カーオーディオをしていて背圧という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
私は聞いたことがありましたが、重要性に関しては理解が甘かったと思いました。
きっかけは、フロントスピーカーを自作のホームオーディオで有名なFOSTEXのミッドウーファーFW168HRを自作バッフルを作成して取り付けたが、低音がうまくならなかったのです。
年末にもみんともさんに指摘されて、背圧に関して考えてみました。
背圧がうまくいかないと、スピーカーの背面から出た音が逃げないで逆に跳ね返ってスピーカー面がうまく動作しなく(振動しない)なります。
この現象が起きて、FW168HRのスピーカーが振動しにくい状況になっていました。
具体的にどのような状況かを説明します。
まずはインストールしたミッドウーファーを横から見た画像をみてください
スピーカーの設置断面の口径とマグネットの大きさがほぼ同じとなります。
カーオーディオのスピーカーの場合は、マグネットを小さくして、音がマグネット方面に抜けやすくなっています。
しかし、FW168HRはホームオーディオを前提にしているので、マグネット側方向のみでなくてバッフル面から背面全体に音が拡散するようになっています。
このホームオーディオのスピーカーを設置して背圧処理の阻害していた問題点を整理すると
①スピーカー横の背圧を阻害
私はそこの理解が甘く、スピーカーの設置口径に3mmくらいの余裕しかなく横に出る背圧を阻害していました。
②インナーパネルの穴への背圧を阻害
カーオーディオだとスピーカーのマグネットはインナーパネルの鉄板の穴から出る形で行いますが、穴の大きさとマグネットの大きさがぎりぎりなので、インナーパネルの穴にはマグネットを突き出す形ではインストールできなく、バッフルをアウター化してインナーパネルの穴から離してインストールをしました。
しかし、マグネット面とインナーパネルの穴の距離は5mmくらいでした。
そてによりマグネットがインナーパネルの穴への背圧を阻害していました。
①のスピーカ―横の背圧処理をして音を通りやすくするように、隙間をあけました。
■背圧処理前
ちょうどマグネットの直径145mmに少し大きい150mm程度で隙間が2,3mmくらいしかない状態です。
■背圧処理後
横はこれ以上削れなかいぎりぎりまで削りました。
上下は20~30㎜程度削りました。
これによりスピーカーの横の背圧を通りやすく工夫をしました。
②スピーカーのマグネット面とインナーパネルの穴への音を通りやすくするように、隙間をあけました。
画像はないですが、バッフルを12mmのバッフルを追加して隙間をあけました。
これにより音を通しやすくしました。
実は①の背圧の横の処理でも効果は実感出来ましたが、スピーカーマグネット面の隙間を開けてさらに効果がありました。
やはり音の通りをよくしないと背圧がうまく処理出来ないと実感しました。
■施行後の所感
私の好きな低音のアタック感が強くなりました。低音が強く引き締まりスピードも出てきました。
■今後の対応
少し様子を見て、バッフルをあと9㎜厚くしようか検討中です。
この対応によりマグネット面とインナーパネルの穴の隙間をさらに拡げて音を通りやすくしたいと思います。
Posted at 2021/01/24 22:02:49 | |
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