2月5日、仕事もあと少し・・・というところで、なんとなくアタマが重い。
熱もあるようだし、関節も痛い。
風邪か・・・
うーん、まぁ、よくあることだ。
風邪はとうの昔にひいていて、調子も良くないのに、緊張感と気力で、金曜日までもたせてしまう。
仕事の終わりが見えると、だんだんと緊張感が薄れて、身体の不調がはっきりしてくる。
咳はでないけど、まずいかな?
夜の間に熱が下がらず、明けがたに38度を超えたので、土曜の朝に医者に行った。
検査の結果「インフルエンザA型」とのこと。
熱が下がっても、1週間は外出禁止となってしまった。
今日は、幸い熱が下がり、身体の各部もだいぶもとのように戻ってきた。
かつて、風邪で医者に行き、「インフルかもしれないと思い・・・」と検査してもらったときに、
医者に睨まれて言われたことがあった。
「インフル、こんなもんじゃないから・・・」
確かに、インフルエンザきつかったけど、でも、これがインフルの症状ならば、
今までに覚えてるだけでも2回くらいやってるよ。
それに、過去にやったときには、こんなもんじゃなかった・・・
本当にやばいと思うほどだった。
なんせ、車のヒーター全開にしても歯の根が合わないほどの悪寒。
寒くてウデが伸びないので、うまくハンドルが回せない。
運転放棄して帰りたいけど、ひとりだからそれもできない。
どうする??
そうだ!!健康ドリンクだ!!
ビタミンと糖分をとって、一時的に帰るまでなんとか持ちこたえるんだ!!
リポビタンDの少し良いやつと、それの消化吸収を助けるためのスポーツドリンク500CCを買って、一気飲みした。
すると、すっと、気分がよくなったので、それでなんとか帰ってきたのだが、所詮はドーピング、そのあと3日間寝込んでしまったと記憶している。
肺炎起しかけたときもあったし、食べたものが一切消化できなくなったときも、食中毒になったときもあったなぁ。
まあ、なんとかなるもんだ(笑)
それは、それとして自宅軟禁状態である。
まあ、行く場所もないから別に構いませんが。
どうも、おんもで遊ぶのが下手です。
こんなこともあろうかと、いつもなら何かしら準備しておくのだが、残念ながら、今回のインフルには、そういう下準備の余裕はなかった。
やる気はあるのに進んでない模型製作でも、少し進めておくくらいしかできそうにない。
2004年あたりから、Feeling43のフルディティールモデルだけを、ずっと製作してきた。
途中、メーカーと直にからむことになったりという経緯もあって、当初よりも、製作するものが多少増えた。
このメーカーの特徴は、パーツ数が非常に多く、精密なことがあげられる。
少ないものでも400個程度、多いものは1000個近いパーツから成っている。
それを1/43の小さなボディに押し込むので、破綻の無いように製作するのはかなりの技量が要求される。
ポケールの1/8や、タミヤの1/12のプラモデルなど、技能のベンチマークになりそうなキットは、多々あるが、
1/43スケールに限って言えば、Feeling43のキットはフルディティールの最右翼と言えるだろう。
特に初期のキットの中には、サスペンションの可動構造(実際に動かすわけではないが、構造的にはその状態)
を持つものがありそのあたりになると、4輪をまともに接地させることすらかなり難しく、
完成までには、フレームの取り回し、異種材料の接合、ボディ内部に入るかどうか、全体的なプロポーションなど、
幾多の難関がこれでもか!!と待ち受けている。
傾向の違い、分野の違いはあったとして、模型屋のコンテストで軽く優勝をさらえる程度の技能があっても、
ぱっと見た目に美しいと言える完成度まで持ってこれるかは、甚だ疑問なレベルの難しさである。
完成させられるだけでも、相当なウデ前と言えるだろう。
それでも、このメーカーの良いところは、キットが「うそ」をついていないところである。
キットのパーツを「ちゃんと!」組み立てられれば、見本と同じものができあがる。
これは、非常に重要なところで、1/43のフルディティールのキットの中には、「これ、部品違うでしょうが・・・」
となって、ちゃんと組めなかったり、最初から部品が入ってなかったりなんてことは、常時起きるのである。
もっとも、部品が間違っていようがなかろうが、それを使うかどうかとは別問題のため、ホンネでは、あまり関係なかったりもする。
実際は、どのパーツがどうなっているという目測を誤らせて、修正する作業が入るために、余分な時間を食う程度なのだが、
この余分な時間が結構イヤなので、何も考えずに!?ガシガシと製作を始められるというだけでも、結構ありがたいのである。
たぶん、このメーカーの美しい完成品に惹かれて、キットを抱えているマニアは多いに違いない。
メーカーもそれを心得ているのか、キットの箱の構成が凝っていて、見ていて想像力をかきたてるのだ。
私は、これを通称「宝石箱」と呼んでいる。
まあ、男の子向けのおもちゃの宝石箱のようなものだ。
製作するには、キットの宝石箱レイアウト破壊をしなくてはならない。
それを決断できるかどうかは、なかなかに意思と自信の要るところではある。
フルディティールのシリーズは、だいたいがフェラーリのレースマシンで、ひとつの車両形式に対して、二つのバージョンが存在するようになっている。
マセラティが1車種だけあるほか、パーツ構成の凝った上位機種が3種あり、それは「パッション」というサブネームついたシリーズとなる。
キット構成と特徴は、以下のとおりである。
A1、B1とあるのは、エンジンが基本同じものを同じアルファベットとしている分類用に私が振ったコードである。
番号の後ろにPがついているのは、上級シリーズのパッションになっている。
アルファベットは、リリース順には従っていない。
何かの参考になれば・・・である。
A1 フェラーリ 410S・・・最初に世に出たフルディティールキット、箱の裏側の角に手書きでシリアルの記入あり。
マルチマテリアルの非常に豪華なキット。
A2 フェラーリ 410B・・・410Sと同じシャシだが、丸いベルリネッタボディのキット。内容はほぼ同じだが、
クローズドボディのため、410Sに比べて部品数が若干多い。
B1 フェラーリ375プラス LM・・・フォグがついているルマン仕様
B2 フェラーリ375プラス PANAM・・・コクピット背後に整流用ポッドがついたパンナム仕様
B3 フェラーリ375MM・・・プラスでないミッレミリア仕様のマシン、フレーム構成などが、プラスよりも若干シンプル。
B4 フェラーリ375KL・・・スパイダーボディを持つロードカー、他の375よりもだいぶあとにリリースされた。パーツ構成が異なる部分が多い。
C1 フェラーリ250TR 57年式・・・ポンツーンフェンダーの元祖テスタロッサ。
C2 フェラーリ250TR 58年式・・・フレームの一部違いとトランスアクスル化されているほか、ポンツーンフェンダーでないマッシブなボディ
D1P フェラーリF40 LM・・・LM仕様のプレーンなF40レースマシン、パーツがかなり多い。
D2P フェラーリF40 IMSA・・・IMSA仕様のF40、オーバーフェンダーやダクト類が増設されている。
E1 フェラーリ250P・・・250LMと同じ分類としたが、リリース時期が違うため、パーツ構成は広範囲で異なる。
E2 フェラーリ250LMショートノーズ・・・クローズドボディ
E3 フェラーリ250LMロングノーズ・・・ショートノーズとは、ノーズの形状が異なる
F1P フェラーリ512M・・・シリーズ中、もっともパーツが多く、難易度が高い。リアのメカニカル部分のパーツ構成が凄い。
F2 フェラーリ512S・・・512Mと同じ分類としたが、パーツ構成が全く違っている。エンジンの構成も異なる。
G1P フェラーリ330P4ベルリネッタ・・・クローズドボディのP4、これに衝撃を受けてキットを買ったマニアは、多いと思う。
G2P フェラーリ330P4スパイダー・・・スパイダーボディのP4、センターボディとリアカウルがベルリネッタとは違う部品となる。
G3 フェラーリ412P・・・330P4と同じ分類にしたが、パーツ構成が異なる。簡略化されていて組みやすくなっている。フロントカウル形状がP4と違う。
H1 フェラーリデイトナ・・・100個限定となっていたが、実際には100個存在しないと思われる。Tdf仕様とLM仕様を選べるコンバージョンキット
J1 ディノ206S・・・一般販売は無し。十数個だけキットが作られた。パーツ構成が不完全で、インストもメモ程度。
K1 フェラーリ250ドロゴ・・・私の個人的なサジェストを発端にキット化された。他のキットとは大幅に内容が異なって簡易版に近い内容。
それぞれの生産時期により、エッチングやパーツの構成、ディティール、追加パーツなどに多少の個体差がある。
シャシは、初期の生産物は、真鍮ロストワックスだったが、途中からホワイトメタルに変更となった。
これだけ種類があるので、全部実際に製作した猛者がいるとは思えない。
と言うよりも、まともに1台製作するだけでも、相当なものだと思う。
今となってはキットの入手そのものが難しい。
ちなみに、私自身は、フェラーリ375KL、フェラーリ330P4スパイダー、フェラーリデイトナLM仕様、フェラーリ250ドロゴ以外は、全部製作したことがある。
中には、2,3個製作したものもあるので、結構な数を作っていることになる。
でもって、現在製作しているのがディノ206Sのベルリネッタ仕様だったわけだが、シャシが仕上がって、ボディの整形途中でタレている。
いや、ここまで来たら、だいぶ進んでいるわけで、ゴール見えてんですけど、なんでモチベーション下がったままなのか?
自分でも分からない。
嫁の勧めにしたがって、他のものやるかなーと思いつつ、うーむ。
そうなると、330P4かデイトナくらいしか選択肢が無い。
というわけで、デイトナを引っ張り出してきた。
不足しているパーツをピックアップしたら、思ったよりも少ないようだ。
エンジンの補機類の一部とブレーキディスクなどが不足している。
手持ちのFeeling43系のストックパーツの中には、残念ながらそれらは見当たらなかった。
まあ、このくらいだったら、ストックのデイトナからコピーしてしまえば、問題無いだろう。
けど、面倒ではある。
ストックと書いたが、こうした部品不足の状態に対応するために、完成品1台製作する場合には、同じ数のバックストックを持つことにしている。
ほぼ全部製作したことがあるということは、全製作数と同じだけのストックを在庫している。
以前に、白いボディのTdf使用を1台製作したので、これは、その相方として、赤でデイトナ仕様としようと思う。
ボディカラーは、70年代の、少し暗めのレッド、ホイールはシルバー。
リアにアンダースポイラーがあり、サイド出しマフラーとなる。
結構ワルイコ仕様だな、これ。
また、大理石の展示用台座を製作する必要があるが、今回は、試作品として、曲面カットのテストをするつもりでいる。
石の種類もデザインも未定だが、欠けないように御影石にするほうが無難かも知れない。
いずれにせよ、曲面は、難易度高い。
ぼちぼちと製作ペースを上げてゆければ良いのだが・・・

今回の犠牲者である。いや、ちゃんと完成させますよ。たぶん・・・

宝石箱ぱっかん!

不足パーツ検品のために並べたところである。パーツは少なめである。

ノーズの長い美しいボデェ。

ピンボケだが、このリアスタイルが結構好きである。