STI フレキシブルVバー
ある意味リヤドロよりも分かり難いパーツ。
先代2013年のBRZ tSに装着されたフレキシブルタワーバーに比べて、2015年のtSに装着されたフレキシブルVバーの方が各種応答時間が短縮されているらしい。
タワーバーは、ピロボールジョイントが後方側へ大きく変位するように変形するので、旋回内輪側の車体変形をよりいっそう抑制するということでしたが、実際はインタークーラとの干渉を防止するための延長構造で、変位量や遅延が大きかったことから、中央で分割して左右独立させ応答時間を短縮したのがVバーという理解で良いのでしょうか。
BRZには標準でリジッドのVバーが装着されていますが、対してフレキシブルVバーは「振動をしなやかに受け流す」らしいです。
タワーバー等がついてない場合では、旋回時にタイヤのコーナリングフォースで、サブフレーム等を含めた車体がたわむことによって、内輪側のサスペンションアームが車両の外側へ引き出される傾向があるようです。
アッパサイドフレームやストラット取付部は、内側にねじれるので、それを突っ張るのがタワーバーの仕事らしいのですが・・
でもその理屈ならリジッドのVバーで十分なのでは?
この価格で、乗り心地だけが違いなんでしょうか?
・・・というのが購入を躊躇させるというか、正直要らないだろと考えていた理由です。
現物を見ると、棒の途中にリンクボールが付いていて、どの向きにもグルんグルん折れ曲がるので、単純に縦方向をいなして、横方向は踏ん張るという訳でも無いのでは?と思いました。
縦に引っ張った場合は棒の全長は変わりませんが、押した場合、真っ直ぐに押せば当然突っ張るものの、少しずらせばリンクボールで曲がろうとするので、棒の動きを制限するのは取付場所や角度、そこに加わるねじれの向きですから、どの方向ならいなすんですか?なんてサッパリ分からんというのが率直な感想です。
突然ポキっと折れ曲がることはないので、突っ張りながら徐々に折れていなす感じなんでしょうか。はやり謎パーツです。
実際に乗ってみると、
第一印象は、乗り心地の変化がよく分からん、
最大のウリが体感できなかったぞと
マジかよと思いました。
乗り心地の変化はリヤドロ取付け後が大きかったので、よっぽどじゃないとよく分からんです。
じゃぁ、リジッドのVバーと何が変わったのかですが、明らかにヌルヌルと向きを変えるようになりました。
30~40kmも出せばヌルヌルを感じられます。
ヌルヌルという言い方が粘っこい感じに聞こえるとちょっと違うので、ヌルヌル・スルスルの方が感覚に合ってるかも知れません。
リジッドのVバーだと外輪に荷重が乗って割とロールしていたようなシーンでも、そこまでロールする前にヌルーっと向きが変わってしまう。
ロールが抑えられていると言うよりは荷重移動が遅くなった雰囲気なので、積極的に荷重移動させるのが好きな人には車の動きが遅くなったように感じるかも知れません。
どういう動きが好きかによってこのパーツの評価も分かれそうな気がします。
直線でもフロントの接地感が上がってるのを感じます。
分かりやすかったのは凸凹の酷い道で、今まではフロントが先にバタバタしていたのですが、リヤがバタバタし出してもフロントがビターっと貼りついてブレませんでした。
これがSTIの言う「振動をしなやかに受け流す」だとすれば、ちょっと控えめなんじゃね?とも思いますが、フレキシブルVバーで元々の素性の良さが引き出されたということかも知れません。
なので自分の走行シーンには太い棒より曲がる棒の方が合っていたのかなと思われます。
今回リヤドロ → フレキシブルVバーの順で別々に取付けたのですが、これが逆だったらあまり違いが分からなかったかも知れませんね。
それもあってSTIは共着を推奨しているように思えます。
自分は初スバルで、STIが言う効果なんて素人に体感できるん?ぐらい疑いながら取付けてますが、そういうのがひっくり返るのも楽しいです。
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