今日は、会社をお休みしている。
いつもどおり、5時半に起きて、朝ごはん作って、おべんとつめつめして、ごみ捨てて(今日はペットボトルの廃棄日)行って来ます。
と出かけたのだが、あろうことか、通勤電車の中で貧血起して、途中下車。
だいたい、10分くらいじっとしてれば治るものなのだが、今日は、1時間近くじっとしていても、めまいがしたので、
おとなしく帰ってきたのである。
原因は分かっているが、若くは無いとはいえ、ヤキが回ったものだ。
全塗装の終わったターボエスプリは、結構な反響である。
意外なことに、この個体は、ほとんどオリジナルのまま30年を生き抜いてきている。
ステアリングも内装もオリジナルを維持しているし、機関部もオリジナルが多い。
インジェクションに換装されていることと、それに伴い、排気、吸気系の部品が変更されているくらいのものである。
バンパーは、ウレタン特有の経年変化を起していたため、英国から新品のパーツを取り寄せた。
各部の塗りわけも、オリジナルの配色を守っているので、マイカレッドになっていること、それに伴ってストライプの色を変更していることを
除けば、在りうる塗りわけとなっている。
かつては、そこそこの台数が市場に流れていたエスプリだが、ここ数年は、ほぼ皆無と言ってよい。
特に直線的なイメージのジウジアーロデザインのボディのエスプリは、ほんとんど流通しなくなってしまった。
今後、流通量が増える見込みも無いだろう。
エスプリを再生するのは、いろいろな意味で非常に難しい。
長年乗っているから、何故個体数が減ったのか、よく分かるのである。
エスプリは、特殊な車である。
シャシは、大きく分けてType79系とType82,85系の2種類ある。
Type79系は、S1、S2、S2.2に採用されているもので、エンジンとミッションを剛結して、ストレスメンバーとして使っている。
リアサスペンションのアッパーアームをドライブシャフトが兼ねている構造である。
ドライブシャフトのユニバーサルジョイントにスラスト方向のストレスがかかる構造なうえ、
原理上、ドライブシャフトにスプラインで横方向に滑らせる機構を設けることができない。
本来は、好ましくないはずだが、サスペンションのピポットからタイヤまでの距離が長いので、あまり問題にならないようだ。
ハブベアリング周辺の構造が凝っていて、まさにレーシングカーそのままの部品構成である。
そのため、快適性は犠牲にしているほか、ひとつの部品で、複数の機能を兼ねる構造のため、
何かトラブルを起すと、複数の機能がダメになり、ごまかしが効かない。
その代わり、シャシで曲がる構造であるロータス車の中でも屈指の反応性の良さで、その荷重移動に対する敏感さや、
ハンドリングの正確さは、危険なほど鋭い車である。
エスプリは、エンジンが特殊であり、シャシも大雑把な味を残しつつ、限界の高い能力を内包している。
このシャシのエスプリは、ロードスピードでは意外にマイルドなのだが、スピードを上げるほど反応がシャープになる。
それ以降のエスプリと比較しても、その鋭さは顕著だが、それゆえドライバーにかかる負担も大きい。
嫁的に言うと、デストロイドモードになりっぱなしのユニコーンみたいな感じ?
ガルバナイズ(亜鉛メッキ)されていないシャシのため、錆びがどうしても出てしまうが、
鉄板の厚さが厚いため、イオン化が進みにくく、腐食までは至りにくい。
それと、バックボーン後ろのリアのトライアングルセクションの鉄板は、ステンレスに近い素材を使っているようで、
磁石のつき方が違う。
ひょっとしたら、SUS304を熱加工したことで、若干磁性を帯びているのかも知れない。
ただし、本国で使用されていた右ハンドルの個体は、塩化カルシウムにやられて酷い腐食を起している場合もあるので、要注意。
これは、残念ながら、リフトアップして調べないと上側から診ただけでは判別がつかない。
空力付加物の少ないボディは、あっさりとしたデザインながら、直線で構成されている部分は、実はほとんど無い。
特にCピラーにあたるショルダー部分は、面がねじれるように構成されてて、ここにエアスクープを持たないS1は、
プロトタイプのエスプリの雰囲気を残していて、美しい。
Type82,85シャシは、通称クレイドルシャシと呼ばれるシャシを使っている。
このタイプの特徴は、エンジンとミッションを包み込むようにフレームで覆い、
リアサスペンションにアッパーアームを追加することで、エンジンをストレスメンバーとして使わず、
足回りからの入力をシャシで受け止める構造に変更されていることだ。
S3、ターボがこれにあたる。
乗り心地や、荷重移動に対する反応などは、かなりしっかりした感じになったが、普通っぽくなったとも言える。
ドライバーに伝わる機械系の振動も緩和されたので、多少は疲れにくい。
ちょろちょろと乗るには、うってつけだが、Type79シャシのように切れるように鋭い応答性能は無くなった。
それでも、エスプリには違いなく、一般的な車両に比べると、飛ぶように加速し、切れるように曲がる。
空力にも優れていて、ウイングなどの付加物無しで、ダウンフォースを発生し、少なくとも時速200km程度では、
ノーズリフトも発生しない。
雑誌などには、cd値がうんぬんとか、リフトが云々とまことしやかに書かれているが、
それは、聞きかじりや、いい加減な取材の結果、プロトタイプの空力問題が転記されてしまったようで、
量産型のエスプリの設計が行われる際に、それらの部分は、解消しているのだ。
よーく調べると、ちゃんと書いてある文献もあるのだけれど、こと日本の自動車雑誌は、
そのあたりはほとんどがいい加減極まりない。
もっとも、月刊誌であっても、1ヶ月程度(実質は2週間程度)で記事を書けってことにそもそもの無理があるとは思うのだが・・・
シャシは、最初から亜鉛メッキされてるため、さびや腐食に強く、日本での一般的な使用においては、
心配ないと言える。
ボディも真空アシスト技術の入ったFRP整形のため、薄く強度のある素材となっている。
ターボの場合、ボディ各部に開いている穴は、全て機能部品であり、飾りは一つも無い。
たぶん、現在50歳代前半~40歳代後半のいわゆるスーパーカー世代にとっては、いつかは、1台くらい・・・と思う対象のひとつだろうと思うが、
なかなか現実は、厳しいのだろうと思う。
この手のいわゆるスーパーカーは、維持するにはコツがあって、気を使うべきところに気を使えば、意外に頑丈なのだが、
いかんせん職人芸で組み上げられた機械の悲しさか、そのコツを習得するまでに、結構すったもんだするものなのである。
加えて、現在は、良いタマは少なくなってきていて、価格が高騰しているという三重苦である。
「いつかは・・・」と思っても、いざやろうとすると、いきなりではコネもないし、予想もつかない、経験も積む覚悟も無いので、
憧れのまま終わるというケースが多いのでは無いだろうか?
現代の完成された技術で製作されたスーパーカーと違い、この時代のスーパーカーは、確かにタイヘンな部分もあるのだが、
効率優先の現代では、到底製作できないような、凝ったメカニズムや、特殊なコンセプトのもとに成り立っていて、
知れば知るほど面白いのも確かである。
他の車種、フェラーリやポルシェに比べると、ロータスは、確かに華奢な部分を持っている。
性格的に尖った車であり、全てにおいて、合格点の取れる他の外車とは方向性が違っている。
敢えてだめな部分から挙げると・・・
○特殊なエンジンのため、コンディションを維持するのが難しい。動きはするが、完調でない場合が多い。
○各部の作りが安っぽい。(安いで無いことに注意!)部品の精度もイマイチ。
○デカールやマーキングのセンスはダメ!
○渋滞が苦手。
○車高が低すぎて前が見えない。(怖いのである)
○電装系が弱い。
○他車種からの流用部品が多く、その接合部で問題がおきやすい。
これらは、そのまま良い部分にもなるのである。
○見かけからは想像できないほど小回りが利き、底も摺らない。仮に摺っても構造上平気。
○レーシングカーそのままのエンジン音。トルクがあって、運転が楽。
○走ってるときは、最高のハンドリング。
○凄いスタイリングで、目立つ。
○パーツの供給体制が良く、しかも安い!
○オイル、プラグなどの消耗品が安くあがる!(だいたいフェラーリの半分)
○錆び無い。
○部品の流用が効きやすい。
○材質や加工技術が高級で高度。
○ミニスカートのお姉ちゃんを自然に下から覗ける。(車高が低すぎるので)
若かりしころは、何度も購入希望者の相談に乗ったこともあった。
この時代のスーパーカーに乗るということは、学校で1番の美人に「付き合ってください!!」と告白するようなものである。
我こそは!と思って、死ぬ気で告白しても、無残な結果が待っているだけである。
絶対にふられる!絶対にかなわない恋・・・でも、あきらめきれない・・・ダダをこねたところでないも変わりはしない。
ごまかしや取り繕いなんて通用しない、誰も助けてくれないどころか、競争相手だらけである。
たかが機械、されど機械。
クラブの集まりのときには、口癖のように言っていた。
「ハートの無い機械相手だからこそ、機械に惚れられるようなオーナーになれ!」
あら!なんかカッコいい~!!
そのくらいの覚悟がなきゃ、不完全な機械のひとつもモノにできないだろ?ということである。
もっともその覚悟たるや、清水の舞台から縄無しバンジーして、生き残れるかどうか試すようなものだ。
いや、本当にそのくらい。
なんせ、方針によっては、生活や価値観をぶち壊してしまう可能性もあるくらいなのだ。
例えそうであっても、そのくらいのリスクですらも、楽しめるくらいでなきゃ、こんなヤバいもの乗っていられない。
いや、乗るというよりも、一緒に暮らすという感じかな?
本当のレーシングマシンの技術から作られた、第一世代のスーパーカー。
乗りこなせるなら、乗ったものにしか分からない、最高に素晴しいものを味あわせてくれることは請け合いである。
オーナーになるなら、できれば、「口説く」つもりで。
現在のオーナーよりも、あなたのほうが、魅力的な「漢」ならば、その車は、きっとあなたのものになるだろう。
なんと素晴しい!!価値観も常識もおかしくなってる、完全に狂気の世界であります。
それはそれとして、明日のごみ収集は、ビンの日だったけな!?

S1用シャシの一例。前からの写真である。エンジンマウントを介して、
エンジンとミッションを応力媒体として使う構造。

S3シャシの一例。後ろからの写真。エンジンを囲むパイプフレームが分かる。
センター部分のみバックボーンで、後ろ側はバードケージ状の三次元パイプフレームである。

嫁とぴよっち(R2)おそろいの色のワンピースを買ってきたもよう。
Q:何故ワンピースが好きなのですか?
A:着あわせとか考えなくていいし、かぶるだけなので、楽だから。

ルンルンしている嫁の後姿

ルンルンしている理由は、この写真では分からないが、私がスイカを丸ごと1個持っているからである。

スイカは、嫁の大好物なのだ。
Q:何故、スイカを食べるとき種を出さないで飲み込むのですか?
A:種を出す時間がもったいないから。その分多く食べられると思うので。

嫁とBたーるん(BRZ)デニムのスカートは、一番小さいサイズなのだが、実はゆるゆるなのである。
ユニクロの子供用スカートだとぴったりとのこと。