嫁さんがXFを運転した時のコメントをば。
嫁さんを一言で表すならば、メカとカフェが好きな工学系スイーツ女子で、一般の奥さまよりクルマへの感度は高い。
というか、ジャガーじゃなくてマセラティを買え!と言ってきて、燃費と税金が高いし壊れたら困る!と何故かこっちがストッパーになったりするくらいには、ちょっと特殊な層の嫁さんではあるんだけれど、XFを運転した時、「このクルマ、運転にごまかしが効かない…大きいロードスターみたい。」と言っていた。
彼女は単車とNAロードスターに乗っていたのでそういう感想になったのかな?とおもいつつ、詳しく聞いていくと「出向時に乗ってたベンツや旧マツダ6、つい最近まで乗っていたプジョーはもっとブレーキを踏んだ時とか、適当に操作してもソコソコ車が動いてくれるから操作が雑でもよかったけど、XFは動き自体は穏やかなんだけど素直に車が反応するから、操作の迷いが直接クルマの動きになっちゃって、自分が下手なのが分かる…」と。なので、XFはデカいロードスターだ、という事らしい。
このコメントに結構衝撃をうけた。
ボク的にはXFは、とても素直でものすごい運転しやすいと思っていたんだけれど、それはある程度セオリーというか、”クルマってこういう風に動くといいよね”っていう無意識の前提ありきで走らせていて、それが無い、もしくはイメージが雑な場合、また、それが「自分のせい」ってことが分からない場合、ネガティブにも感じられる事があるのかも…と思ったわけです。
嫁さんの場合、自分の操作が雑なことが分かっているからポジティブに話をしているけれど、ドラポジのドの字も分からない、クルマを分かったふりをしている人等には、全く響かない車なのかも、と。
だって如何にも旦那仕様のマークXとか、アルテッツァみたいなのがスポーツセダンっておもってて、ふんぞり返って運転しているマイルドヤンキー系の人(個人の感想です)が、
パッっとのって「素直に動いていいねぇ…」というか?というとそうではなく、「なんでこんなにギクシャク動くんや!」とか「落ち着きがない!」とか思う事の方が多いのでは?と思うわけで。
そう考えると、クルマの作りとしては良質なスポーツラグジュアリーセダンを造ろう、という直球ストレートなのだとおもうけれど、販売のことを考えると、やっぱりニッチといえばニッチになっちゃうのかなぁ…
あと、気が付いたことは、巧い下手以外の「運転者の気分」が意外と伝わるという事。
ちょっとした気分の違いによる操作ともいえないような微妙な動き始めの違い、落ち着きの違いが車の微妙な動きに出てきていて、「あ、横にクルマがいるから緊張してるな」とか「割り込まれてイラついたな」とか、がなんとなくわかる。
エスパーかよwww厨2乙wwwwwとかいう話っぽいので、もう少し検証してみようかな、とは思うけれど、差がなんとなくわかるという事はそれだけ定常との微妙な差に、車が素直に反応している…とも考えられるわけで、穏やかに動くデカいユーノスロードスターという評価はけっこう面白い切り口なのだと思った。
素直で正直なクルマは、美しい人は美しく、それなりの人はそれなりに写るカメラと同じで素直で優秀、狙うべきど真ん中だけれども、機械として優秀であっても、それが美肌効果付のデジカメ世代みんなにウケるとはかぎらないのだ。
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jaguar | クルマ
Posted at
2019/03/10 20:57:18