私のTTRSはサスペンションがオプションのマグネチックライドです。
8JのRSは当然ながら中古で探すしかないのですが、好みの仕様の車両を選べるほどタマがなかったのでマグネチックライドについては有無について重きをおきませんでした。
20万円のオプションなので付いていればラッキーだと思い、付いていなければ、あまり良くないインプレや耐久性が無い等の噂も聞くので無くてもいいや~というつもりでいました(笑)
結果、私が購入することになった車両には”付いていました”!!
そして、なんと納車当日にリアショックのオイル漏れ発見!!!
リアショックを交換してくれることになったのですが、マグネチックライドのショックの上部に付ける部品が日本に在庫が無く納車が3週間遅れることに。。。
いきなり、心配していたマグネチックライドの耐久性を身をもって経験することになろうとは。。。
新品に交換したリアショック。

外から見ただけではノーマルのショックと区別がつきませんね。
こちらはフロントのショック。

フロントはオイル滲みもなく、新品交換とはなりませんでした(笑)
したがって、フロントは9年落ち、3.2万キロ走行、リアは新品というバランス的にどうなの?という組み合わせになってしまったので、フロントを実費で気持ちよく新品にしようとも考えましたが、純正マグネチックライド用ショックの値段を聞いて諦めました(涙々)
まぁ、こういう状態の車両なので新車時のマグネチックライド本来のインプレとはいきませんが、購入から3か月半乗ったので、私なりの感想を書いてみます。。。
センターコンソールにある「スポーツボタン」

このボタンを押すとマグネチックライドがスポーツモードになります。
同時にマフラーのフラップが開きマフラー音が大きくなります。
エンジンレスポンスも高まるらしいですが、ほとんどわからない気が・・・
カタログにあるマグネチックライドの説明

ダンパーオイルに磁性体を含むフルードを用いることで、1,000分の数秒で4輪の減衰力を連続的にコントロールするそうです。
こちらは普通のダンパーとマグネチックライドの減衰力の比較図です

マグネチックライドは、車高センサー等からのデータをコントロールユニットで処理してかなり広い範囲で減衰力をコントロールできるようですね!
理屈ではかなり素晴らしいサスペンションのようですが・・・実際の印象は・・・前のTTコンペティションの方が好みのフィーリングでした!
マグネチックライドはスイッチのオンオフで明確にショックの固さが変わりますが、スポーツモードだと路面がフラットなら良いものの少しでも段差があると常に揺すられ感がつきまとい、一般路を流す走りでは使いたくないです。
したがって私がスポーツモードを使うのはワインディング走行時のみですね。。。
ノーマルモードでは揺すられ感は無くなるもののショックの動きにあまり高級感が感じられないんです。これが前車TTコンペティションだと固めの足回りにもかかわらずショックの動きに高級感があって、乗っていて良いショックだな~というフィーリングを常に感じられましたので、この点においてあまり満足できていません!
マグネチックライドが無い、通常のショックのTTRSはどんな感じなのか凄く気になります。
それと、ハンドリングの印象として当然、クワトロとFFという駆動方式の違いやそれに伴う重量の違いもありますが、鼻先が軽く軽快に向きが変わるTTコンペティション対し、良く言えば安定感がある・・・しかし悪く言えば鈍重なTTRSという感じですかね~
これは街中の交差点を曲がるだけでも明確に違います・・・よくアウディはクワトロありきでFFのアウディは価値が無いなどと語っている方がいますが、乗り比べたことがあるんでしょうか?ほとんど雪も降らない私の住んでいるところではスキーにでも行く以外は4駆の必要性は無いと思います。
特にFFのTTの軽快な走行フィールはこれはこれで大いに”あり”だと思います!
まぁ、ある程度のパワーのモデルだとFFでは駆動力を伝えきれないのでクワトロの必要性があるしTTRSはクワトロであることに満足ですが(笑)
TTRSの足回り(マグネティックライド)に対する感想はこんな感じなのですが、なにぶん使用の90%は一般路を流して走る使い方で、サーキット走行もしない私の感じ方なので、2週間ほど前ですが、近所のみん友でサーキットマイスターのつきじ丸さんに私のTTRSを試乗していただきました!
結果は私の感じ方と大きな違いはありませんでした。特にショックの動きが”安いショックのような動き”だというのは私もTTコンペティションと比べて一番感じていたことなので、私の感覚もまんざらでもないと嬉しいような悲しいような・・・(笑)
そして、同じコースでつきじ丸号を試乗させていただきました。(写真は古いものですが)

つきじ丸号は8Sの2ℓFFですがサーキットで素晴らしいコーナリングを見せるマシンです!
まず第一印象は、やはり軽~い!そして素晴らしい安定感ながらシャープな回頭性!コーナリングマシンの片鱗を感じました!
ビルシュタインの車高調やキャンバーを付ける為のアッパーマウント、さらにタイヤもかなりスポーツ走行向きのタイヤという仕様なので素のTTともまた違いますが・・・
つきじ丸号はこれまでもサーキットの帰りの高速などは運転したことがあったのですが、田んぼ周りのワインディング路(笑)で私のTTRSと乗り比べるとその違いが良くわかりました・・・素晴らしい仕上がりです!!
特にビルシュタインの車高調は10万キロ以上オーバーホール無しでまだまだ大丈夫という耐久性にはビックリです!
つきじ丸号の足を知ってしまい、私も足回りを換えたくなってしまいました・・・
ただ、冷静に考えるとサーキット走行もせずほとんどが一般路走行の私が、これまでの愛車でサスを換えたのは見た目を良くするために車高を落としたいのが一番の理由だったのですが、今のTTRSはノーマルで私的にはちょうど良い車高なのであえて換える必要まではないかな~という結論に(笑)
現状の車高

ホイールも純正が気に入っていて換える気もないので、このホイールだとちょうど良い車高なのではないかと・・・
こちらは、先週渋峠ドライブに行って草津からの帰りに撮った写真です。

TTのデザインにマッチした大人の車高だと思っていますので、ショックの動きにちょっと不満はあるもののヘタるまではこれで良いかな~と(笑)