
第2級アマチュア無線技士に合格しました。とは言っても、国家試験ではなくインターネット講座である「Eラーニング」を使ってですが・・・。無線界の諸先輩からすると、国家試験で取得した資格にこそ意味があって、ある種、金で買った資格と揶揄されそうなインターネット講座での取得に関しては大いに異議もお有りだとも考えます。しかし、資格試験から長期間離れていた文科系の輩にとっての国家試験は途轍も無く敷居が高く、巷で販売されているテキスト&問題集での独学では、根気の無い、勉強、特に計算問題ありきと言えば構えてしまう凡人では到底無理との判断からでした。
Eラーニング7月期の募集に6月1日から応募して、実質6月2日より通信講座に参加しておりました。アマチュア無線YouTuber各氏の最短受講期間である1ヶ月と10日前後からは、かなり離れてしまいましたが、無線工学の計算問題に対して納得の理解が追い付くまで時間を要してしまい、7月24日に判定試験(ネット経由の修了試験)に最短時間で満点合格して、7月27日に広島市安佐南区にあるCBT試験会場で本試験を受験して来ました。そこでも法規10問と無線工学20問で試験時間合計150分のところ、併せて1時間弱で退出して帰宅した次第です。その結果が昨日の午後、メールで到着した事で本日の御報告と相成りました。
メールによると、受講開始に並行して提出した書類を総合通信局に送付して手続きする様で、資格証が届くのは1ヶ月から1ヶ月半後になるとの事でした。資格証が届いてからは10MHzと14MHzの運用手続きをネット経由で申請する予定です。第2級アマチュア無線技士は出力を200ワット(固定局)まで許されてますが、現状として運用出力は10ワットと変わらずの予定ですので、運用内容の充実を図るべく「CW=モールス」と言う新境地へのチャレンジを模索しています。とは言え、スタートラインにも立っていない、赤っ恥の輩の癖に、畏れ多くも広島市内のハムショップ「マッコイ製」の移動用エレキーを早くも購入して一人悦に入っているところです。
Eラーニングの最大の売りは400ページ近い充実した分厚いテキストもさる事ながら、某年に開催された講習会風景を録画した映像コンテンツを観ることが出来るのが大きなメリットです。あたかも講習会に参加して講義を聴いている体で、勉強出来るので大いに助かりましたね。映像コンテンツは章毎に最大2時間半もの長時間バージョンですが、YouTuberの「たくてれさん」が早送り出来ると言っていたので、無線工学からは1.5倍の速さで視聴したものでした。各章には仕上げとして中間試験が設定してあり、その試験に満点合格する事が必須の条件となっていました。ただ、間違ってしまうと再受験まで一定の学習時間が設けられていたのが、割と怠いと感じてしまいました。
文科系の私にとって、暗記問題の法規は組み易いものでしたが、物理の初歩の無線工学が難解でした。法規は全7章に対して、無線工学は全13章もあり、特に前半の6章までが正念場でした。一番難しいと感じたのは遥か遠くに忘れ去っていた指数法則の記憶の洗い出しでしたね。行き詰まった時には、Yahoo知恵袋にも質問したりして理解を深めたものでした。マイナス累乗や絶対値の加減算等々、電卓禁止の手計算の世界ですから、とにかく雑用紙に地道に計算練習をしました。次に難しいと感じたのは回路図における電気の流れや公式のマスターでした。しかし、これは類題を計算するうちに、徐々に使うべき公式が浮かんでくる様になりました。そんな中でも多用するのは圧倒的にオームの法則の変形式でしたね。
CBT試験会場は広島市安佐南区にある電気ショップの2階に設置されたパソコン教室でしたが、当日は激暑で駐車場でクーラーを効かせても車内は暑く、耐え切れず14時からの試験に対して13時過ぎに電気ショップのドアを押しました。早目に到着した私に、担当の方から試験開始時間の前倒しが提案されたので、それを受けて30分早く開始する事にします。法規から開始された試験は、学習した内容とは別角度の設問になっていました。つまり、意味は同じでも言い回しが違っていて、若干の迷いが生じる引っ掛け問題とも言えるスタイルでした。そんな中、テキストにはあるけどアンダーラインすら引いて無かったノーマーク問題がありましたが、何とか回答して運良く合ってました。無線工学でも計算問題の問い方が別角度だったり、別問題同士を併せた応用問題もあったりで、理解度を問う問題が主でした。
Eラーニングで上級資格に合格したYouTuberの中には、第1級アマチュア無線技士までステップアップされた方も居られるので、割と勉強の癖がついてきた今、第1級アマチュア無線技士への挑戦もアリかな?との気持ちも膨れ上がって来ています。その大きな動機は、私も含めて、特にモールスの実技試験が撤廃された事が大きなメリットと感じる方も多いからですね。今回、7月期のEラーニングを受講するにあたり、アマチュア無線の移動運用は控えていました。つまり、自宅ではD-STARのターミナルモードのみの私は、受講期間中は屋外での無線は封印していました。田舎の草刈りで出動した事はありましたが、車の燃料給油も7月29日の給油が5月22日以来の2ヶ月振りとなってもいました。それでも、D-STARを使用する北海道の興部430レピーターのロールコールには毎週参加していました。笑
春先から夏場に掛けては、アマチュア無線にとっては一番の旬とも言える季節でしたが、何故、そのタイミングでのEラーニング受講となったかと言いますと、45,550円と決して安くない受講料に見合う、「とある臨時収入」が急遽転がり込む話が5月に舞い込んだ事から、これはチャンス!と受講に舵を切ったものの、結局はとんだ狸の皮算用に終わったのですが、昨年の同時期は移動運用を繰り返していて、高速料金もガソリン代も、既に受講料を遥かに凌駕している事実もありましたし、しかも、全国に居る興部430ロールコール参加局の交信情報を聴くところによると、今シーズンはサンスポット(太陽黒点数)の低迷期で、私のお気に入りの周波数もコンディションがイマイチだった様子に、今が旬の時期に敢えて受講した私の言い訳のひとつにもなっていますね。笑
合格メールの後には、Eラーニングを主催するJARDの交流サイトである「HAMtte=ハムって」の入会メールも到着したので、早速登録したところ、コンテンツの中に「2アマ修了生」の専用コーナーが設けられていて、その内容の中には第1級アマチュア無線技士に挑戦しよう!と言うものもあったので、益々、1アマ受験の気持ちが昂って来ています。ただ、過去問を見る限り、レベルがぐぐぐっと爆上がりしているので、今のところは妄想の域を出る事が出来ない現実もありますね。今回、2アマを取得して、使用している無線機で許可される周波数を余す事なく運用出来るのは、メリットを感じますね。それから、今月中旬のお盆には家内の実家がある京都に帰省する予定でいますが、少し長めに滞在する予定でいますので、天候が良ければ8月19日と20日の土日は3ヶ月振りとなる移動運用を比叡山山頂で実施しようと考えています。
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アマチュア無線 | 日記
Posted at
2023/08/03 11:57:46