中古車を買うと、たいていは、磨耗したり消耗したり、故障している部分がある。
じぇこたむ(エリーゼ)のように、ほぼ新車の状態で大切に保管されてきても、長い間には経年変化を起したり、
部品が固着(これが結構やっかい)したりと、いろいろあるものだ。
そうした不具合を、一つ一つ調べて、いろいろと解消してやらなくてはならない。
その過程で、設計上の問題点や、前オーナーの傾向が見えてきたりして、意外に面白い。
万能な機械はないので、車自体も特有の傾向をもったりする。
ぴよっち(R2)は、大きな問題になりそうな不具合や消耗の類は見当たらなかった。
そのため、最初からかなりハイペースでチューニングしたので、ロスが少なかったと言える。
現在やらなくちゃ・・・と思っているのは、外装のエクボ直しとヘッドライトの磨きくらいである。
前オーナーは、この車でスキーなどに頻繁に出かけたのだろう。
ルーフや、ドアなどに板などで突っついたと思しき軽いエクボがたくさんある。
また、樹脂製のヘッドライトカバーはコーティングの黄変があるので、これは磨いてやりたいところである。
機関系は、非常に調子が良く、出力も出ている。
また、アシ周りは完全にリフレッシュしたおかげで、文句ナシに素晴しい。
特にエナペタルのセッティングは絶妙で、ウチの車全部エナペタルにしたいくらいである。
ちなみに、スーパーカー系であるぷりこ(エスプリS1)、ぢのこ(208GT4)、じぇこたむ(エリーゼ)は、
全てショックもブッシュも純正品でリフレッシュしてある。
はちろっきゅ(AE86)とぴよっち(R2)は、両方ビルシュタイン系+純正ブッシュ+RS-Rバネである。
以前使っていたハチロク用のケージーエム(kg/mm)のサスは、応答性能が格段に良くて、好きだった。
あれ、良かったなぁ。
ぴよたん(R1)は、多少調整が必要で、ちまちまとやっている。
気がつくと、リアハッチの内装の隙間にゴムが2枚はさんであった。
ははぁ、振動音が出るんだな?
と思って乗ったら、案の定。
リアからカサカサという音。
ふむ、これの対策か・・・でも、押さえこめてなかったんだな。
発生源が、たぶん違うんだな・・・
洗車していて、ふと気がついた。
リアハッチのヒンジのつくり、鉄板の厚さがR2よりも若干華奢である。
開口部そのものの大きさはR2よりも大きく、ハッチが斜めになっている。
それと、ハッチそのものの形状も湾曲が大きいデザインである。
自分が設計するんだったら、R2よりもR1のほうを強化したいが・・・
うーん、R2が過剰だったので、R1でコストダウンしたか?
それが裏目に出てるかな?
ハッチには、たいてい、ゴムのストッパーがついている。
それは、ハッチを閉じたときのショックアブソーバーとして機能するほかに、走行中のハッチとボディのゆがみ、振動が出やすいので、
それを防止するために機能する。
その当たり方が、ちょっと弱く感じた。
もうちょっとボディ側に、ゴムの跡がくっきり強くついてないとだめだろうな。
調整するか・・・日本車だから、たぶん、10ミリのレンチで調整できるだろう。
工具箱からレンチをもってきて、ゴムストッパーの当たりを調整した。
あまり強く当たるように調整すると、ハッチが閉じにくくなって半ドアになるから、気持ち弱めにして、こんなもんか?
これでいいかな?
たぶん、これが音の発生源だろうからカサカサ音がおさまるんじゃないかな?
試乗してみると、一切音がしなくなった。
よしよし。
次はペダルとアシ周りの調整かな。
まあ、こんな調整も楽しいものである。
面白いことに、スーパーカー系の車は、材質も加工技術も純正で相当に良いものが使われている。
もちろん、古い設計+加工だから、現代の技術にはかなわないのだが、それでも、手加工による調整で補ったりなどの工夫がしてある。
そのため、現代の高性能なパーツに入れ替えても、あまりフィーリングが変わらない。
例えば、ホイールやタイヤなど、もともとそのあたりに多くを依存できなかった年式ゆえ、
シャシや重量物の配置によって、プアなタイヤ性能でもちゃんと動くように設計されているのである。
要するに最初から、設計的にサラブレッドで、それをベースにチューンしてあるのだ。
特にロータスは、その傾向が顕著で、中でもエスプリは、非常に高度なチューンが施してある。
だから、ストック状態でも、調子の良い個体は、メーカー公表値を軽く数十馬力は、上回る出力を発揮している。
S1の最高速は、222kmとなっているのだが、実際はもっと出そうだ。
出そうだけど、そんなに出したら、免許が危ないから、やらないほうがいいだろう。
ちなみに、160km以上からが、エスプリの本領発揮の速度粋、このあたりからは、操作に対する反応がしっくり来るようになる。
本当の勝負である。
グランドエフェクトが効くので、単独走行時の空力は心配無いが、車体が軽いため、トラックに横を抜けられると、
風圧で吹っ飛ばされるので、そこは注意である。
ついでだからフェラーリについても書いておく。
よく、「ロータスと比較してどーですか?」と聞かれるからだ。
まぁ、それは分かる。
知りたいよね。
簡単に言うと、フェラーリとロータスは全く別種の車だから、単純に比較しないほうが良い。
フェラーリは、最初からGTとして設計されている。
ロータスは、レーシングカーの技術と材料、設計を使ってロードカーとしてしつらえてある。
フェラーリは、汎用パーツの耐久性のあるものを使って、オーソドックスな設計を行う。
強度の必要な部分は、アルミは使わず鉄を使う。
クロモリや炭素鋼中心である。
その結果、個々の部品が、質量の大きな部品になるので、さびはあまり怖くない。
質量が大きいと、イオン化が進みにくく、さびが出ても、表面的なものだけで、腐食には至りにくいからだ。
対してロータスは、構造も材料も革新的である。
チャレンジを恐れないのか、バカなのか?(いや両方か?)という設計である。
経験やリスクを減らすよりも、新しい技術にチャレンジする傾向が強いようだ。
部品点数を減らし、構造を簡素化して重量を減らす。
材質も、強度を犠牲にしてアルミ、マグネシウム、FRPを多用する。
そのため、重量と強度のバランスが、ギリギリのセンでなりたっている。
車体は、余剰強度を持たず、大きなストレスには耐えられない。
チューニングすれば、パワーは出て走りは冴えるが、車体の寿命を容赦なく削り取る。
フェラーリだって同じことで、軽量化してパワーをあげれば、走りは冴えるだろうが、寿命は削られる。
やたらに、いじると危ないというか、車体の寿命を削ってしまう。
このあたりのアプローチの違いは、両メーカーのF1の設計と同じような傾向があるようだ。
フェラーリは、降る時も照るときも、オーソドックスな車体構成を好み、地道に勝ち星を稼ぐ。
ロータスは、F1の歴史を塗り替えるような革新的な技術を持ち込む。
最初は、「なんだありゃ?」と思われてトラブル続出でも、技術が熟成されると、連戦連勝。
その代わり、政治力はからきしだから、勝ちすぎると、いずれレギュレーションで禁止されてしまう。
いじって面白いのは、サラブレッドな設計をしていない量産車である。
なぜならば、万人向けにストライクゾーンの広い設計にしてあることと、あまり高価な部品は使っていないからである。
そうした部分を好みの方向にセッティングしなおしたり、コストを妥協してある部分を、
良いパーツに置き換えることで、自分好みの車に仕立てやすい。
ストライクゾーンの広い設計ゆえ、多少パラメーターを極端に振っても、なんとかなってくれる。
秋の夜長に・・・というわけで、珍しく車関係の書籍を購入した。
ストラトスとミウラである。
スーパーカー世代としては、どっちも好きである。
ただ、実際に所有して乗るか?と聞かれると、購入価格が・・・という以前に躊躇する要素がいろいろある。
ミウラは、形は好きなのだが、排気量がでかい。
排気量でかいエンジンは、なんとなく気持ち的に苦手である。
ストラトスは、GT4とかなりの範囲でパーツを共有している。
デザイン的にも、同じベルトーネ系、加えて、初期型の場合は、工場が同じである。
構造や成り立ちから考えて、シビックとCR-Xみたいな感じに近い。
R1とR2みたいとも言えるなぁ。
どうせ乗るなら、今までと全然違うパターンの車に乗ってみたい。
そうなると、GT4のノウハウが生かせるストラトスよりも、もっと他のもの・・・となってしまう。
少年の頃、諸般の事情により、家庭にも学校にも絶望していた私は、非常にゲンジツ的な考えをする子供だったと思う。
そんな中で、もともと車が好きだった私にとっては、スーパーカーという機械はアイドルのような存在に思えた。
手を伸ばしても届かないもの、夢の向こう側にある存在。
スーパーカーカードのアルバムの後ろにある諸元表を見て、心をときめかせたものだ。
でも、乗る車は、カローラと決めていた。
スーパーカーなんて、ゲンジツ的でないと思っていたし・・・
実際、初めて乗ったマイカーは、ウチのはちろっきゅ(AE86)である。
スプリンタートレノだから、ちょっと違ったけど、まあ、カローラ系だから、あってるな(笑)
そんな私であったはずなのに、エスプリ、GT4がウチに来て、もう20年余となる。
一番好きだったのは、確かにエスプリ、それもS1ではあったが、フェラーリは、どちらかというと嫌いだった。
でも、GT4だけは別で、エスプリの次くらいに好きだったな。
こう考えると、乗ろうと思った好きだった順番に乗っているだけのようだ。
そうなると、あとはM1かなぁ、やっぱり。
一体どこで、どのように出会うのだろう?それに・・・

秋といえば・・・むぎゅむぎゅとソフトクリームを食べている嫁。本当に好きなんだね。

秋といえば・・・読書かなぁ?ミウラの写真が気に入って購入した。

秋といえば・・・ランチアブランドが無くなってしまったのは悲しいが・・・

秋とは関係ないが・・・義父のインプレッサG4に使っていた17インチのBBSである。
PCDが違うため、デビルウイング(WRX S4)には使えない。
数ヶ月しか使っていないため、タイヤも溝が十分にあって綺麗である。
うーん、既にはちろきゅ(AE86)とぷりこ(エスプリS1)ぢのこ(208GT4)は、既にBBSを履いているし、
じぇこたむ(エリーゼ)は、ホイールを替えられない。
ぴよっち(R2)とぴよたん(R1)は、エンケイに替えたので、これどーすんだ??状態である。