東京モーターショウ2013その⑰トヨタ自動車東日本

最近のトヨタの企業CMで宮城県大衡村の工場を映している物がありますが、それはこの会社の工場です。元は、相模原にあったセントラル自動車の工場でしたが、関東自動車工業とトヨタ東北の計3社が合併して、トヨタ東日本が生まれました。モーターショウには、前身の関東自動車時代から積極的に参加している（プレミアムセンチュリーとかありました）ので、それなりに知名度は高いと思いますが、新会社名では初登場です。

主力生産車種であるアクアをベースとしたモデルがこれでもか！と言う位並んでました。先ずはオープン仕様のアクアAIRです。このクルマを見てパッと思いついたのがルノーウィンドなのですが、こちらはリヤシートも備わっています。顔も普通のアクアと違います。

外観だけなら、すぐにでも売れるんじゃないか？と思います。しかし、混流生産が当たり前の現在、通常の車種にオープンカーを混ぜて生産するのは非常に難しいと言わざるをえません。工場も嫌がるでしょうね。かつては「MR2専用ライン」とか「レクサス専用ライン（SC用）」があったそうですが、現在では存在しません。その辺がクリアになって、価格的にも無理ない程度で収まれば（かつての日産マイクラCCのような値段はNG)、市場には拍手で迎えられる1台だと感じます。

アクアにもG's仕様が。そのうち出るのでしょうね。

プレミアクアと言うそうです。もっとアクアらしさを消して、しれっとレクサスマークをつけて売られてたりして、なんて思っちゃいました。G's路線の延長から少し脱線と言った印象でした。

アクアクロスなる、SUV風味を持たせたクロスオーバー的モデルです。市販車じゃないですよ、あくまでコンセプトカーです。

デザイン的に見ると、すぐに売っていてもおかしくないほど、違和感を感じません。気になるのはこのタイヤサイズと車重ですね。あまりパワーに余裕のある感じがしないクルマなだけに、このファットなタイヤの組み合わせで省エネ性能に影響しないか？と言う部分は気になります。ただ、どこもかしこも同じようなアクアだらけな昨今、こういった所有満足度を上げられるような提案を積極的に仕掛けてくれる姿勢は素晴らしいと感じました。かつての「スターレットリミックス」のように、特装車でもいいから欲しいと思う方、多いのではないでしょうか。

何の変哲もないポルテが置いてあると思ったら、リヤシートがありません。なんと2名乗車仕様でした。しかし、シートが取っ払われているだけで、収納や荷動きに対する提案が一切ありません。せめて、商用ユースを想定した何かをつけてほしかったですね。ポールハンガーみたいなものとか、収納とか。このままお蔵入り感を感じました。。。