
前回のブログでニコンが閲覧・現像ソフトを統合したNXStudio の無償公開のことを書きました。
デジタルカメラが一般的に市販されてからすでに20年以上になります。
もう立派な歴史といって良いと思います。
時は流れ、コンパクトデジタルカメラはスマホに押されて風前の灯火状態です。
デジタルカメラ時代になりカメラメーカーも淘汰、新規参入といろいろ変化がありましたが、絶対王者だと誰もが信じてやまないメーカーの一つのニコンもカメラ撤退の噂も流れています。
スマホ等によってカメラ人口は飛躍的に広がったというのに皮肉なものです・・・
前置きが長くなってしまいましたが、デジタル画像を見るためにはビューアソフトは必須ソフトです。
デジタルデータをカメラ内でパソコンなどで閲覧するのは、jpgというファイルが事実上のスタンダードとして定着しました。
しかし、jpgはカメラが生成したデジタルデータからかなり情報を間引いたデータです。
カメラ内では、Raw(生)というjpgに生成する前のデータも記録して残しているのが一眼レフやミラーレフカメラでは一般的です。
このRawデータは各メーカーの独自規格で違っていて(一時、統一の動きもありました・・)、各メーカーの純正現像(フィルム時代の現像という言葉をデジタルでも使っているのは面白い・・)ソフトで、一般的なjpegファイルを生成します。
これまでのニコン、キヤノンの画像閲覧・現像ソフトを思い出して書き留めてみました。
まず、ニコンです。
現像ソフトといわれるものです。
以下から始まったと記憶しています。
Capture 3 (2000年頃)(伝家の宝刀と呼ばれていました) 定価:24,000円 OS:WindowsXP,macは私が使っていませんでしたので以降も省略(わかりません・・)
当時のカメラD1 / D1X / D1H / D100等
(特記事項:D1Xは約6MPだったが、この純正ソフトでは補完して10MPで出力できた。20年前のこの機能は今もニコン純正ソフトでは引き継がれています。)
(イメージ画像みつけることができませんでした・・・)
Capture 4 (2003年頃)(同じく伝家の宝刀と呼ばれていました。
別の見方をすると当時ニコンのデジタルカメラ内で生成するJPG画像は他のメーカーに比べて見栄えが悪く、この純正ソフトで現像して初めて他のメーカーと勝負できるような画像を出力できました) 定価:15,000円 OS:Windows XP カメラはD2H、D200等
合成などを除き、色補正に関しては、レタッチソフト(フォトショップなど)がほぼ不要になるのがニコン現像ソフトの特徴でした。
画素が増えるにともないどんどん重くなっていく要因になったと思いますが、この頃は、未だ画素数がそんなでもなかったので、特に重いという印象はありませんでした。
余談ですが、私はこれを2004年ごろ 2本買っている記録が残っていました。(何故?)
Capture NX(2006年頃) os: Windows Vista
伝家の宝刀といわれた名作Capture 4の次ぎに登場したのは、インターフェイスだけでなく、それまでのコンセプトもがらっと変ったという印象のあるCapture NXというソフトでした。
たいへん、戸惑ったのを憶えています。
このソフトの特徴は、カラーコントロールポイントという
直感的にその部分を指定をすることで、色、明るさなどを変化させることができる画期的機能が搭載されていました。
ただし私にはニコンキャプチャー(Capture)3,4時代、何枚ものデータを連続処理するのに適していたのにこのCapture NXは一枚ずつを処理するというコンセプトに変わったように感じるインターフェイスで個人的には一番受け入れがたかったソフトです。
(このソフトが嫌で私はカメラをこの時期、キヤノンメインに変えました)
Capture NX2 (2008年頃) os:Windows7
カメラはD300からD800、D4時代です。
(NXからのアップグレードで、 10,800円で買っている記録あり。)
一言でいうとNXのブラッシュアップ版です。
NXの弱点だった連続処理にも適したものになりました。
Capture NX-D (2013年頃)
一番のトピックはニコンは登場当時より有料(キヤノンは当初より無料)だったのが、このソフトから無料になりました。
当時の代表カメラは、D810、D5時代からZ6,7等のミラーレス
登場当時の評判はあまり良くなかったように記憶しています。
ただし、私個人はCapture 4時代に通じるものを感じ最初からかなり気にいっていました。
ただ少し(かなり?)重いソフトでした。
私ごとですが、NX-Studioが登場で今後の新しいカメラには対応しないとアナウンスされていますが、もう買う(買いたい)カメラもないので、当分このソフトがメイン現像ソフトです。
NX Studio (2021年)

先日発表されました。無償です。
ニコンのアナウンスでは、ビューアソフト、現像ソフトを統合したということです。
確かにCapture NX-D よりかなり軽い動作です。
まだ充分使いこなしていませんが、ちょっとヘビーユーザーには物足りない印象です。
登場したてなので、今後のバージョンアップに期待します。
(登場年は私の記憶なので結構いい加減です)
・・ビューアソフト編、キヤノン編に続く・・
ブログ一覧 |
カメラ | 趣味
Posted at
2021/03/10 18:43:55