ぽっかり空いた時間が出来たので台場へ。
試せていなかったM240i x drive
張り出したフェンダーを持つM2と比べると大人しく感じるが、端正で目立たないところが良い。乗ればそれは加給されたストレート6が綺麗なサウンドと共に加減速を繰り返し、意のままに操れる感覚が良い。コンパクトなことも良点で目立ちにくいことも良い。車はこれで十分、と思う。
乗って見たかった i7 x60 M sport
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最初にこの車を見た時の印象は、購買のターゲットはだれ?と思った記憶がある。この夏にとある自動車ジャーナリストに会う機会があり、たまたま聞いたのがこの車に対する評価。何でも素晴らしいと言う。M240とはサイズもパワートレインも対極にあるが、どうしても乗ってみたく比較試乗をしてみた。シートに着いた瞬間、自分の知るBMWの文脈とは異なる雰囲気を感じる。シート調整ノブがクリスタルガラス、ハザードを焚くと車内が赤く光る!
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/067/421/185/5c4217c2a9.jpg?ct=ac270aa9ecd5)
走り出すと、これまで経験した中でも最上級のカンファタブルな乗り心地にうっとりする。圧巻はモードに応じて変化する室内の音響。アクセル開度に応じまるでシンフォニーを奏でるような音が室内に満ちる。最初は違和感があるも、なぜか笑ってしまう演出に驚いた。
調べると、ドイツ生まれのハリウッド音楽家、ハンスジマーによる演出。古くはバグルス、最近ではトップガンマーベリックの音楽を手掛けた人らしい。正直なところ車に乗ってエンターテインメントを感じたのはこれが初めてである。ブースト機能があるらしいが試すまでに至らず、異次元の車への乗車体験をした。
BEVは用途に応じて使用する上では良いと思うものの、これだけのサイズの車を加速させるために大容量の電池を搭載することが適切なことなのかと思うところもある。まあそんなことよりも快適に移動することだけを考えた場合、この車を候補に挙げても良いのではないか。カタチはさて置き、この価格帯でBEVを購入しようという方には一度試乗をおすすめしたい、いや、購入予定のない方にも試して見て欲しい車である。
さて、2台の印象だが、i7は素晴らしいエンターテインメント性を持つ異次元の車と評するが購入対象にはなり得ない。M240はとても良い印象だが、そのコンパクトさゆえ室内スペースにもう少しゆとりが欲しい、と結論は出ないようだ。
車は乗ってみないとわからない。あらためて、あらゆるBMWを体験できるこの場所の存在は価値があると感じた時間であった。
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くるま | クルマ
Posted at
2023/12/30 09:56:07