
エンジンの熱の影響を受けるイグニッションコイルは、走行3~4万キロ程度から劣化が始まると言われており、各社から強化品が発売されています。
各製品とも純正品よりも高価な部材を用いて、点火プラグへの電圧が大幅に上がっている点などを謳い文句にしているようです。
一見、メリットばかりのようであり、5万キロを迎えた自分のRFにも導入しようと思いヒミツ基地社長に相談したところ、「慎重に検討した方がいい」とのこと。
実はマツダ純正のイグニッションコイルには、「イオン電流検出機能」なるものが付いています(画像の三菱電機技報を参照)。しかし、社外品にはこの機能が付いていないようであり、知らずに装着するとエンジンチェックランプが点灯(又はOBD検査機でのエラー検出)してしまうことがあるようです。
このイオン電流とは燃焼時に発生するものであり、電流の発生タイミングをスパークプラグから検出機能付イグニッションを通じて検出・フィードバックすることで、ノッキング検知や点火時期の補正などに役立てているようです。ただ、ダイレクトイグニッションのエンジン全てにイオン電流検出機能が備わっている訳ではない様子。
そして、各種社外品のページを調べてみても、イオン電流検出機能については触れられていないので、現状の市販品において恐らくこの機能は搭載されていないのではないかと思います(唯一、某ショップの商品に「SKYACTIV−Gに対応」みたいなことが書かれており、ひょっとしたらイオン電流検出機能が付いているのかも)。
そんなことで、強化イグニッションコイルは魅力的なパーツではあるのですが、アフターパーツとしてはまだまだ発展途上であり、現状では様子見が正解、ということになるでしょうか。
Posted at 2022/09/01 20:59:07 | |
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