僕は車に恋してる。

頑張って頑張って布団でゴロゴロし続ける日曜日の明け方。
日曜日の明け方にゴロゴロしているなんて有り得ない僕。
雨だろうが雪だろうが、休日の朝はハンドルを握る、それが僕。
だがしかし、時代は、染乱の時。
これも致し方ないのだと。
車から出なければ感染する心配はまず無いのだが、巷から車が消えるという見た目の効果は、どこへ行くにも車という地方の車社会において、徹底した外出自粛ムード形成に大きな意味があると思うのだ。
だから、グッと堪えてゴロゴロしている。

ゴロゴロしながら考える。

車って、「大好きなあの子」だなって。

よく、意のままに操るって言うよね。
でも、それってステアリングを切るだけで目の前のコーナーを最適ラインでクリア出来たりするって事じゃない気がする。

ミラバンに乗ってると、ステアリングを切るだけだと曲がれないが基本だから、どれぐらいステアリングを切るか、どれぐらいの速さで切るか、とか、一気に荷重を移せるように切りたしてアンダーにしてアクセル抜いてタックインで抜けるか、それともそのままそ～っと曲がる方がいいか、車体の挙動が大きいから次のコーナーへの荷重移動まで含めて考えることだらけ。

でも、その考えることだらけってのが楽しい。

好きです！付き合ってくださいって言うだけで付き合えちゃうってわかってたら、物足りないよね。

やっぱり、ドキドキしたいもん。
どうしよう断られたらとか、どうやって誘おうかなとか。

そういうふうに、車とも楽しみたいのだ。

いつも車に恋をしている僕なのです。