
映画の日
先日来の暑さとうって変わって涼しい日。
せっかくなので出かける計画を立てました。
A案-電車で都心へ
①松岡美術館 (シャガールをみる)
②国立新美術館 (常設がないので正確にはセンター。久しぶりに地下でランチを)
③足立区生物園 (みん友Rさんからの情報で蝶を見に。)
残念ながらアサギマダラの季節ではないけれど。
3地点は直線上の便利なアクセスにあり
暑さをさけ快適な一日になりそう・
このあとは夏日が続くので、秋の終わりまで活動自粛になります。
是が非でも、今日行こう~~~と行く気まんまんでしたが。
品川行に乗るべく、持ち物を点検し、あとはバッグに入れるだけ。
まさに出かける寸前・
あーーーー!
無くし物にきづき・あちこち探せど
それらしい場所に電話すれど・・・ない
都心へ出かける気持ちはいっきにトーンダウン・萎えてしまい
B案 (映画)に即切り替え(笑)
映画館は車で13~15分の場所にあり
さして身支度しなくていい環境下にあります。
年に数えるほどしか行かないので
観るときは2本立てが常です。
過去に映画から全く遠ざかっていた期間が25年ほど。
音楽をたのしむ心の余裕さえなく、人生で一番忙しかったころ・
妻、母、職業人、介護者そして学生でもありました。
その時間を取り戻す気持ちはさらさらないけれど
チケットはディスカウント・プライスだし(笑)
若いころの映画は2本立てがあたりまえでしたから。
この日、ターゲットは3本。
でも、都合5時間はちと長すぎる。
「FERRARI」(フェラーリ)
はすでに決めてました。
あとは「九十歳。何がめでたい」 「KINGDOM」
のどちらか。
さて・
開演時、並んだのは妥当な列(笑)
限りなく題名に近いシニアばかりで(笑)
ところが席が暗くなり、予告編がはじまっているのに
スマホで連絡を取りあい(当然光がチラチラ)
後で入ってきたシニア・グループやカップルと連絡
上へ下へ、はたまた横へ・闇の中で席を移動。
やめてくださーい!・・
・ったくもう、若い人に恥ずかしい。
それに転んで骨折ったらどうするの。
「九十歳~」は予想通りの進行で、
小さな満足感を残しておわりました。
さて、車好きではあってもめっぽうブランド名や車種によわく
とくに外車スポーツカーは私には異次元の車
美しいと思うけれど実生活とかけ離れた存在。
車好きには珍しくサーキット・レースに関心がなく・
若かりし頃のスポーツ・ライセンス取得はラリーに憧れたゆえ。
なのに何故「フェラーリ」を選んだのか。
その語感のもつ華やかさ、魔力にひかれたか。
観る理由のひとつとして
フェラーリのワイフ役がペネロペ・クルスであること。
観た映画はただ一作。
「コレリ大尉のマンドリン」(Captain Corelli's Mandolin)
数々の大作の陰にあって存在感は薄いけれど
珠玉の作品、と今も心に残っています。
スペイン訛りのちょっとたどたどしい英語が
なんともチャーミングと当時人気がありました。
事前にあらすじを調べることもなく
フェラーリ創業から現在に至る記録
そしてレースがメインかな・くらいの気持ちでした。
この予備知識なしが功を奏し、開幕するや
思いがけないプロットの展開にのめり込んでいきました・
業界の熾烈なかけ引きと、
私生活のジレンマ、苦悩の側面をシンクロさせて展開する
エンツォ・フェラーリの生涯の、たった数か月を描いた秀作。
当時のドライバー達がどんな思いで過酷なレースに挑んだか、
華やかなファンファーレの影でいくつの悲劇が墓に葬られたのか、
そんな当然の事をこれまで考えたこともなかったのです。
ペネロペが目的のはずが
フェラーリを演じる
アダム・ドライバーに引き込まれていました。
あるコメントに
例えばトム・クルーズは何を演じてもトム・クルーズ、
しかし彼は演じる役で雰囲気まで全く違い驚愕する。
とありましたが。
合作(米、英、伊など)映画なので、舞台はイタリアでも英語版。
センテンスはわかりやすく短め。
ペネロペはもちろん写真の方が美しい(笑)
アダム・ドライバーは映画の方がシブくて魅力的です。
もう一度みてみたい作品。
Posted at 2024/07/18 19:40:17 | |
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