
京都から戻った翌日である2022年3月29日は、日産エクストレイルを2019年6月に購入後、初めての車検の為に、車検工場に持ち込む日でした。車を預けて代車を借りて帰宅した訳ですが、その時に借りた代車は、借りた当日はそのまま立体駐車場の一角に駐車して、ダッシュボードの上に「この車は月極契約者の車検の代車です」と書いた紙を置いて帰宅しました。と言うのは、身売りが決定されていた立体駐車場には、既に一般車両の乗り入れは禁止されており、月極契約者の車しか存在して無かったので、駐車する車の少なさゆえに目立ってしまうと考えて明示する事にしたのでした。
そして、その翌日の3月30日の午後からは、久し振りの「FT8=アマチュア無線のデジタルモード」を運用すべく、いつもの公園に繰り出したのでした。しかし、おりしも桜の開花直後であった為、いつもなら、気軽に駐車可能な公園が、平日にも関わらず満車状態だったのですね。仕方がないので公園の入り口付近で待機する事にしました。すると幸運にも僅か数分で、公園駐車場の一角に駐車する事ができたのでした。借りた代車は、普通車ではありましたが、日産エクストレイルに比べて、かなり小さめの車でした。それは単に代車の希望を軽自動車も含めて何でも良いですよ!と申告していたからでもありました。
私はいつも通り(車が違うので、いつも通りではありませんね。笑)、周囲の目を気にしながらも粛々と準備を進めました。そして、パソコンと無線機のスイッチを入れて、先ずはオートアンテナチューナーのスイッチを入れて無線機とアンテナを整合させました。そして、運用を開始しようと「送信許可」をクリックしたところ、これまで、順調に交信出来ていたFT8に、何故かサウンドエラーが頻発して、「無線機との連携が出来ていない」と表示されるのでした。その後、何度設定をやり直しても交信は失敗に終わり、憂鬱な気分のまま帰宅しました。
その翌日の月末である3月31日は、元々、別の用事があったので、エラーが頻発したパソコンの設定は放置して、終日に渡りアマチュア無線とは無関係な事に時間を費やしました。その翌日の4月1日からは、新規に契約した駐車場騒動に続く訳ですが、4月3日(実は誕生日です)になって、ようやくエラーの原因を探ろうと思い立ちます。ネットで「WSJT-X」「エラー」「サウンド」「連携不可」等々のキーワードを入力して、エラーの原因を探るうちにヤフー知恵袋にあった同様の質問の答えに注目します。回答者はアマチュア無線のカテゴリーマスターの方でしたが、その方が仰るにはエラーが起こる原因は「電波の回り込み」による可能性が高いと言うものでした。
つまり、無線機とノートパソコンとを繋いでいるUSBケーブルに電波が乗っかり、サウンドエラーを引き起こしてると言うものでした。借りていた代車は日産エクストレイルに比べて車長が短く、アンテナの同軸ケーブルの取り回しにも苦労した事から、これは電波の回り込みを生じやすい環境下にあったのでは?と考えましたね。電波の回り込みとは、電波がケーブルに乗っかって、様々には災いを引き起こすもので、私も以前、モバイルバッテリーから無線機に電力を供給するUSBケーブルに電波が乗っかり、オートアンテナチューナーであるAH-705のチューン動作(同調動作)に入った瞬間に、無線機の電源が落ちて再起動が掛かるという現象に悩んでいた時期がありました。
その後、無線機のメーカーやUSBケーブルのメーカー等々を巻き込んで検証を重ねた結果、その原因は「電波の回り込み」の可能性が高いと言う結論に達して、急ごしらえでケーブルの周りにアルミホイルを巻き、絶縁テープでぐるぐる巻きにしたものでテストしたところ、電源が落ちると言う現象が収まってくれたので、暫くはそのままで運用しておりました。しかし、微妙に全体のレイアウトを変更した途端に電源が落ちると言う現象が再燃した為、遂にはアルミホイルと絶縁テープを巻いたままで、ケーブルの周囲に9mmのフェライトコアを施工しました。その甲斐あってか、それ以降に電源が落ちる現象は収まっています。
しかし、施工したフェライトコアでケーブルの安心度は増したものの、その自重は半端ない重さになってしまいました。今回は、サウンドエラーの症状が出るまでは3回に渡って91局と交信が出来ていた事実から、多分、微妙なところでエラーが出てるのかも?との素人判断で、またしても、簡易的なアルミホイルと絶縁テープぐるぐる巻きパターンで様子を見る事にしたのでした。その時点では「この処置で絶対直る筈!」と言う根拠の希薄な自信で満たされていました。翌日は花見見物に出掛けたので、翌々日の4月5日の午後からは、回り込み対策を施したケーブルを携えて、意気揚々と、いつもの公園駐車場に出掛けたものでした。
いつも通りで粛々と準備を開始した私でしたが、再現性を追求してエラーが出た時と同じレイアウトに拘りました。そして、送信許可ボタンをクリックしたところ、これまでと同様のサウンドエラーのメッセージが現れて、予想と違う展開に戸惑ってしまいます。思わず、その場でヤフー知恵袋に救援投稿しましたね。暫く回答を待っていましたが、回答が無かったので、交信が駄目なら仕方ないと速やかに撤収して自宅マンションに戻りました。自宅に戻ってから暫しボーッとして過ごしてましたが、ふとした思い付きで、ダミーロードをアンテナコネクターに挿して、送信許可をクリックしてみたのでした。
すると何故かサウンドエラーが出ませんでした。半信半疑のままに何度となく、送信許可をクリックしたり切ったりしてましたが、iPhoneでヤフー知恵袋をチェックしてみると、アマチュア無線のカテゴリーマスター氏からコメントが入っていました。その内容はカテゴリーマスター氏を持ってしても原因の特定が出来ないとの事で、期待していただけに落胆も大きかったのですが、ダミーロードでは問題なかった点を追記すると、ダミーロードで問題なく、実際にアンテナを接続して同様の問題が発生するならば、確実に「電波の回り込み」が原因と判明しますね。と言う、至極簡単明瞭な回答を頂きヤフー知恵袋のやり取りは終わらせました。
私的には、本当は自宅で無線はやりたくなかったのですが、ある事情で自宅のベランダの手摺りにアンテナ長が96cm程度で7MHz帯が運用可能なコメットのHFJ-350Mアンテナ(車で多用するRHM12アンテナでは長いので、上階のベランダを突き抜けます。笑)を設置して、果たしてダミーロードでの成功がリアルなのかをテスト送信して確認してみる事にしました。駄目なら、直ぐに無線機メーカーのサポートに電話してアドバイスを仰ぐプランでもありました。「ある事情」とは、以前、アンテナチューン時に無線機の電源が落ちる現象に悩んでいた時、音声通話オプションの無いiPhoneで無線機メーカーのサポートに電話して、アドバイスを貰っていた電話料金が、通常支払う金額の5000円アップと言うカタチで降り掛かっていたので、自宅のひかり電話を使用して、電話料金を抑えようとする魂胆からでした。
果たして結果は、これまた予想に反してサウンドエラーは起こりませんでした。出力は僅か2.5ワットと抑えており、単にサウンドエラーのチェックだけだったので、当然として交信成立までには至らなかったものの、サウンドエラーが起こらなかった事で、素人考えながら、エラーが出なかったのは、車と違って自宅とは言えアンテナから無線機までの距離が離れていたからだろうとの結論を導き出しました。その結果をもとに無線機メーカーのサポートに電話して「FT8に詳しい方」と言うリクエストに対して、電話を替わられた方に、これまでの経緯を説明したところ、私が申告したアンテナと無線機の距離に関してはスルーだったものの、その原因は「回り込みですね!」と即座に断言されたのでした。しかも、その解決策は「USBアイソレータ」をUSB間に挿入する事で解決するでしょう!と言うものだったのでした。
これまではフェライトコアで回り込み対策をすると言うパターンだったが、急にUSBアイソレーターと言う聞き慣れない装置名が出てきた事で、大いに戸惑ったものの、取り敢えずは装置について調べてみます。と電話を切りました。その後、ネットでUSBアイソレータと入力して検索を掛けたところ、実際に同装置を使用して回り込み対策に成功したと言う記事が載っていたのでした。しかも、USBアイソレータなる装置も中華製で2000円台との事でした。早速、Amazonで検索したところ、本当に2,099円だったのでした。そのHP管理者は、同時に前後のケーブルにもフェライトコアを使用してトロイダルコアを施工していましたね。当然、直ぐにAmazonに注文しました。
USBアイソレータの一方のコネクター形状は写真を見る限り、 Micro Bケーブルである事が判明したので、現在、無線機とノートパソコンを接続するケーブルも2m長のMicro Bケーブルでもあるので、予備にもう1本購入すると同時に、既存のケーブルは、フェライトコアを一巻きしたコモンモードフィルター風に加工する予定で、3種類(9mm , 7mm , 3.5mm)のサイズのフェライトコアも合計50個注文しました。USBアイソレータのもう片方のコネクター形状はUSBのAタイプ(両端がオスのタイプ)と言う事で、いずれはUSBアイソレータの両側に挿すことを想定して、これも購入しました。
一昨日(4月8日)にMicro Bケーブル1本とUSBアイソレータとフェライトコアが到着したので、早速、2本のMicro Bケーブルはフェライトコアを一巻きしたコモンモードフィルター風に加工して、ついでにUSBマウスにもフェライトコアを嵌め込みました。4月9日は終日に渡り長男家族が来ていたので取り掛かる事が出来ず、本日(4月10日)になって、ようやく午後からテスト送信に出掛ける事が出来ました。本日はフェライトコアの3.5mmサイズのものを、アンテナチューナーと無線機を繋ぐアンテナケーブルとコントロールケーブルにも、ゴリ押しで取り付けた次第です。
本日の最初のテストとしてはUSBアイソレータを使用しないで、フェライトコアで様々に加工したMicro Bケーブルを通常使用(無線機とノートパソコンを普通に接続する事です)して、サウンドエラーが出るかの検証をする事にしました。結果としては、USBアイソレータの使用が無くても以前と同じ様に、FT8の交信が成立したのでした。3月21日に交信して以来のFT8交信成功でした。結果を踏まえて、通常の運用は本日と同じ方式で運用する事として、USBアイソレータを使用するケースはサウンドエラーが再燃した時にしようと考えた次第です。
しかし、このFT8の不具合による停滞も別の意味では良い方向に向いてるかも?とも考えています。と言うのは、初めてFT8運用をした際、私がメインと考えていた電子メールタイプの「eQSLカード」のユーザーが意外と少なくて、QSLカード(交信証)が交信相手に届かないと言う不義理さに悩んでいた時、「カードの受け取りも拒否も相手の設定次第だから気に病む事はない」と言うアドバイスに免罪符を得た私がいましたが、この度、JARL(日本アマチュア無線連盟)に追加料金を支払って「カード転送会員登録」をしました。つまり、JARL経由での紙カードの交換も可能にした訳ですね。これによって、eQSLユーザー以外の交信相手にも対応可能となり、精神衛生上の問題がクリアになりました。それでも漏れる相手(JARL会員以外)には、ターボハムログの電子メールカードサービス「hQSL」でも、ふるいをかけて、それでも漏れる相手には「ごめんなさい」とする事にしましたね。笑
ただ、カード転送会員登録した事で、新たに紙カードが必要となるのですね。ネットでQSLカードの無料フォーマットがあったので、それで作ってみようかな?と一瞬考えたものの、折角、ターボハムログのプリンター印字設定を構築させたのに、また新たな設定で構築するのも面倒臭いと言う気持ちが前面に出て、以前に発注したカードメーカーに問い合わせしています。丁度、誕生日月の特典でカードメーカーから4%引き(中途半端な値引きではありますが。笑)のハガキが来ていたので絶妙のタイミングとも感じています。早急にQSLカードを注文して、これまでのFT8交信分で未発送になっている局に発送したいと思いますね。
4月11日現在です。昨夜到着したUSBのオスオスにもフェライトコアを施工しましました。
4月16日現在です。紙QSLカードを発注しました。到着は4月21日になる予定です。デザインは写真カードではあるのですが、もう一つのコールサインの物と同一デザインとして注文数は前回と同様の500枚としました。それから、めちゃくちゃ硬パンな性格ではあるのですが、そのカードが到着して未発送(eQSLユーザー以外)の局に発送完了するまでは、何かスッキリ感が無いので、FT8での交信は控えておこうと思っています。4月11日にテスト運用した際の相手局は全員がeQSLユーザーでしたので問題ありませんでした。とは言え、通常の無線交信とD-STAR(デジタルモードの会話)も封印してるのはどうしてなんでしょうね。笑
追記します。ノートパソコン用のUSBマウスのコードまで、神経質にフェライトコアを嵌め込んだので、めちゃくちゃ重たくなって常にコードの置き場所にも注意を払わなくてはならなくなりましたね。無線マウスにすべきでした。(やり過ぎ感が半端ないです。笑)
4月22日現在です。昨日、注文していた紙QSLカードが到着しました。該当する「eQSLユーザー」以外の局は36局で、その内の1局を除いた35局がJARL会員でした。そのどちらにも外れた1局は、ターボハムログのユーザー登録によって資格を得る事が出来る「hQSLカードユーザー」の可能性もありましたが、その1局は「極力、カードを送るべき努力しましたが万策尽きて諦めました」とする局に指定しました。笑
早速、該当するJARL会員であり、紙カードが転送可能な35局に対して、カードにデータを印字して発送しようと試みたものの、ターボハムログの印刷イメージで確認すると、肝心のデータが反映されてない事実に当てが外れます。それまでは盲信的にターボハムログの「Remarks」に表示されている「WSJT-X Log data」から自動的に抽出されて、イメージされるものと信じて疑わなかった浅織の輩がここにいましたね。
ググってみると、Yahoo知恵袋の過去ログの中に、ログデータをCSVファイルに変換して、ターボハムログにインポートして結合しなければならないと書いてあり、一括変換が可能なソフトも明示されてありました。そのソフトをインストールして早速変換したところ、サイズによっては時間が掛かる旨の注意書きがあったものの、一瞬で終了したので良かったですね。次にターボハムログにインポートして結合させる工程が残るのみとなりました。そこでも注意書きがありました。
インポートする場合、「上書き」を選択すると、全てのデータが上書きされると言う至極単純なものでしたが、今回のデータは上書きする事で、詳しい交信データを挿入する必要があったので、迷わず、上書きインポートを選んだものの、インポート後のデータを見ると、上書きの筈が追加となっていました。しかし、追加されたデータは、元々、コールサインと交信時間だけだったデータに信号強度等の詳しい数値が反映されていたので、最初のデータを手動で消去した次第です。
説明が難しいのですが、取り敢えず、リストに沿って順番にターボハムログのイメージ画面でリスト番号を打ち込んでは、試し印刷モードで手動印刷を実施したのですが、途中でリスト番号とコールサインが合致しない事態に遭遇します。調べてみると、目的のコールサインと合わせるには、リスト番号に2個足すと合致する事が解ったものの、どうしてそうなったのかは、前出の上書きで二重に記録された件と同じく、リスト番号が途中でズレた件も含めて、理解は後回しにしたのでした。笑
色々と不具合はあったものの、本日、FT8で未発送であった35局分の紙カードと、7MHzのSSBで交信した1局分の紙カードを送付しました。ターボハムログにインポートしたデータが二重記帳された点や、リスト番号にズレが生じた点のどちらも、交信データの信頼性に直結する問題とは感じたものの、「厄介払い」「臭い物には蓋をする」「参加する=出すことに意味がある」「懸案の解決」のスタンスで、再出発したいと思います。
4月23日現在です。本日は午後から近隣の公園にFT8の運用に出掛けました。18MHz帯(17mバンド)で中国とフィジーの局と交信し、21MHz帯(15mバンド)でアメリカ合衆国の局と交信しました。その後はいつもの7MHz帯(40mバンド)で国内の局と交信しましたが、そこで不具合が発生しました。FT8では基本的に送信許可をクリックしたら、アマチュア無線用語でサヨナラを表す「73」まで自動で行われるのですが、何故か73を飛ばして勝手に終了してしまうので、最初は判らずに飛ばしたままにログを記帳したものの、仕方なく手動でひとつ前に戻って73を送信すると二重にログが記帳されると言う状態になってしまったのでした。
飛んでしまう事が判ってからは、手動で73を送った後に記帳する様にしたので辛うじて二重に記帳する事は回避できましたが、これも「電波の回り込み」と自己判断して、ケーブルの取り回し方や、別のケーブルから外したフェライトコアを新たに施工したり、また、先日購入したUSBアイソレータも接続したものの、解決には至っておりません。なかなか、FT8も中々一筋縄では行きませんね。また暫くはこの問題の解決に忙殺されそうです。
4月24日現在です。本日は午前中は雨が降っていたので午後から検証を兼ねて、いつもの公園に行って来ました。しかし、残念ながら昨日と同様の症状が出た為、Yahoo知恵袋やハムログ活用相談室等々に質問した次第です。(ハムログ活用相談室ではハムログに関係ない質問だとして注意された次第です。)