スタッフＫのブログ一覧

最近、カレーの事しか書いてない事に気が付いた。これではタイトルをタイヤ少年からカレー少年に替えねばならんので、たまにはタイヤの話をしてみます。


突然ですが問題です。



この４つのタイヤは、先日タイヤを交換した車についていた使用済みの古タイヤです。

車種はトヨタの初代ｂＢで、駆動はＦＦです。

では、①～④のタイヤが、それぞれどこの場所についていたか解りますか？

各タイヤの場所と、その理由の説明を、以下のヒントを参考にして考えてみてください。


ヒント１：前回タイヤ４本交換してから、ローテーションは１度も行っていないとの事です。

ヒント２：②と④のタイヤは偏磨耗が酷く、様々な異常磨耗が複合しているように見えます。①と③には偏磨耗が無く、溝も４部山ほど残っていました。

ヒント３：車はフェンダーがタイヤに被るかどうかというレベルにまで車高が下がっていました。

ヒント４：特に今までハンドルが左右どちらかに強く流れるとか、まっすぐに走らないという症状は感じられなかったとオーナーは言っています。

追記
ヒント５：タイヤの内外は全て並んでいる通りで、異常に磨耗した②と④は内側の方が溝が残っている事になります。

ちなみに、各タイヤの場所は、歴然とした事実があるので、正解がありますが、その理由はあくまでも僕（と相方Ｙさん）の推察なので、真実はわかっていません。（笑）


さぁお考えください。


ヒント６（というか答え）：あまりにも問題が意地悪すぎたので、歴然とした事実の答えを出します。

このタイヤの装着位置は写真の位置通り、奥が前で手前が後ろです。つまり


①左前　②左後　③右前　④右後

が正解なのです。
ＦＦの一般常識を覆すような結果なんですが、事実なのです。

では、何故このような減り方をする事になったのか、もう一度考えてみてください。

ただし真実の答はありません。何故ならば、僕らも該当車両のアライメント等を詳しく調べる事は出来なかったので、原因はあくまでも理論上の推察でしかありません。 ただ、それなりに筋の通る解答は導き出しています。

さぁ、皆さんはどうお考えになるでしょうか？

ちなみに、おまけのヒントとして「車高を下げてから、アライメント調整はしたのだろう」というのが僕らの推察です。

ちなみにちなみに前回のタイヤ交換から、今回までの走行距離は２万ｋｍ前後といったところのようです。


追記(12/6)

いろいろご解答頂きありがとうございました。

では、答え合わせといきます。

とはいっても、何度も言っていますが、この解はあくまでも推論であって真実かどうかは解りません。
ですので、この解よりもこの現象の原因を理論的に説明できる要因があれば、是非ご記入頂ければと思います。


ということで、今回のこのリア異常磨耗の原因ですが

トーイン過大


が原因かと思います。

タイヤ外減りの要因の一つとして、最も有力なのがトーインです。



写真は、僕が所持しているホイールアライメントの教本に記載されている内容ですが、こと現代のＦＦコンパクトカーの後輪に限ると、③より下の項目はまず考えなくていいでしょう。②は事故でも起こしていたなら、もしかしたらあるのかもしれませんが、今回のケースでは考えにくい。

そうなると、トーインか過大ということになります。

では、何故トーインが過大になっているかと考えると、それはトーションビームのジオメトリを考える必要があります。

こちらのサイトが非常に参考なります。

リンク先だけでは、何故トーインになるのか？？？かもしれませんので、こんな解説画像を作ってみました。



何故、リアにトーインがつくのかお解かりになりますでしょうか？

さて、この画像を作ってたら、いつのまにかどえらい時間になってたので、続きは明日書くことにします、（笑）