エンジンオーバーホール

レストアのひとつとして、15万キロ越えのエンジンのオーバーホールをしました。写真は既に、コンロッドまで外してます。

約25年物の汚れはひどいので、何度も浸け置きタイプの洗浄剤に入れました。

スカートに、磨耗が有りますが、大丈夫と思います。
ちなみに、コンプレッションリングが１つだけでした。1.5リッターの古い設計のエンジンだからですかね。あちこち、縦置きエンジンを横置きに無理やり取り付けた様で、冷却水や、補機類、ミッションの整備性が最悪です。車体上だと、見えない、気が付かないボルトが多数。

ちなみに、プラグホールのオイルシールが朽ち果てていました。しかも、ヘッドカバーに溶着されていて、ヘッドカバーASSYでしか、交換出来ませんでした。
まだ、部品が出たから良かったです。旧車価格で、メッチャ高いです。
無交換の車は、下手に外すと ボロボロになる気がします。

インマニも汚れが酷いので、清掃と、ホース類も交換します。特殊な形状のホース以外は、大野ゴム等の汎用ホースを使用しました。

整備書の通り、スタンダードメタルで仮合わせをしました。
メタルは在庫無いのは、受注生産の様で、数ヵ月掛かるものも有りました。

プラスゲージを使って、メタル合わせをします。メタルの納期が長いので待ち時間が多かったです。

整備書に従い、淡々と組み上げて行きます。腰下は、落としきれない汚れ隠しもかねて、耐熱の青で塗装しました。タイミングチェーンや、ガイド類も磨耗していたので交換しました。また、オイルポンプ等のリリーフバルブも汚れが酷かったです。
あと、写真左側のタイミングチェーンのカバーと、腰下と、ヘッドの合わせ目がくせ者で、キチンと処理をしないとオイル漏れの原因になります。今回は、まだ、カバーを付けた所なので、液体ガスケットがはみ出てます。ここは、ヘッドガスケットで、シールなのでタイミングチェーンカバーのみ外した場合は、注意が必要です。車載では、かなり、テクニックが必要そうです。

ヘッドもステムシールの交換、バルブ擦り合わせ、ポートのバリ取り、排気ポートの軽い研磨を行いました。
カムのシム調整を行いました。
シムもメタルと同じく、在庫無いのは、受注生産の様です。

また、デスビやオルタネータ、スロットルASSYは、リビルド品に交換、プラグ、プラグコード、O2センサー、ベルト、エンジンマウント類は、新品に交換しました。
すぐに剥げそうですが、ヘッドは、耐熱のレッドに、排気カバー、パイプ、ブラケット等は、耐熱シルバーに塗装しました。

インジェクターの洗浄を依頼してみました。特に問題は無かった様です。また、ハーネスのコルゲートや、テープもボロボロの所は、修正しました。
エンジンとしては、この後、ミッションと合体後、車体に載せます。
ちなみに、オーバーホールキットもめっちゃ、値上がりしているので、もしかしたら、キットよりも、ガスケットや、オイルシールなどを単品で注文した方が安くなる気がします。