ZF S5D 320Z ミッション シフトフィール改善2
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さて、前回からの続きで外したシフトピン&スプリングを対策品に交換します。
分解したものはミッションケースの加工穴にピンがダイレクトに摺動しているのですが、対策品は内周面に低フリクションコーディングをしたブッシュを介してピンを摺動させます。
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そのブッシュを打ち込む為のツールがこれです。
米国のチューニングショップ?で売っている専用ツールで、これを使ってブッシュを打ち込めば適正な位置に挿入出来るという代物です。
5本は以下の用途で使います。
・1~4速用ブッシュの挿入
・1~4速用キャップの挿入
・5速用ブッシュの挿入
・リバース用ブッシュの挿入
・5速とリバース用キャップの挿入
…と偉そうに語ってますが、実はこのツールはレンタルしたものです。
みんカラ繋がりでこのツールの存在を知り、連絡させて頂いたところ、借用を快諾して下さいました。
その節は本当にありがとうございました。
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まずは1~4速用のブッシュを挿入します。
ツールの先端にブッシュを差し込み、ハンマーで打ち込んで段差の部分がミッションケースに当たれば適正位置に挿入完了です。
これを3ヵ所行います。
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写真を撮り忘れましたが、シフトピンとスプリングにミッションオイルを塗布して手で入れます。
キャップは別のツールを使って、バネを押し込みながら打ち込みます。
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続いて5速とリバースの交換をします。
こちらはもともとブッシュが入っているので、特に対策品などは無いのですが、リフレッシュとして交換します。
まずは分解。
こっちのキャップはスナップリングで固定してありますので、それを外し、キャップには小さな穴をあけてタッピングビスなどをねじ込んでペンチ等で引っ張れば外れます。
ピンはマグネットツールとペンチで引き抜けました。
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中身の作業は同じなのでリバース用で説明します。
キャップ、スプリング、シフトピンを取り外すと写真左のようになり、最後にブッシュが残ります。
これを取り外す訳ですが、これがかなり難儀…。
YouTubeや海外サイトを見ると右写真の中央にある繋ぎ目部分を小さいマイナスドライバーなどで破壊し、ペンチ等も駆使しながら内側に巻き込みながらたたむように無理やり曲げれば、テンションが無くなって取り外せる…とのことですが、まず繋ぎ目が良く分からない。
それでもここかな?と思う部分を壊し、ペンチで摘まんで…摘まめない…内側に曲げて…曲がらない…。
無理か…と諦めたくなりましたが、部分的にひん曲げてしまっているので後戻りも出来ません…。
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格闘すること約3時間…。
腕も指も力が入らない程疲れて、肩も凝って頭が痛くなってきたころ、ようやっと取れました。
ミッションケース側には傷をつけずに…と注意しながらの作業でしたが、それでも少しは傷ついてしまいました。
写真のブッシュはひどい有様ですが、YouTubeだともっとキレイに分解出来てます。技術と経験の差ですね。
傷ついた部分はペーパーで整えておきました。
ちなみにこのブッシュですが、M3Bで検索してもパーツリストには記載がありません。
海外のサイトを色々と調べたところ、下記が純正部品として供給されているとのことで、5速用とリバース用で2個追加注文しました。
通常は交換しない部品なんですかね…。
・Repair kit bush bearing
品番:23117542726
5速は特に不満がなかったので、このブッシュを交換するのはやめましたww。
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リバースのピンとスプリングの新旧比較です。
ピンのテーパ面が摺動部と思われますが、特に摩滅したような痕はありませんでしたし、円筒部の摺動痕も特に目立つものはありませんでした。
スプリングもヘタって縮んでいるなどもなく、特にダメージという感じは何もないですね。
その3へ続く。。。
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