1. 予報通り...雨!
10月19日(木)、6時頃目覚めると雨音が聞こえます。天気予報では全国的に一日中雨。しかも12月中旬の寒さと報じています。少し不安はありますが、そこはわかってやってきたことです。誰もいない大浴場で体を温め、朝食を頂いて、これからの戦に備えました。
2. 旅程
今日は藤岡から横川に向かいます。峠の釜飯を買いあとは福島まで350kmを帰る旅です。防寒防雨対策を十分にしておけば、他に用事はありませんから、たっぷり休憩を取り午後遅くならないうちに帰宅できる計画です。
3. 雨と寒さの対策
基本のTシャツとパンツに重ね着していきます。靴下2枚重ね。トレーニング用のコンプレッションウエア上下(長袖長ズボン)。シャツ、薄手のセーター。ジーンズ。そして、秋冬用のライディングジャケット、防寒防雨のオーバーパンツです。チェックアウトの際はちょっと人目が気になるくらいの厚着で、室内では汗をかいてしまうほどでした。
本当は写真を撮りたかったのですが、平日のビジネスホテルの朝のこと、みんな忙しそうだったので、写真は頼めませんでした。ぼくがどんな姿だったのかは想像してみて下さい。
この格好に加え、さらにレインウエア上下。ブーツ用のレインカバーを付けました。出発時、室外の気温は12度でしたが外でも汗がでてきました。
グローブは、コミネ製のレインオーバーグローブと軍手にしました。冬用のグローブがオーバーグローブに入らなかったからです。プロテクタ効果がないグローブに不安はありましたが、結果的には、軍手-オーバーグローブ、そして冬用のグローブと2つのグローブで旅をすることになり、後にこれが幸いしました。
4. 雨の中を出発
自分のiPhoneは防水でない古いタイプなので、今日は画面を見ることができません。ナビ設定後ウエストバッグに放り込み、あとはインカムからの音声案内を頼りに進むしかありません。
我ながら物好きです。だからこそ家族や同僚に心配をかけないよう、安全に帰らなくてはなりません。快適な夜から一転、雨の降る道路を横川に向けて出発しました。時刻は8時30でした。
5. 洗礼と対策の効果
出発してすぐ、本当はバイクにまたがりヘルメットのシールドを降ろしてすぐに、シールドとメガネが曇りました。シールドの曇りはデフロスターというか、ちょっとだけ開けておけばすぐに晴れるのですが、メガネの曇りがくせ者でした。これも走れば晴れてくるのですが、よく見えないのに走り出さないといけないというジレンマを抱えていることに気づきました。上を見たり下を見たりとにかく曇りのない部分で視界を確保しながら、前に進みました。
一方、ホテルの中では大げさのように思えた防寒暴雨対策は気温12度の雨天ライドではばっちり効果的でした。雨は一度も止むことなく途中気温は9度となりましたが夕方4時に無事帰宅するまで、寒さは一度も感じずに過ごすことができました。
6. 妙義山と釜飯ゲット
雨の中高速を長野方面に走り、ナビの指示に従い高速を降りるとなにやら風光明媚な山が見えました。雨も小降りです。思わずバイクをとめて写真を撮りました。観光用の写真には及びませんが、この旅で唯一撮った風景の写真です。妙義山です。駅も近くに見えました。今度は晴れているときに来よう。

そこからすぐ近くに峠の釜めしで有名なおぎのやがありました。時刻は9時過ぎです。家族へのおみやげに5個買いました。バイクのおみやげとしては大きく、重い釜飯ですが、サイドパニアはヘルメット2個分の積載力があるので、難なく積むことができました。重量配分を考えるのに少し苦労したけど。
さあ、これで用事は済みました。あとはひたすら安全に帰るだけです。家に向けてさあ出発!
7. ガソリンが...ない!バッテリーも、ない!
この旅はトラブルらしいトラブルもなかったのですが、ガソリン不足で2時間くらい不安に苛まれました。前日に東北自動車道の上河内SAで満タン給油しました。横川で買い物後、燃料計は2目盛り減っていました。あとは高速のSAで入れようと思い
松井田妙義ICから高速に入りましたが、上信越道-藤岡JC-北関東自動車道と走っているのに、一つもガソリンスタンドのあるSAがありません。何度も高速を降りて下道のGSを探そうと思いますが、そこにもう一つの落とし穴。そう、
雨天走行のため、スマホに給電できなかったのです。ご存じのようにスマホナビはとても電気を食います。給電なしでナビを使いっぱなしにしていた結果バッテリーは殆ど空。GSを探そうにも探せない状況になってしまいました。モバイルバッテリーを持ってこなかったことを後悔しても後の祭りです。その間にどんどんガソリンは減っていき、東北自動車道に入るころにはとうとう残り一目盛りになってしまいました。上河内SA16kmと案内を見つけたときはとてもほっとしました。11L入りました。CBR650Fの燃料タンクは17Lですから、単純計算で6Lは残っていたはずです。悪く見積もっても100km以上は走れたはずですが、あの恐怖はもう味わいたくありません。ガソリンスタンドがないことをNEXCOに文句を言っても仕方なく、自分の準備不足です。これは反省点の一つだなあ。
8. 往復600km無事帰宅
無事給油できたのが1時頃。その後は雨脚は強いものの特にトラブルなく40分くらいで休憩を入れつつ、道を進みました。ヘルメットのシールドは内側にも雨滴が入り込んできました。アライのアストラルXです。しかし、メガネの曇り対策でシールドを開けてあるのでこれは仕方ないことです。
最後3時頃に安達太良サービスエリアで休憩し、グローブを乾いたものに換えました。レイングローブとは言っても一日中ブレーキやクラッチレバーを握っているとやはり水分がしみてくるものです。濡れたとは言え、十分目的を果たしてくれたと思います。最後の1時間を快適な乾いたグローブで道を進み、1日半の590(約600km)の旅を無事終えることができました。
愛車のブラックサイクロン、大雨の中をありがとう。
釜飯が好評だったのは言うまでもありません(^^)

Posted at 2017/10/21 19:08:21 | |
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