
私が使用しているアマチュア無線のアンテナは手動で伸縮させたり、コイルを切り替えたりしないといけないので防水対応ではありません。前者は第一電波工業製のRHM12で後者はコメットのHFJ-350Mですね。他には、天候に関係しない第一電波工業製のCR8900や、まだ未使用のCQオーム製のワイヤーアンテナも持っていますが、使用頻度としては圧倒的にRHM12です。CR8900は全天候で使用可能ですが、使用周波数帯が29MHz~430MHzの範囲ですから、29MHz帯のコンディションが悪い時に、21MHz帯や7MHz帯に直ぐにシフト出来るRHM12に軍配が挙がるのは仕方ない事ではありました。既報ですが、運用経験の無い50MHz~430MHz(430MHz帯はD-STARのみ運用)は、やはり敷居が高いと感じてもいるので、ついついRHM12に流れてしまうのでした。
7月13日は朝は、ルーティンであるポケモン散歩から帰った時点で、曇り空の天気予報と違って、青空が広がっていたので、以前、家内が行きたいと言ってた広島県庄原市にある明神滝が頭に浮かんで「天気が予報と違って良いから明神滝に行こうか?」と提案したものの、「目的地はそこだけじゃないやろ!他に何処に行こうとしてる?」と言うので、「庄原市の明神滝の帰りに呉市の灰が峰に行くプランやな」と答えると、「1時間以上掛けて庄原に行って、また1時間以上掛けて呉市の灰が峰に行くん?そんな高速料金やガソリン代を掛けてまで行く意味があるん?滝はいつでも行けるから、直接、灰が峰に行く方がええんじゃない?私はそっち方面で行きたいところを探すから」と言われた事で、目的地が広島県呉市周辺になりました。
呉市周辺のGoogl mapをiMacの大きな画面で確認すると同時に、検索窓に「展望台」と入力してみると、意外と多くの展望台がある事を知ります。私はその中から「灰が峰」の次に訪ねる場所を「野呂山にある兜岩展望台」として、更に時間に余裕があるなら安芸灘大橋を渡って「下蒲刈島」→「上蒲刈島」→「豊島」→「大崎下島」の展望台を梯子するのも良いなと考えたものでした。朝ドラの「ちむどんどん」が終わったタイミングで家を出た私は、駐車場から車出しをした後、マンションの側で家内を乗せて出発しました。吉島インターから広島高速3号線に乗って、広島県呉市にある「灰が峰展望台」を目指しました。今年の1月19日に紙QSLカードのベース写真を撮る為に登ったタイミング以来となる灰が峰登頂でしたが、信頼に欠けるデンソーのカーナビECLIPSEを嫌って、iPhoneの Googleをナビ代わりにしたところ、前回は呉市に入ってからの登頂ルートであったのが、今回は呉市の手前にある天応西インターからの山越えで焼山に抜けて、灰が峰を目指すルートを選択したのでした。
この道は私も初めてで、とても狭い道の連続でしたが、丁度、道路の拡幅工事をしていて意外とニーズが高い道だと感じましたね。灰が峰の登山道に入ると、前方に自転車で登坂するサイクリストを発見しました。しかも、すれ違った時にヘルメットの端から白髪が覗いており、同年代か年配の方と感じたものでした。灰が峰展望台の手前のカーブでトイレを済ませてから山頂広場に到着しました。展望台に写真を撮りに行った家内に合わせて、私はいつもの様に粛々と無線の準備に没頭します。準備が出来たタイミングで登って来たサイクリストに「お疲れ様です!」と声を掛けて、無線機のスイッチを入れました。続けて29FMに周波数を合わせると、いきなり、九州エリア=6エリアの局と、海外の局との交信が聞こえた事で「これはコンディションが開けているな」と喜んだものの、いざCQ(不特定多数の局に対して発出する符号)を出したものの、移ったサブの周波数でのコールバックが無かったので、サブの指定周波数以外の周波数も覗きながら、指定周波数に戻ったところ、私のコールサインを呼ぶ声が聞こえました。
ここで、上記の意味が判らない方に説明しますと、29FMはメイン周波数である「29.300MHz」でCQを発出して、それよりも下の指定した周波数で、再度CQを発出してコールバックがあった局と交信するシステムです。その指定した周波数以外の周波数を確認して、再度、指定周波数に戻って来たら、呼ばれていたと言う話なんですね。私を呼んできた局は、私がいる灰が峰を管轄する市である広島県呉市のローカル局でした。初めての交信でしたが、色々な話に花が咲き20分近く会話した後、QSLカードの交換を約束して終了します。しかし、その後が全然続きませんでした。何処かの漁船と思しき会話が聞こえて来たので、コンディションが上がって来る可能性はあったものの、暫く待機したものの、遂には痺れを切らした私は、21MHzにシフトしましたが、ここでは異常な空電ノイズが出ていて使い物になりませんでした。7MHz帯にシフトする事も考えたものの、10ワットでは所詮は厳しいと考えて断念して、29FMに戻りました。
戻った29FMは相変わらずのコンディションでしたが、それでもメゲずにメインでCQを出してサブに移ると、ノイズの中から私を呼んでいる局がいるではありませんか!コールサインは完全に聞き取れなかったものの、その局が、6月19日に比叡山で26年振りに繋がって以降、6月27日に防府市の大平山駐車場でも繋がった、大阪府高槻市の局だと知ったのでした。結局は、後半はフェードアウトして交信は未成立でしたが、毎回、思う事ですが、この高槻市の局が住んでいる場所はどんな所なのか?と言う疑問なんですね。近距離Eスポが開けている気配も無いにも関わらず、至る所で呼んでくる耳の良さに改めて驚愕したものでした。その後は周辺の写真撮影でお茶を濁しながら待機したものの、コンディションが上がる気配がないまま、灰が峰での交信を終了して撤収に入りました。しかも、時間も11時を回っていたので昼食を考えた場合には潮時でもあったのでした。
撤収が終了してGoogleに「兜岩展望台」と入力して出発します。兜岩展望台のある「野呂山」はこれまで行った事が無かったので当然として、期待度は高くなりました。野呂山の登山道の手前にあったファミマで昼食を摂ってから、野呂山の標識を左折した私達でしたが、広島文化学園大学との分岐を左折して更に進んで行くと、その先は残念な事に通行止めになっていて工事関係者の車や工事車両と共にバリケードがしてありましたね。後で別のサイトを見ると別ルートが記されていましたが、この時はアッサリ諦めたのでした。私は家内に「また、灰が峰に戻ろうか?」と言うと、「帰り道を考えたら休山でもええんじゃない?」と言う答えが返って来た事で、私もそれが良いなと言う事で、次の目的地を「休山」とGoogleに入力して出発します。しかし、不運は続くもので、クネクネ道を対向車が来ない事を祈りながら進んだ先も通行止めとなっていました。
しかし、1月19日に灰が峰でQSLカードのベース写真を撮った後で立ち寄った「高烏台(たかがらすだい)公園」方面からも休山には行ける事を思い出した私は、そっちからのルートを提案して、家内も渋々了承したので、気を取り直して出発する事にしたのでした。高烏台公園は呉市と倉橋島を繋ぐ「音戸大橋」の山手に位置する場所でしたが、1月19日に立ち寄った際には、その場所でアマチュア無線を運用していた人がいて、まだ、開局前でしたが、思わず話しかけたと言うエピソードがありました。その高烏台公園に近付いた時、急な尿意で高烏台公園の駐車場に併設してあったトイレを思い出して駆け込みます。トイレから出て来た私は駐車場に、車が無かった事から、急に腰砕けとなって「ここで無線をしてみるよ」と家内に告げました。家内も了承して周辺の撮影に出掛けたタイミングで、私も無線の準備に入りましたね。腰砕け的に高烏台公園での無線に踏み切ったのには理由がありました。休山には高烏台公園から、更に山道を20分以上走行しなければならず、しかも、休山から電波を出したところで、コンディションが上がっているとは考え辛かった事もあったからでした。
無線の準備が完了したタイミングで私も周辺の撮影に入りました。私が車に戻ったタイミングで遽に観光客の車が増えて来ましたが、無線を意識するばかり、駐車場の区画を無視した不謹慎な駐車の仕方をしていた私に、観光客からは奇異の目を向けられてしまいます。私は、観光客の姿が平清盛像の方向に消えたタイミングでCQを出してみましたが、相変わらず、コンディションは開けて無い様でした。その後も、待機を続けてみたものの、一向にコンディションが上がって来る気配が無かったので、15時過ぎに帰途についた次第です。これまで、コンディションが悪かった移動運用は皆無だっただけに、7月に入ってから異常に続く長雨によって、それまでは頻繁に移動運用していたに水を差す様な結果に落胆も一入でしたね。後日談ですが、広島県呉市の灰が峰のコンディションがあまりに悪かったので、暇潰しに山頂広場にあったポケモンGOのジムでバトルをして勝利し「シャワーズ」を1匹、置いて来たのですが、朝の散歩の時点でも残っておりました。これが負けて戻ってくれば50コインをゲットとなりますが、不確実な為、保険的に近隣のジムを5個制覇して子飼いのポケモンを配置しておきました。案の定、16時現在も肺が峰のジムにはシャワーズが居りましたね。笑(5個のジムで本日分の50コインはゲットしました)
Posted at 2022/07/14 16:53:22 | |
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