ツルデフ車両の謎をパーツリストから読み取ろうという、「だれも興味が無いシリーズ」の完結編です。
マツダパーツリストによると、ツルデフ車両は1989年6月9日生産開始後、約1か月おきに16~20部品の変更を行っています。
ここでは1989年7月1日生産分(NA6CE-100224)までの204台を前期、1989年8月1日生産分(NA6CE-101199)までの975台を中期、1989年9月1日生産分(NA6CE-102622)までを後期とします。
ツルデフ前期型にのみ装着されている部品を示します。
ツルデフ中期型までに装着されている部品を示します。
ツルデフの全車両に装着されている部品を示します。
こちらは先日報告しました。
その他の時期に変更されたパーツについて示します。
表のシャーシNo.はそれまでに装着されたパーツであることを示します。
こちらにはわずか5台しか装着されなかった部品も存在します。
ツルデフ車とは、比較的早いペースで部品変更が行われた車両であったことがわかりました。ツルツルのデファレンシャルケースもただの変更した一部品に過ぎないのでしょう。
どのような改良がおこなわれたかはそれぞれのパーツを確認しなければわかりませんので、今後の課題であります。とくに、ツルデフの前期型車両はめったにお目にかかることは無いと思われるため、そんな車両を見つけたら、じっくり観察してみてください。
車両重量940㎏への道もついに最終章になりました。長い道のりでした。
その1
その2
その3
その4
エンジンルームをあけると、いつもウォッシャータンク横から延びるエバポレーターにつながる管が気になっていました。
赤ツルデフのナンバー取得時にエンジンルーム側の部品は撤去してもらっていましたが、室内側の部品は装着状態のままでした。
撤去に当たり部品は以前から用意はしてありましたがなかなかやる気が起きませんでした。
グローブボックスを開けるとエバポレーターが鎮座しています。
すっきりしていいですね!
漢の印、エアーダクトを取り付けます。
エンジンルーム側をきれいにお掃除します
グロメットがイイね!貞操帯みたいなものでしょうか?
2~3㎏はあるでしょうか?
さっそくドライブです。
「軽い!軽いよ!」・・・な~んて言えるわけないです。完全に自己満足です。
ほぼクーラーなし標準車の仕様、車両重量940㎏になりました。
あとは純正タイヤと純正サスですね。
ツルデフ、ツルデフって言うけれど、ツルデフってなんなんでしょう?
初期生産車ではあるわけですが、すぐに部品が変わってしまっているわけですから、限りなく試作車に近いものなのでしょうか?
そもそもツルデフ以外の特徴的な部品があるか、パーツリストから確認してみました。
ディファレンシャルケーシング(部品番号T020-27-600E)
冷却フィンのないデフケースが装着されているNA6CE-102622までの車両を「ツルデフ」と定義します。
今回はパーツリストで確認しえたNA6CE-102622までの車両しか装着されていない部品について示します。
シリンダーヘッド(部品番号B61-P-10-100A)
NA6CE-102622以降とは違いがよくわかりません。ちなみに、シリンダーヘッドカバーではないですよ。シリンダーヘッドカバーはNA6CE-102725で変更されています。
プーリー(部品番号B366-15-131)
私のJリミテッドと比較すると形が違います。このプーリーは特徴的ですね。エンジンルームを見させていただく機会があればみてください。
サブタンクとサブタンクキャップ(部品番号B61-P-15-350B,B61P-15-355)
この部品もNA6CE-102622を境に部品番号が変更になりますが、違いがよくわかりません。もしかしたら交換歴があるのかも・・。
バキュームチューブ(部品番号FEE4J-20-346)
こちらも違いが判りませんでした。たぶん変更されていますね。
フィラーパイプ、フィラーホース(部品番号N001-42-210,NA01-42-241)
これも違いが判りません。トランクのフィラーパイププロテクターを外さないといけませんしね。
フィラーホースとフューエルタンクの間にあるノンリターンバルブ(部品番号GB53-42-270)も初期部品です。
トランクリッドヒンジ(R)、(L)(部品番号NA01-52-710,NA01-52-720)
これも違いが判らないですね~。
リヤーサイドフレーム(R)(L)(部品番号NA01-53-810C,NA01-54-810C)
ほとんど見えてませんが・・。その他には
インナーフロントピラー(R)(L)(部品番号NA01-70-240A、NA01-71-240A)
ドアヒンジシム(部品番号B092-58-201)
がありましたが、見ることが出来ませんので、確認ができません。
その他
リヤーアクスルのダストカバー(部品番号NA01-26-261)
エグゾーストシステムのサーモセンサー(部品番号B63H-18-760)がありました。
結論!
・NA6CE-102622すべてに共通する部品はデファレンシャルケーシング以外はプーリーしか可視化できるような識別点がありませんでした。
ツルデフ車の特徴は(ほぼ)ツルデフしかない事が判りました。
ツルデフの中でもいろいろな部品の変更がありますので次回はツルデフの中でのバリエーションについてお示しします。
先々週は三次でロードスター30周年ミーティングで、Jリミテッドを出動させました。
本日はモリコロパークでトヨタ博物館主催 クラシックカーフェスティバルで、赤ツルデフを出動させました。
前日の10/26に参加オーナーの交流会がありました。
そこに何と山本アンバサダーがおられるではありませんか!
各メーカーのいろんな担当者がゲストとして参加されており、マツダは山本アンバサダーが来られたのでした。
アンバサダーが参加オーナーのテーブルに来られて、いろんなお話をさせていただきました。参加オーナーの中でFC3Sオーナーがパーツの再生産についてお話しされていました。内装パーツについては難しいようですが、ロータリーの部品についてはハウジングなどは、ある程度数が集まれば再生産しているとの事でした。事実、コスモスポーツの10Aのハウジングは2回再生産していました。
やはり、ロードスターは格段の扱いがわかりますし、この状況について感謝しなければならないなあと思いました。
そして、10/27当日、今回はビンテージイヤーと言われる平成元年式のクルマであるロードスター、NSX、R32GT-R、セルシオ、レガシーが特別枠で、初参加が許されることとなりました。
トヨタ博物館を出発し、パレードランを行いモリコロパークに向かいます。今回は次女が(嫌々)同行してくれました。
途中で沿道の方々が手を振ってくれます。
皇族でもないのにスミマセン・・。お子様のギャラリーの方にはリトラをパカパカしました!
皆様、一様に「カワイイー!!」・・・ますますテンションが上がります。
モリコロパークに到着すると平成元年式の車たちはまとまっての展示でした。
今までロードスターのワンメイクミーティングしか参加したことが有りませんでした。他車種との交流は初めてです。平井敏彦主査のお言葉集を作って、ロードスターの生みの苦しみをプロジェクトX風にまとめてみたものを出してロードスターをアピールしました。それから少しマニアネタで「ツルデフ」についても解説しました。
何と、私は今回参加154台のオーナー代表として登壇させていただきました。
右隣はトヨタ博物館の布垣館長、左隣はなんとフィギュアスケートの小塚崇彦選手でした。
私の車が1989年式と紹介されると、小塚選手が「おお!僕と同い年なんですね!」と気さくに話してくださいました。平民の私にスミマセン。皆さん!小塚選手はイイやつです!
山本アンバサダーが来られて見てくださいました。
「綺麗ですね~」やった!褒めてくださいました!
「ん?この車、復刻タイヤでないですね~。」
・・・キビシイ・・・純正タイヤ収集家が、純正タイヤを履いてないのはおかしいですね。即刻純正タイヤに履き替えます!!
万葉さんが援護射撃でツルデフが良く見られるように鏡を用意してくださいました!!
takebowさんと初めてお会いし、NAオーナーのマストアイテムと言われる(!?)ボンネットオープナーの袋をお渡ししました。
motoshiさんのご家族や、ばけ。さんの奥様ともお話ししました。テンションの高い困った旦那のお友達を哀れんだ目で見られてしまいました。スミマセン。私、いつもはもっと冷静沈着なんです(嘘)
見学者の方だけでなく、展示車のいろんな自動車のオーナーとも交流ができて大変有意義な時間でした。
帰りはなんと後ろにトヨタ2000GTが2台もいるではありませんか!やっぱりカッコいいですね!
ゼッケンは大切に保管させていただきます。
ゼッケンが貼ってあるガレージってかっこいいですよね!!
これで私の30周年は終了しました。大変ラッキーなことに2台とも晴れの舞台に出してやれましたし、もうなにも思い残すことは無いぐらいに充実した10月でした。
注意!
以下の文章は全く取り留めのない話ですので、読んでてイライラするかもしれませんので心が平穏なときに注意してご覧ください
(昨年のトヨタ博物館主催 クラシックカーフェスティバルにて)
今回、トヨタ博物館主催のクラシックカーフェスティバル(以下CCF)にエントリーすることが出来ました。CCFは開催30回目で、今年から平成元年車がエントリー可能となりました。
つまり、ユーノスロードスターもクラシックカーの仲間入りをしたと言えます。
ロードスターの「クラシックカー元年」にCCFに参加できたことを大変誇らしく思います。
(30周年ミーティングにて)
今までは、ロードスターワンメイクのミーティングばかりでしたから、ミーティングの雰囲気もわかっていますし、20年近くミーティングに出席していれば知り合いも増えてくるわけです。
そんななかで、「俺の車見てくれよ!スゲーだろ!!」と見せる、自慢することは楽しみの一つでもあります。
(昨年の旧車天国にて)
しかし、今回はいろんな車種が参加するわけです。特に、平成元年車ということでR32GT-Rや、NSXなどの同年登場の車とともに、今回は「平成元年車特集」として場が設けられています。
もしかしたら、R32GT-RオーナーズクラブやNSXオーナーズクラブの威信にかけてすごい”お宝”や唸るような話題が展示されるかもしれません。・・そんな中で今までのように「俺の車、見て見て!!」などという気持ちで参加する気になれません。
R32GT-RもNSXも素晴らしいヒストリーがあります。しかしロードスターもそれに負けない素晴らしいヒストリーがあります。そんなヒストリーを、ロードスターは知らないけど自動車は好きという方々にお示しできればいいなあと思っています。
もしかして、私の行動如何によっては今後のクラシックカーミーティングにおけるロードスターオーナー像が決定されるかもしれません。
トヨタ博物館側からは場を盛り上げるような展示やファッションなどを用意しても良いとの事でしたが、その選定にも迷うものがあります。
吉川晃司のような肩の張ったスーツで行けば良いのでしょうか?・・・ちょっとなあ・・オジサン太ってるし・・・
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