
最近、OSのセットアップばかりしています。
いろいろと修復(まぁデータの救出とただのリカバリですが)を頼まれたりしたのと、液晶を破損した愛用マシンの買換えを同時に行っていたので、myコタツ机の上はこのはありさま。(ちなみに、先日まで会社の後輩のノパソのセットアップもやっていたので、もう1台ありました)
ちなみに、手前左が本社部長様から修復ご依頼の私物ノパソ。この前、美味しいカキを沢山頂きました。
そして、手前右が鈴鹿店時代から公私共に親交のあるお客様からリカバリご依頼の仕事用ノパソ。先日、美味しいタラバをご馳走していただきました。
スタッフK修理センターは、報酬を現金では頂かない主義でございます。
そして、奥にあるのは全て自分のノパソなのですが。
一番左は、大学3年時に、主に卒論用に買ったどこにでも持ち運べるNECの軽々モバイルマシン。当時の価格で14万ほどと、それなりに高かっただけあって、鈴鹿店勤務時代まで現役で、お店のWebサイトもこのノパソで作りました。最後は度重なる落下などの衝撃のためか、ハードウェア的にお亡くなりになりました。
左から二番目は、その後継機としてこれまた10万ほどの資金を投入して購入した同社ハイスペックモバイルノート。元々は20万超の製品なだけに、1kg弱の軽量な本体の中に1280*800の高解像度液晶とマルチDVDドライブを内蔵し、CPUにCore2Duoを搭載する高性能高機能機であり日本メーカーのお家芸的技術の結晶でした。
非常に使いやすく、これから長く使うつもりだったのに、扱いミスで液晶を割ってしまいました。最初のころは僅かな亀裂も、使ううちに見る見る亀裂は広がっていき、使用に差支えるようになってしまったので、なくなく引退させました。使用期間わずかに1年半ほどの早すぎる引退でした。
壊れたのは液晶だけなので、これからは現在自作機にさせている自宅サーバーの仕事をしてもらおうと思います。
3番目と4番目はここ最近に買ったものです。3番目の方は、知る人ぞ知る工人舎のアレです。あの独自機能に惹かれたのと、3万強という処分価格につられて後継機候補として買ったのですが・・・正直だめだめでした。
まず縦600という解像度がネットブラウザーとしては致命的に狭すぎました。並列作業や画像編集などで欲しいのは横の解像度ですが、ネット環境の快適度は縦の解像度で決まるということがよくわかりました。
そして致命的だったのがAthonNeoというシングルコアで1.6Ghz程度しかないCPUパワーの低さ。自分の中でOSはWinXPで止まったままなので、正直なとことPenMの1GHzレベルでCPUパワーなどは十分で(最初の一番左のノートがPenM1.2Ghz)、GPUの方に動画支援機能さえあればいいと思っていたのですが、Windows7という新OSはマシンスペックのハードルはかなりの上げていたのでした。
あらゆる動作がもたもたとしていて、あまりにストレスがたまったので、メモリも最大の4GBに増やしてみましたが、それでも大した効果がなく、結局あまりに遅さにとてもメイン用途として使う気が起きず、引退するはずだった怪我パソのNEC機を無理やり使っていました。WinXP化も考えたのですが、ドライバが集まりそうになく、ユーザー情報を探しても見つからなかったので、やる気になれませんでした。
そして4番目のが、つい最近買ったGatewayのモバイルノート。これも4万を切った価格につられたのですが、4万前後のノパソは2kgを超えるA4フルサイズが多い中、これは1kg弱のB5軽量モバイルながら、ちゃんとデュアルコアのCPUを持った所が魅力でした。前回の失敗からシングルコアは選びたくなかったのです。(まぁデュアルコアとはいっても、低クロックなCeleronですが)
Gatewayの製品は初めて買いましたが、いつのまにかAcer傘下になっていたのは驚きでした。同社は世界で初めて1GHzに到達したx86系CPUであるAthlonを、一番初めに採用した大手メーカーであり、10年前Intel vs AMD論争の盛り上りの中で、錆びた鉄の色みたいな青春を過ごしたスタッフKにとって、結構特別な存在だったのです。
この10年で、PC業界はずいぶん統廃合が進んだのだなぁ~と、なんとも感慨深いものがありました。
ちなみに、このノートがどんなものなのかは、リンク先をご覧ください。そろそろ指が疲れてきましたw
■元麻布春男の週刊PCホットライン■ ヴァレンティーノ・ロッシの名を冠したGatewayのライトノート「VR46-H22B」を試す
結果的にこのノートは当たりでして、この価格を考えれば十分満足できるものでした。Win7の動作もまったくの別物で、コアあたりの性能はたいして変わらないのに、やはりデュアルコアであるかどうかは、かなり重要な差となっているようです。まぁOSも64bit化されていますけど。
気に入ったので、Amazonで格安にて売られていたSSDを購入して、これに換装してみることにしました。
Micron製チップを使った64GBのSSDが1万以下で買えてしまう時代に・・・
このSSD化には少々手こずり一晩無駄な時間をつかってしまったのですが、結果的には成功しました。せっかくOSも64bitなのだからとメモリも4GBまで積んでみました。
SSD化されたことで、劇的に反応速度がよくなり、重いWin7がストレスなく軽々と動く姿には感動しました。
ようやくこれで、世間に追いつき、僕もWin7の使い方に慣れることができそうです。
それにしても、こんな高性能なモバイル機が合計5万ほどで用意できてしまうとは・・・ 中学3年生の時に、中古のK6と、貰い物のSIMMの16MBと、今は亡きクァンタムの8GBのHDDにWin98を入れてパソコンを初めて自作し、初めて自分専用のパソコンを手に入れたあの時から早十余年・・・ 中古部品ばかりを使った初自作機にかかった費用も約5万くらいでした。今は同じ費用で、これだけの既製品が買えてしまうわけですが、得られた感動の大きさは、たぶんあの当時の方が大きかったような気がします。
あの頃、秋葉原駅の電気街口を出ると、こんな曲が流れていました。
確かめよう 見つけよう 素敵なサムシング♪
今ではもう流れていません。その曲を流していたサトームセンというお店が無くなっているからです。
初めての自作機には素敵なサムシングで溢れていました。それと一緒で、たまに足を運んだ秋葉原の町も夢のようでした。
しかし、今自分がこのブログを書いているノートPCは、ただのツールデバイスにしかすぎず、昨年久しぶりに行った秋葉原の町はただの観光地で、カレーだけ食べて帰りました。
たぶん、パソコンに夢がなくなったわけでも、秋葉原がつまらなくなったわけでもなく、それはきっと自分がつまらなくなっただけなのでしょう。物や街は変わらず、変わったのは自分の心で、つまならく見えたのはパソコンや秋葉原という鏡に映った自分を見ているだけなのかもしれません。
それを成長というのか、老化というのか。すくなくとも、老成なんていい言葉では表せない、アンニュイ気持ちや、なんともいえない喪失感があるのです。
とっつきにくい新OS。モデルナンバーやコード名を見ても、性能の優劣がさっぱり分からないPCパーツ。自作を止め忘れてしまったDOSコマンド。
昔とった杵柄で、いろいろと引き受けているPC作業ですが、早晩何も分からなくなってゆくような気がします。Win7の次のOSが出る頃には、今までのPCの知識なんて、古典でしか無くなっているのかもしれません。
そろそろ、スマートフォンに手を出すべきなのだろうか・・・