ドアスピーカーアウター化そしてオフ会
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
①最初に断っておくが超絶長い整備手帳なので心して読まれたし。
Z1000RSに入れ換えるならアウター化、そう考えてこのスピーカーを手に入れたのは去年の5月…いろいろ忙しくて後回しになり今年の2月、やっと作業開始。
先ずはバッフル製作から。
②シナとアピトンの合板で立ち上げ。
スピーカー取り付け面にはM&Mデザインの真鍮バッフルを使って
シナアピトン合板、ドア鉄板とM4ボルト6本で全てを貫通して取り付ける計画。
ドリルで4.1㎜の穴を開けて張り合わせには耐水性にも優れ、高い接着強度とこの手の木工作業にはうってつけのタイトボンド3を使用。
③タイトボンド3を塗り、クランプして30分ほど放置、もう剥がす事は絶対に不可能と感じる程の接着力、このフランクリンのタイトボンド3アルティメット、とても良いです。
④この先、再度防水加工をしますが、バッフルは一先ず全体をポリエステル樹脂でコーティング。
2
バッフル、スピーカー固定の為に使うネジ類は必要な寸法のもの全てが近所では見つからなかったのでモノタロウにて注文、バネ座金だけは手持ちの物があったので八幡のものを使用。
ここでまた忙しくてしばらくこの作業は中断となる、再開したのは今年の5月…。
3
①5月11日、オフ会までに仕上げるのは厳しいか…作業再開。
中古ドア内張りをカットしてスピーカー取り付け位置を慎重に検討。
②位置決めはかなり悩んだ、立ち上げた合板バッフルが当たりドア内張りが嵌らなくなる…、ドアを閉めるとスピーカーグリルがダッシュボードに当たる可能性大。最悪ドアは閉まらなくなる。
ある程度想定はして立ち上げの寸法を決めたが、やはり簡単ではない。
③ドア鉄板に6ヶ所の取り付け穴を開けなればスピーカーまで取り付けての具合は確認出来ない。再度、各部の寸法を測り、穴開け位置を慎重に考えて…②の画像の位置、純正スピーカー取り付け位置より目一杯左斜め上にずらした位置に決定。しっかり固定して後々の開口部拡大、鉄板カットの為のケガキ。
④M4ボルト6本でバッフルをドア鉄板に固定する為のネジ穴4.1㎜を電動ドリルで開ける。
この後にバッフルを取り外して後に微調整を可能にする為に4.1㎜の穴を4.3㎜にドリルを替えて穴をさらに拡大。
4
①穴を開けた6ヶ所にはサビ防止のタッチアップ。
②M4×60㎜ステンキャップ6本でバッフル固定。
この時点ではドア鉄板をバッフル内径に合わせた開口部カットはせずにバッフルを仮組み。
ここを拡げてしまってからのやり直しは出来ない。
内張りも含めて確実にこの位置で取り付けが出来る事を確認して最後に抜けを良くする為の開口部拡大をします。
③M4×20㎜皿ボルトを使いスピーカーを固定。バッフルもスピーカーも重量があるが想像以上にガッチリ固定が出来た。
④ドアを閉めてもダッシュボードへの干渉も無し。第1段階はこれでクリア。
5
①バッフル、スピーカーを取り付けた状態で内張りを嵌めてみる。
一見、巧く嵌ったように見えるがバッフル、スピーカーとも内張りに干渉する部分が多く、到底ドア内張りクリップなど留まる状態ではない…。
②この部分は内張りが当たる、印を付けて合板バッフルは右部分をカット。
③ジグソーでカット。
④ドア内張り側もバッフルとスピーカーが当たる部分をベルサンで更に削って干渉部分を全て解消。
漸く正常にドア内張りが取り付く状態に。
これでスピーカー位置は完全に確定。
6
①このままでは抜けが悪いのでバッフル内径に合わせて鉄板をカット。
この作業前に音出しして聞き比べたがカット前、カット後では音が全然違う。これはやるべき。
因みにシャープペンじゃないよ。ケガキペンは新潟精機の超硬チップ SC-P
②写ってませんがスピーカー取り付け穴からドア内部の下にボロタオルを突っ込んで切り粉を受けるようにしてから電動ノコギリでカット。
③ベルトサンダーで削り。
④ある程度の切り粉が載ったボロタオルを引っ張り出してサビ防止のタッチアップ。
7
内部に落ちた鉄粉、切り粉を取り除く為、ホースを突っ込んで水道水を注水してしばらく流す、仕上げにエアブローして乾燥。
8
鉄粉、切り粉をある程度まではキレイに除去したが、100%ではないのでサビ防止にこれでダメ押し。
イチネンケミカルズのラストガードクリアー。
スピーカー取り付け穴、その他ノズルが入る所から噴射。
浸透性耐蝕塗料で長期防錆、少なくとも自分がこのクロスビーを所有している間にドアの錆トラブルはこれで起こらないだろう。
9
①位置が決まったら内張りとバッフルを車両から外して内張り切開部分を隠すカバーをFRPにて製作してみる。
スピーカーが取り付く位置を合板バッフルとMDFで再現して養生テープで固定。
②アルミホイルに3Mスプレーのり99を吹き付けてFRPを貼り樹脂を流す部分に貼ります。
③FRPの離型剤、ワックスタイプをスポンジを使って貼ったアルミホイルに塗り伸ばします。手抜きの1度塗りで乾燥させて作業を進めました。
本来しっかりした型から抜く等のFRP作業ならしっかりワックスを数回は塗り重ねる重要な作業なのでしょうが、このドア内張りなら食い付いて剥がれないなんて事はないだろうと踏んで手抜き。
④FRPは#450のガラスマットを使い、2プライで仕上げます。
10
①一般積層用ポリエステル樹脂、ノンパラなのでパラフィンと硬化剤を混ぜて。
②豚毛のハケを使い樹脂を染み込ませてネジローラーでエア抜き、2枚目を積層。
③1時間半程である程度硬化したら内張りから剥がす。内張りに食い付いてしまう事もなく簡単に剥がせました。
④剥がしたら直ぐにスピーカーとドア内張りに合わせて具合を確認。余分な部分となるであろう箇所はまだFRPが完全硬化していないこの時点でカッターを使い大まかにカット。後に粉が舞うようなカットと削りの作業を極力減らす為。
11
①試作FRPカバーの型は完成、ところがドアを閉めてみると…型が歪んだかダッシュボードに接触。
②ギリギリアウト…このFRPカバーでパテ盛って作ると間違いなくドアが閉まらなくなる。
③材料はまだ十分にあるが、またFRPで作り直すのは面倒くさい…
…もう作戦変更。
④シナアピトン合板のバッフル外径に合わせたMDFリング、角を丸めて製作。
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一先ず、これならドアは閉まる。
このMDFリングを基礎にパテを盛って作る事にした。
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作戦変更でこれに必要なパテが足りないので注文…、
材料が届くまでの時間、拡げた事によりドア鉄板の強度が落ちたのでこれに合わせてデッドニングをやり直す。
けがいてロータリーカッターでカット、スズキ車のドア鉄板は薄いのでレアルシルト一枚貼りで徹底的に圧着。スピーカー裏にはレアルシルト ディフュージョンも使用。
14
どの部分からも浸水の可能性があるのでバッフルとスピーカー取り付け面の全てにエプトシーラーを使って防水加工。
15
①注文していたパテが届いた、今回は分厚いパテ盛りとなるので強度があるカーボンファイバーパテを使う。使用したのは関西ぺイントNEOX カーボンファイバー60 の標準。
②ブラウン硬化剤を比率3%と少し多めに混ぜて…。目見当だけどね。
③スピーカーは外してリングの位置がズレないようにスピーカー外径と同寸のMDFをリングにはめ込み。
④養生テープを内張りに張り込んでパテ盛り開始。
最初から大量には盛っていかない、必要な分だけパテに硬化剤を混ぜて無駄なく数回に分けて盛っていく。
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①ドアを閉めてみる、ギリギリだが…閉まる。
②全くノープランで始めたので仕上がりをイメージしながらパテを繰り返し盛る。
③盛っては削り、盛っては削り。好みにデザインすると言うより…、
ドアが閉まるようにデザイン(笑)
④ここで流石にカーボンファイバーパテとはいえ、薄い部分は強度が不安…。
なので側面と下部分にカーボンクロスを入れて補強した。
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カーボンファイバーパテからパテの種類を変えて細かい部分の仕上げ。これにてパテ作業は、ほぼ完了。
もうギリギリもいい所だがドアはちゃんと閉まる。
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ドア内張りにこのカバーを固定する部分を作る。
3.5㎜のドリルでカバーとドア内張りを貫通して穴あけ。M4の0.7ピッチでタップ、ステンネジ棒を3㎝に切断。
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切断面をキレイにしてねじ込んでナットが掛かるのを確認してから衝撃に強いセメダインの瞬間接着剤3000金属用でネジ棒を固定。
開けた穴はまたパテで元に戻します。
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生地を新たに購入して貼ってみようかと思い、仮に手持ちのシンコールレザーをあてがってみたが、どうもドア内張りとの相性がイマイチ…。ピラーがチッピングの塗装でここが合皮レザーと言うのも違和感がある…、ピラーに合わせてこれもチッピング塗装にした。
21
塗料がある程度乾いたら組み付け、この日はオフ会の3日前…、
もう作業する時間がないのでまだ塗料臭いが完全乾燥を待たずに…。
22
取り付け…。何はともあれ…一先ず完成。
こうして無事にまだ塗料臭いクロスビーでオフ会の日を迎えました。
23
広島、鳥取、神戸、大阪、名古屋、関東一円各地からと昨日のオフ会に参加頂きました熱いクロスビー乗りの皆様、お疲れ様でした。
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遠方よりお集まり頂いた熱い皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
ALL Japan 71 family 一同より。
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