スタッフＫのブログ一覧

本日、一人営業も無事終わりかけ、閉店までのカウントダウンに入りました所、１台のハッチバックがご来店されました。二人組みの若い男性が乗っておられました。

その車、タイヤがパンクしたらしくフロントタイヤがスペアタイヤに変わっておりました。

「パンクしたタイヤを見て欲しい」と、テールゲートをオープンにした状態でお客様が僕を呼びます。

テールゲートから荷室を覗き込むと、ぺちゃんこに潰れた５５扁平の１４インチタイヤが鎮座しておられました。

それにしても、なんだか随分汚れています。･･･というか、なんか粉が積もってるような･･･
何かよくわからない違和感を感じていると、お客様から衝撃的なお言葉を賜りました。

「あ、ガラス割れてるんで」


･･･ (´･ω｀･)ｴｯ?



そのままの姿勢で視線を上に向けました

(　ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

ガラスが砕け散ったテールゲートの先に、夜空が見えました。



なんか、ついさっき、砕けたんだそうです。砕けたてホヤホヤです。まだ砕け散らずに残ってる部分もありました。室内も砕けたガラスでてんこ盛りでした。

タイヤの事が終わったらガラス屋に持って行くそうです。

･･･とりあえず、タイヤ見てみることにしました。初見３秒で駄目だとわかりましたが、一応お客様にご納得していただく為に、タイヤを抜いてグチャグチャになった内部をご覧頂きます。

そんなわけで、タイヤは交換する運びとなりました。

タイヤ交換自体はすぐに終わりました。

先輩らしい方が後輩らしい方に、車をここ（ピット）まで移動させるように指示します。

後輩らしい方が小走りで車の元へ駆けてゆきます。そして、勢いよくテールゲートを締めました。

バタン！
パリン

徐行でピットに向って移動します。

ブロロー
パリパリパリン

ピットに入りました。奥までは入れず手前で止まってもらいます。
さっそくジャッキアップし、スペアタイヤを外して、さきほど組んだタイヤを取り付けます。

僕が作業してる間、お客様ご自身がスペアタイヤの収納作業をして頂けました。

ガチャ（テールゲートをあける音）
パリン

ゴソゴソ（色々片付けながらスペアタイヤを収納しています）
パリンパリンパリン

バタン（テールゲートを締める音）
パリン

作業は終了しました。

時間も遅くなりましたし、これからガラス屋だか車屋だか持っていくという事ですから、早く行った方がいいだろうと思い、お客様からタイヤ代金を頂いたら草々に出発して頂きました。



･･･さて


唐突ですが、弊店の敷地は坂道が多いんです。

実際にご来店頂いた方はよくご存知だと思いますが、ピットへ上がるにもスロープがありますし、他にも駐車場内にもスロープがあります。

とにかく坂だらけです。シャコタンには厳しい店です。

夜間照明に照らされた、そんな坂だらけの弊店敷地を見つめながら僕は、何となく高田みづえが歌って大ヒットした昔の歌謡曲を思い出していました。



『硝子坂』　唄：高田みづえ　曲：宇崎竜童　詞：島武実

押しも押されぬ昭和の名曲です。オリジナルは高田みづえではありませんが、世間的には、硝子坂といえば高田みづえが連想されることでしょう。僕も基本的にはそれしか聞きません。



そこかしこでキラキラと、ガラスの破片に光が反射しています。


このキラキラが消えて無くなるまで、今夜は帰れません･･･