
さっき、TV東京系列の経済ドキュメンタリー番組
ルビコンの決断を見てました。
詳しい内容は、リンク先をご覧下さい。
今回のテーマはズバリ
「人は何故働くのか」
人が人として生きる源までも掘り下げる深いテーマだったんですが、もう本当にいい番組でした。
僕は基本的に民放の作る自称感動ドキュメンタリーとかは嫌いで、映画やドラマを笑ってみることはあっても泣いてみることは皆無な人だったんですが、最近こ~いうジャンルには滅法弱くなってきました。歳をとったということなのかなぁ。 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
ドキュメンタリーの簡単なあらすじはというと、弱小チョークメーカーだった企業が、ちょっとしたことから当時としては異例の知的障害者の雇用を行い、その事がきっかけで会社が大きくかわってゆき、今では日本トップのチョークメーカーとなったというお話。
テレビでやることなので、当然いろいろと脚色がされているはずで、もっと生々しい話がいくらでもあるんでしょうけど、語られるエピソードがどれも目頭ヒートアップの連続で・・・
エピソード1:
チョークメーカー日本理化学工業の実質的経営者だった専務の大山泰弘氏(以下敬称略)は、とある養護学校の教師の熱意にほだされて、卒業後の就職を強く希望していた女生徒2名を2週間だけの職場研修という形で雇う事にした。
当初、2週間働いたらそれで終わりの思い出作り程度に考えていたのだが、彼女らの真面目な勤務態度とひたむきな想いに感銘を受けた他の従業員が大山に懇願し、正社員としてその二人を迎え入れる事となった。
ここでのスタッフK的涙腺堤防水域=30% マダ(;・∀・)ダダイジョウブデス
エピソード2:
その後、高度経済成長などいろいろあって会社が大きくなり、定期的に採用していた知的障害者の雇用者数も十名を超えるようになってきた。
この規模にもなってくると、ラベル張りなどの簡単な作業だけ任せておくわけにもいかず、チョーク原材料の調合や製品の梱包といった、複雑な仕事もさせるようになったが、計器の目盛りを読んだりチョークの数を数えたりする作業を上手くこなすことが出来ず、周りの従業員に負担がかかるようになり、だんだんと健常者の間から不満が聞こえるようになってきた。
そして遂に従業員の不満が爆発し、大山は障害者の雇用を打ち切るか否かの瀬戸際に立たされる。
しかし、大山には一つ解らない事があった。それは、障害者従業員の勤務態度だった。
作業の種類が増えてから、彼女らは毎日のように怒られ続けいた。そして何度やっても仕事は上手くできなかった。彼女らにとって、今の職場は精神的にとても辛い場所なはずだった。
それにもかかわらず彼女達は誰一人辞めることなく、無遅刻無欠勤で毎日出勤しては、ひたすら働き続けていた。時には高熱があるにも関わらず出てくるものもいた。「熱があるのだから休め」と言う周りに対し「自分が休んだら周りに迷惑がかかる」といってきかなかった。
大山には解らなかった。普通なら会社を辞めるか休むかしてしまうような状況であるのに、何故彼女らは毎日他のどの従業員よりも朝早く出勤し真面目に働き続けているのかと。。。
ここでのスタッフK的涙腺堤防水域=70% カナリ(;・∀・)ヤバイデス
エピソード2.5:
ある法事の席で出会った僧侶に、大山はこの疑問を訊ねた
「何故、あの子達は、あんなにも熱心に働けるのでしょうか?」
すると僧侶は答えた
「大山さん。それは当り前の事ですよ。」
僧侶は続けて
「人間の究極の喜びは四つあるんです。
一つ目は人に愛されること。
二つ目は人に褒められること。
三つ目は人の役に立つこと。
四つ目は人に必要とされること。
そして、この四つのうち愛されること以外の三つは
働くことでしか得られないのです」
(ここで大山の脳裏に、仕事で褒められ頼りにされた時に満面の笑顔を見せていた彼女らの姿がフラッシュバックする演出)
大山は気付いた。当時、養護学校を出れば家にいるか施設に入るかしかなかった知的障害者の彼女らにとって、大山の会社は人に褒められ人の役に立ち人に必要とされる喜びを感じられる、かけがえのない場所になっていたのだと。
そして大山は一つの決断を下す。
「彼女らのような人たちが働く事の幸せを感じられる。そんな会社が一つくらいあってもいいじゃないか」
涙 腺 崩 壊 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
もー、この瞬間目頭からブレストファイアーがでてしまい、後は素面で見れませんでした。
とにかく、この決断の後、会社はいろいろ揉めるんですが、皆で知恵を出し合って、障害者でも高度な仕事ができるような職場に改善していった結果、健常者の作業効率もUPし、今ではチョークのトップメーカーになるまでに成長したというエピソードが語られました。
そして、物語の主役の一人だったその女学生さんは、まだ現役で働いていらして、
今まで50年間無遅刻無欠勤なんだとか。
思い出しながらこれ書いてる今も、まだちょっと目頭熱くなって来てるんですが、とにかくとても暖かいエネルギーをもらえる良い放送回でした。
地上波放送は終わりましたけど、BSジャパンで来週の水曜日に今回の回を放送するので、BSデジタル視聴環境のある方は是非ご覧になっていただきたい。僕はHDDレコーダーに録画予約いれときました。
もしかしたら貴方の人生観が変わるかもしれませんよ。
しかし、テレビ東京はいつもいい仕事するなぁ~ いろんな意味で。
注:本文は、スタッフKの記憶をたよりに書いているので、多少脚色されているところがあります。

Posted at 2009/10/15 22:55:27 | |
トラックバック(0) |
Web担当Kの日記 | モブログ