
皆さん、ご無沙汰しておりました、こんばんは~
大嫌いな3月に入り、嫌がらせのように4台いっぺんにエンジンの修理が入庫、死にそうになりブログほったらかし状態ですた。。
今月始めは毎日帰宅すると日付が変わってるような時間で、な~んにも出来ませんでした。。(ヽ´ω`)グッタリ
とりあえずひと段落し、気が向いてきたのでアップしてみようかな~~と思った次第であります。
まず一番ヘビーだったのが200系マジェスタ、URS206。
ウチでオイル交換後エンジンの調子が悪くなった、との入電で急かされて引き取りへ。アイドリングは何とも普通でどこが???という感じだったのですが、走行中に少しアクセルを踏み込むと確かに加速不良、全然チカラが出ず、たまに1気筒死んでるような振動が出たりでした。
ダイアグは正常、もちろんエンジンオイル交換でミスをしたなんて事もなく、改良の情報が無いか検索してると・・あった! なになに、ヘッドカバーの裏についているバルブ、バルブガイド、ロッカーアームへオイルを供給するオイルシャワーのパイプが変更されてるとの事。
要はオイルの供給が適切でなくてバルブステム周辺の潤滑がうまくいかず、異音が出たりバルブスティックなどで出力不足、エンジン不調を起こすという事のようです。
じゃあヘッドカバーを対策品にすればいいのか、と思い技術情報を読んでいくと・・・
「現象が確認出来た場合は
ヘッドカバー及びシリンダーヘッドを交換後、エンジンプログラムを書き替える」と・・
出た~タイヘンな作業をサラッと一行で片づけるぅぅ~~(泣
作業当初、ヘッドは何とか車上で下せるかと思っていたのですが、いろんなモンを外していくうちに・・
これは・・ダメだなと。。
・・という訳で

あ~あ、えらいこっちゃになっちゃった。。

降ろすのはそれほどでもなかったけど、ここからが具だくさんで大変。。

やっとこさヘッド降ろしてピストンとご対面。
直噴と通常のポート噴射併用なのでピストントップも独特の形状ですね。

この1UR、V8 4,6Lもあるんですね、H23Aが2個くっついた感じでしょうか。そりゃパワーあるはずだ。

上を見上げれば、スッカラカン~

32バルブですので、バルブ組むのも大変です。幸いな事にラッシュアジャスターなのが救いでしょうか。。32か所バルブクリアランス調整なんて・・考えただけで吐き気がしますw

普通はバルブスプリングコンプレッサーを使ってバルブコッターを組むのですが、リコールで配られたこのSSTはすごい!!タイヘンな32バルブも大幅時間短縮!コレ考えた人はスバラシイ!
これが改良が入っているヘッドカバー裏のオイルシャワーのパイプです。右が改良品で銅色した部分がだいぶ変わっていますね。オイルをたっぷり供給できるようにでしょうか、太いパイプになっています。 太くておっきいのからイッパイ出るからね(*´ω`*)

後は全部復元して乗っけてエンジンかけて終わり~~! 文章にするとカンタンですねww
この作業、全て組み終わってエンジン掛かってからでないとミスが発見できないという恐ろしさ。。
当然、細心の注意を払って組んでますけど人間のやる作業、まして連日深夜まで残業してやってましたので注意するといっても限度がありますからね。
何かしくじったらたらまた降ろしかよ・・
エンジンかける瞬間はやはり緊張します。エンジン開けて油圧が完全に抜けてますので、始動後何秒かガシャガシャうるさいのが恐ろしいったらありゃしない!ガクプル((;゚Д゚))
ガシャガシャ音も止まり、やった!無事掛かった!と思ったのもつかの間、エンジンチェック点灯orzそしてブルブルと震動が・・・Σ(゚Д゚;)ギクッ…マタオロスノ・・・?
何かと思ったらイグナイター系統のダイアグ入力、原因はイグナイターのコネクタのアースの線が一本、切れておりました。降ろす時に引っかけたわけでもないし、普通にコネクタ外しただけで切れてしまう罠・・このクルマ、エンジンの発熱がすごいのか、カバーだらけで熱がこもってしまうのか、ハーネスのカバーとかプラチックが熱でやられてもうパッキパキでした。配線の被覆も固くなっており、外す時にトドメを刺したようですw
お得意の半田付けでキレイに直し、無事完了です~ ・・ああ、ホント良かった。。肝を冷やすとはまさにこの事だと実感しましたw
とりあえずマジェスタは終了し、お次はGSR50エスティマ 2GRのVVTi交換。
これは後輩にやってもらいました。写真は別のクルマですが同じ事を以前自分がやったものです。
これが・・
はい、ササッと降りますた。カンタン・・ではないけど。。
また空っぽ。
そんで3台目はTRH200廃エース。ご遺体を洗うクルマのようです(汗
エンジンルームに頭突っ込んで作業してると、背筋が若干寒いような感じが・・しませんでしたw
モーター屋の依頼でその尻拭いで1TRのヘッドがオープンセサミw ヽ(`Д´)ノプンプン
後輩が降ろしたヘッドをオイラが組んで、ヘッド乗っけてフロントカバーくっ付けるという分業というか荒業になってしまいましたが・・ 自分でばらしてないから良くワカンネw
これに関しては気が向いたらまた後日に。。
もいっちょ4台目はダイナXZU304。高速走行中にエンジン不調との事。確かにエンジン掛かるけどガタガタとすごい震動。調べていくとインジェクタ補正値がMAXで張り付いており、まあ良くある事なのでインジェクターかと思いきや違うようで、さらに良く見ていくと・・・1番だけ
圧縮がない~~(泣
なんで圧縮が無いのよ?といや~な気分でヘッドカバーはぐって良く観察すると・・
ロッカーシャフトホルダーとそれを止めてるネジが折れてるぅぅ~(TAT)しかも折れたネジがヘッドの奥深くに残ってるし・・orz
しかし腰下は大丈夫だろうか・・・?
という事でこっちもクソ重いS05D鉄ヘッドがオープンセサミw

腰下は綺麗なものでこのままいけそうです。
ヘッドは新品にします~
あ~あ、実はこのダイナが一番初めにヘッド降ろしたのですが、部品がメーカー欠品で入ってこなく、おろしっぱなしのまま、マジェスタやらハイエースやらやっちゃったので・・もうネジどこのだったか覚えてませんorz 今も部品待ちでばらけたまんまです。。果たして組めるのだろうか・・・
仕事でこのような作業するのは決して嫌いではないのです。くだらない点検とかやってるより全然楽しいのでヘビーな作業のほうがむしろ好きなのですが、今回のように時間が無いから早くやって、とかトラブルだからどーのこーの、代車の料金があーだこーだ、とかでムリクリな予定、余裕の無い作業時間で深夜までやるようになってしまうのがとても嫌なのです。。
そのくせ遅くまでがんばってやってても「どこまでやるんだ」とか「残業するな」とか言われますからね、なんなんでしょう、頭おかしいんじゃないでしょうか? ホント、すばらしいくらいにモチベーションを低下させてくれる会社です。。
何でもかんでも、いいから早くやれ、もっとやれ、くだらない用品売ってこい、コンテスト掛かってるから絶対入賞しろ、そんなスタンスですからね。 コンテスト入賞したって給料に反映されるワケでもなく、メカニックは焼き肉食べ放題だけですからね。オイオイ、仕事の対価はカネだろうよ。はぁ・・ヤダヤダ
おおっと、ついつい愚痴ってしまいましたが、無事にダイナのヘッドが組める事を皆さんお祈りしてて下さいませ~~
モウワスレチャッタカラヨロピクネ(・∀・)