッキから外れて、あやうく落とすところでした…。
6
これが今回交換するパーツです。
この他にもミッション降ろしたついでにクラッチレリーズフォークのピボットピンやシフトロッドジョイントなども交換しました。
7
ようやっと本題の作業に入ります。
まずは1~4速のシフトピン&バネを交換します。
場所としてはミッションを上から見て写真の①~③になります。
8
分解はまず初めに金属製の蓋を外します。
ドリルで小さな穴をあけ、そこにタッピングビスを挿し、ペンチ等でこじれば外れます。
蓋が外れたらマグネットツールなどでバネとピンを引き抜きます。
ここで先程のシフトフォーク22のところにブッシュも打ち込まれているはずだったのですが、一番右の写真にある通り何もありませんでした。
この辺りの作業動画はYouTubeに沢山あるので、それらを参考にすると分かりやすいと思います。
他の2箇所も同じだったので分解作業は簡単に終わりました。
その2へ続く。。。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク