ジェネレーションギャップの話
うちの常連さんがですね、今まで乗ってた国産RVから車を乗り換えたんですよ。
それがこれ
知ってる人は、とっても知ってる。
一時、その界隈ではとっても流行った、シボレー サバーバン。
車はこのサイズが普通ですっていうアメリカと、我が国の国土面積の差がとってもよくわかる、世界地理の生きた教材。
そんなサバーバンですが、なんの御用かっていうと、エンジンオイル交換。
このお客様は前の車の時から、定期的にオイル交換にご来店頂いているのです。
ザ・アメリカンって感じの、OHVエンジン。 V8で5700ccもあるから、毎年5月が恐怖である。
向こうでは、これでスモールブロックとか呼ばれてるらしい。なんて国だ。
うちは、基本的に国産車のみを対象とさせてもらっておりますが、輸入車も条件付きで受けておりますので、その辺の話し合いだけ済ませて、ささっとオイルのみ交換させて頂きました。
さすがに、このエレメントは常備してないですからね。
さて、このお客様からは、
これからはこの車でずっとお世話になるのでヨロシク哀愁♪ なんて頼まれたもんですから、次回のエレメント交換の為に車検証をコピー機に
かけちゃうぞピピピッ♩ってなもんで、魔法のコピーをした車検証を添えて、いつも取引のある部品商にFAXしときます。
車検証の記載内容が、明らかに並行輸入モノだったことに一抹の不安を感じたものの(っていうかサバーバンに正規モノってあるのかしらん)、
こちら宇宙の何でも屋竹尾ゼネラルカンパニーと同じくらい頼れる僕らの〇〇〇部品さんは、輸入車だって、だいたいいつも車検証1枚でオッケーな事が多いので、果報は寝て待てと、回答FAXを待つ事半日。
忙しい中、夕方に届いたFAXをチラ見して
「おや、サイズのわりにずいぶん安いのね(´・_・`)」
と、値段と納期だけ確認して、とりあえず一時保管場所に移しておきましたの。
別に急ぐ話じゃないので(次回の交換時に間に合えばいい)、注文やら何やらは、また後日落ち着いてからとするのです。
そんでもって後日
もう一度、届いたFAXを眺めてみたところ、そこに書いてあった部品品番をまじまじと見つめ、ある事に気が付きました。
ヘェ〜 サバーバンのV8 OHVのエレメントって、ワゴンRワイドやムーブとかと一緒でいけるんだぁ…
って、んなわけねぇーーーー!
いや、実際純正エレメントと、この会社の互換品で、ずいぶんサイズが変わるって例もあるもんだから、一瞬納得しかけたよ!?
でも、さすがにこれはないYo!
そこで、ふと、返信FAXの上方を見たらば
・・・・(´・ω・`)ネェヨ!
スズキのラインナップに
全長5m超 排気量5700ccなんて
ありえねぇよ!!
これは、何だろう。
一種のボケなんだろうか。
この子は、ここで最も最適なツッコミを待っているんだろうか。
僕は試されているんだろうか!?
試される大地!? 的な
住民の半分が熊だよ!
5分ほど、どーしようか悩み…
あえてマジレス
ネタにマジレスカッコ悪いと言われようが
漢は直球ストレート!
あの子に届け! この想い!!
そして、待つこと数時間
このFAXの送り主から、お電話がかかってまいりました。
〇〇部品Aさん(仮名)「あのすいません! シボレーMWでは無いと書かれていたんですけどっ! シボレーという車で探しても、シボレーMWの他にはシボレークルーズという車しかないんです!」
・・・(´・ω・`)ヤベェ マジだった
スズキのラインナップに
全長5m超 排気量5700ccが…
ありえた。この娘の中では。
結局、この後 僕はこの部品商さんに、シボレーっていう有名なアメリカの車メーカーのブランドがある事と、この車がサバーバンという車名な事と、これは輸入車だから、御社のオリジナルブランドの商品には適合が無いので(それこそ、その範囲内だけで調べたらシボレーMWとシボレークルーズしかないだろう)、この場合は他社製品から適合を探す必要がある事、そしてその辺りは御社と取引のある輸入車に強い部品商か、もしくは車内に詳しい人がいるだろうから、その辺りに聞いて調べてから、もう一回FAXしてきてねとお伝えして、電話をきりました。
そして、そのあと、しばらくしてから、本当の適合品の値段と納期が書かれたFAXが送られてきましたとさ。
後日談
この部品商の担当営業さんが店に来た時、今回のミラクル回答をした子について「新人なの?」って聞いてみたら、入社2年目の子なんだそうで。
「何かやらかしました?」と聞かれましたので、そういうわけではないのだけどと前置きした上で、今回の話をして、どうやら今の若い子にはシボレーは通じないらしいとの共通認識を得たのでした。
Fin
Posted at 2015/04/21 01:30:04 | |
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