20年くらい使用してきているとは言え、重要なブレーキ、エンジン、タイヤ、サスペンション以外は誰もメンテしないのであちこちキズキズのサビサビです。
大切な部分を除きクルマに手を掛けないのが会社の方針ですが、
商用車は企業の看板でもありますから最低限の体裁は整えておきたいと思います。
今回の補修に許された時間は正味2時間くらいなので、特に塗装剥がれの目立つリアバンパーとその周辺などをゴニョゴニョします。
みんカラさんのブログ枠と言えど、これは純粋に業務作業なので何か新鮮✨
1枚目の画像は5回ほどスプレーペイントを吹き重ねた状態です。
最初の状態はこんな感じ、その①
その②右側
その③左側
スライドレールストッパーは雨水が溜まりやすく中の金属がサビてボディに染み付いています。
画像では見えませんが、レールから上側もルーフの水切りにサビが出て同様にサビ染みの線が左右に付いています。
このような染みは塗装に食い付いているため、クリア層(それ自体も殆ど残っていません)ごと研磨する必要があるます。
いきなりサンダーは使わず、まずは残っている塗装の状態を確認するために、水タオルで拭いたバンパーのガリガリをペーパーヤスリ#600で撫ぜてみます。
バンパーに残った塗装が痩せていれば手磨きペーパーでも簡単に削れます。
触った感じはまだ弾力がありましたので、表面の凹凸は残りますが、スプレーカラーも180mlを1本しか準備していませんし、剥がれている箇所を中心に補修することに。
ちなみに、バンパーなどの曲面が多いところはスポンジタイプの研磨材が便利です。
今回の補修は最低限しか手を出さないのでカラーは1本のみで、クリアは使いません。
ただし、残った塗装との食い付きを強めるためにプライマーは使います。
参考として、この作業のため新たに準備した材料費は2,300円くらいです。
今回使う自前のサンダーは、いつも利用させていただいているホームセンターさんの特売品でかなり前に購入したもの。
サンダーは剥がれた塗装残りの角を慣らしたり、浮いた塗装を予め除き、後載せ塗料の定着を良くするために使います。
ちなみに例のポリッシャーは使わないの?とか気付かれた危篤な方もいらっしゃるやも知れませんが、粗く削るならサンダーの方が早いためです。
#240で塗装の剥がれている部分の落ち易い角をザーッと慣らしていきます。
さすが純正塗装、樹脂バンパーへの定着はなかなかにしっかりしています。
長年の油膜や水垢もコーティングされています💧
粗く削ってますが、手で触れてツルツル感が出ればそれで良いです。
残った塗装に補いでペイントするため、仕上がりは表面になだらかな凸凹や深いキズの跡は残ります。
全体的なバンパー塗り替えをする場合は純正塗装を全て剥がすか、程度により角までの面を全て剥がしてブロックに分けて塗装し直す必要があります。
全体塗装の場合はこのスプレーペイント180mlなら基本色だけで3本は使います。
食い付いたサビ染みも、サンダーで優しくクリア層の残りカスごと削ります。
スライドレールストッパーのキャップを外すと錆びて爆裂しかけている金具が…
金具の上にピヨっと飛び出していた突起はボロボロで折れてます。
スライドドアをオープンした際に動かないよう留める部分だと思いますが、クルマを前下がりで停車させたら危ないやつですね。
これはもう変えちゃうべき…😥
とか思っても部品は準備してませんから、とりあえずは金属ブラシでサビて崩れたクズを磨き落とします。
はい、いつもいつもお世話様です。
レノバさんをシュッ💨と吹き、
とりあえず、真っ黒になるまで放置します。
http://minkara.carview.co.jp/userid/3111302/car/2909065/11867778/parts.aspx
バンパーはランプキットを外して、塗装を触らない部分との境界辺りまで作業しやすくしておきます。
突き出したコーナーの辺りも期待とおり塗装は剥がれているので、ランプのハメ込み部分下側のエッジ辺りまでサンダーとペーパーを掛けています。
この後はスプレー塗装の基本通り、とは言え面積が広いため、Amazonさんの荷物に入っている保護ペーパーを飛散防止に使ったりしつつ、確実に捨て吹きを繰り返しながらスプレーペイントが保つまでダマや垂れが出ない様に間隔を空けながら、妖精が羽からキラキラを巻くように重ね塗りします。
放置して20分くらいすると食べ頃のいい焼き色となって…いや、まんま焦げてるか。
金具が黒くなったのを確認したら、ルブさんを吹き付けた樹脂キャップを戻します。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3111302/car/2909065/12076246/parts.aspx
作業の時間差で画像が前後していますが、左側のスライドレールを中心に見た上下のサビ染みはサンダー等で綺麗になりました。
本来なら気休めにクリアでも吹き付けたいところですが、全体的に塗装は痛んでいて、所々サビ割れもあるためレノバさんを部分吹きして黄色く染みにならないよう、余分な液は拭き取って放置したら最後にバリアスさんを塗り塗りしておきました。
樹脂バンパーまで達する削れや純正塗装で表面の凹凸は残っていますが、パッと見の体裁は整えました。
保護しなかったウェザーストリップに塗料が飛散していますけど、まあ作業車ですし、その内ポロポロ剥がれてくるから気にしません。
まだ塗装は完全に硬化していないため、ランプキットはソーッと補修面に当てないよう戻します。
この後、車庫にバンを戻すため移動しましたら曲がり角にてハイフラ発生😅
もしや?と思いクルマを停車させ、ウインカー不点灯側テールランプを外して集中カプラーの嵌合を確認。
次にバルブのフィラメントも見て本命のカプラーを外して端子をチェック。
すると、古い車あるあるの劣化グリスが端子に固まって接触不良が起きていました。
最近のクルマは防水カプラーの造りが良くてカプラー内も綺麗ですが、古いクルマの防水が必要な箇所にあるカプラーはグリスがたっぷりと塗布してあったり…
端子にベットリ付いた古いグリスをマイナスドライバーの先でこそぎ取り無事点滅🌟
やはり基本工具は車載しておくべきですね🌸
以上、
まだ補修箇所いっぱいなので、誰も期待してないのにシリーズ化しちゃうかも?