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Serie 6 cilindriのブログ一覧

2024年03月24日 イイね!

F32の乗り換えにあたり

10年目を迎えようとしているF32に引取り手が現れた。これがきっかけとなり、車を乗り換えることになったため、ここに至るまでの経緯を自分のために書いておく。

F32は2ドアでありながらも実用性を備えたフル4シータークーペで、ドアが長いこと、RFTを脱いでもなお自分の求める快適性に優れない領域があること、以外は概ね良好な印象であった。何よりストレートシックスをジェントルに味わえることが良かった。

新しい4シリーズクーペ(G22)の発売当時、そのフロントグリルに賛否が多く見られたものの、自分は受け入れる余地を持ち、次期車の候補として考えることもあった。

その後2シリーズクーペ(G42)が発表され、G22に対してフロントグリルは普通であったことに安堵しながら、「悪く無いかな」程度の印象を持った。雑誌等のインプレッションには、「間違いない」とか「M2は必要か」に加え、「オジサンの心にもう一度火をともす!」、などそそられる言葉が並ぶ。しかし、直ぐにその気にさせられる「何か」を感じることも無かった。

正常進化でG22か、と検討を進め、こちらも具体化してきたところにたまたま、G26(4シリーズグランクーペ)とG42を比較試乗する機会があった。本来であればG22が良かったのだが、試乗車がG26であったことによる。

最初に乗ったG42、以前試乗した経験を踏まえながら、小気味よい運転感覚を確認。コンパクトなことが少し気になること以外、全く悪くない。

次に乗ったG26、こちらもG22を試乗したことを踏まえながら、G42と大分違うことに気づく。小気味良いG42に比しG26はジェントル。これはこれで悪くないものの、終始ジェントルな挙動を見せるG26に対し、ちょっとヤンチャなG42に魅力を感じた。

コンパクトに過ぎないか?という不安も、G22比較で長さが215mm、ホイールベースは110mm短いことは取回しも良く運動性能に優れると解釈。従来型のF22比較ではホイールベースが50mm長くなっており、後席も短時間乗車であれば許容範囲と判断。E90の3シリーズ比較では全長・全幅とも上回り、ホイールベースも20mm短いだけとは驚く。難点はAWDゆえの重量増か。

話が飛ぶが、以前CG誌の加藤さんと話をする機会があり「G42は良い」と言っていた記憶がある。その時も特に印象は持たず、「そうなのか」程度の認識であった。CG誌面で加藤さんがG42のテストを担当していたことを思い出し、23年2月号~4月号をあらためて確認。「これぞ真正BMWであり、理想に近く、目利きの選択」、であると美辞麗句が並ぶ・・・。

ご覧になってない方のために紹介すると、
「コンパクトなサイズと俊敏極まりないフットワーク、伝統のストレートシックスが もたらす極上のフィールに一発で打ちのめされた。これこそBMWなんだよ、と思わず膝を打つ素晴らしい出来栄え」

さらには、
「絶対的な速さより運転する楽しさと実用性の高さを絶妙にブレンドしたM240iは、現状僕が生活を共にする相手として理想」

そして、
「トレンドから離れた存在感。M2ほど外観や性格、自己主張が激しくなく、アンダーステートメントなところにも魅力を感じる。今どき直6ターボ、RWDベース、コンパクト、2ドアクーペなんてトレンドから最も遠く離れた場所にいる。しかしそれを知った上で、他人の価値観や流行に背を向けてあえてM240iを選び、恐らくは愛車との生活を楽しんでいるオーナーは、相当自動車感覚の高い目利きの運転好きに違いない」と来た。

最後のところはたしかに、今どき流行のハイパフォーマンスSUVなどとは一線を画すものを感じるが、自分に合っているのはこちらと認識する。

褒めすぎではないかと思うくらいの言葉が並んでいるのは、加藤さんがそれほど気に入ったのであろうと理解し、前述の評価に繋がるのではと思った次第。これに背中を押され M240iの注文書にハンコを押すこととなった。

ストレートシックスに魅せられ4基目のB58B30、駆動方式も理想とするAWD。流行りに背を向け控えめに、とは信条とするところ。真正BMWとの生活が楽しみである。
Posted at 2024/03/25 21:17:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | くるま | クルマ
2024年02月03日 イイね!

EアクスルによるAWDプラットフォームの可能性

暖冬で正月に雪も無く、スキーにも行けないまま1月が終わった。2月はなんとかスキーに行く時間を作りたいと思う中、クロスオーバーで雪の上を走る機会があったため印象を。

「T24A-FTS」の最高出力は200kw(272PS)、最大トルクは460Nm(46.9kgfm)。フロントのモーター出力は61kw/292Nm、加えてリアに59kW/169Nmのモーターを搭載したイーアクスルにより、システム最高出力349PS。これが雪道でどのような挙動を見せるのか。

未だ暗い早朝、柔らかな圧雪路。前後を確認しブレーキテスト。走行2000km程度のIG70は初めての雪道で想定通りの効き味を示す。安全な場所でステアリングを切りつつアクセルオン。ターマックではあり得ない速度で綺麗にリアが流れ、カウンターステアで抜ける。トルクベクタリング効果を生むACA(active cornering Assist)や、後輪操舵のDRS(Dynamic rear steering)の恩恵もあるのだろう、2トンもの車が軽快に雪道を走れるなど、これまでに無く面白い。荒れた雪の上でグイっとアクセルを踏んでも、フロントに横置きされるエンジンと、リアの水冷式モーターが適切な配分で駆動力を生み、グングン前に進もうとする。万能だ。

雪の上で走る距離が短かかったためインプレッションはこれに留まるが、FWDベースのシャシーであっても、リアをEアクスルによるAWDとし、適切な配分で駆動すれば如何様なセッティングにすることも可能ということ程度は確認出来た。

私見だがこれからの車づくりにおいて、コンパクトカーはコスト面も含めFWDが主流であることに違いないであろうが、一定のコストを掛けることが出来るものについては、この車のようなFFでもFRでもない新たなプラットフォームが主流になるのではないかと感じた。「クラウン」の場合、一般向けの味付けがなされていると思われるが、それでも十分に楽しく、これをスポーツモデルに応用したらかなり面白いことになりそうだ。

FWDになったクラウンなど「クラウン」では無い、と言われている面もあるが、この車はFWDプラットフォームを基とするAWDである。トヨタはこの車の本質を多く語っておらず、新たな方向性を秘かに示しているようにも思える。これ見よがしに新機構を喧伝するのも良いのだろうが、トヨタが電動化を進める中において、このようなシステムが知らぬ間に主流になっているような予感がする。

次のスキー場行きを楽しみとするが、雪道でこの車に遭遇した時にはお含みおきを。自分は安全なマージンを取った運転を心がけております・・・。
Posted at 2024/02/03 19:48:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | くるま | クルマ
2023年12月30日 イイね!

過給型ストレート6 VS BOOST機能付きBEV

過給型ストレート6   VS BOOST機能付きBEV







ぽっかり空いた時間が出来たので台場へ。

試せていなかったM240i x drive
張り出したフェンダーを持つM2と比べると大人しく感じるが、端正で目立たないところが良い。乗ればそれは加給されたストレート6が綺麗なサウンドと共に加減速を繰り返し、意のままに操れる感覚が良い。コンパクトなことも良点で目立ちにくいことも良い。車はこれで十分、と思う。



乗って見たかった i7 x60 M sport

最初にこの車を見た時の印象は、購買のターゲットはだれ?と思った記憶がある。この夏にとある自動車ジャーナリストに会う機会があり、たまたま聞いたのがこの車に対する評価。何でも素晴らしいと言う。M240とはサイズもパワートレインも対極にあるが、どうしても乗ってみたく比較試乗をしてみた。シートに着いた瞬間、自分の知るBMWの文脈とは異なる雰囲気を感じる。シート調整ノブがクリスタルガラス、ハザードを焚くと車内が赤く光る!

走り出すと、これまで経験した中でも最上級のカンファタブルな乗り心地にうっとりする。圧巻はモードに応じて変化する室内の音響。アクセル開度に応じまるでシンフォニーを奏でるような音が室内に満ちる。最初は違和感があるも、なぜか笑ってしまう演出に驚いた。

調べると、ドイツ生まれのハリウッド音楽家、ハンスジマーによる演出。古くはバグルス、最近ではトップガンマーベリックの音楽を手掛けた人らしい。正直なところ車に乗ってエンターテインメントを感じたのはこれが初めてである。ブースト機能があるらしいが試すまでに至らず、異次元の車への乗車体験をした。

BEVは用途に応じて使用する上では良いと思うものの、これだけのサイズの車を加速させるために大容量の電池を搭載することが適切なことなのかと思うところもある。まあそんなことよりも快適に移動することだけを考えた場合、この車を候補に挙げても良いのではないか。カタチはさて置き、この価格帯でBEVを購入しようという方には一度試乗をおすすめしたい、いや、購入予定のない方にも試して見て欲しい車である。

さて、2台の印象だが、i7は素晴らしいエンターテインメント性を持つ異次元の車と評するが購入対象にはなり得ない。M240はとても良い印象だが、そのコンパクトさゆえ室内スペースにもう少しゆとりが欲しい、と結論は出ないようだ。

車は乗ってみないとわからない。あらためて、あらゆるBMWを体験できるこの場所の存在は価値があると感じた時間であった。
Posted at 2023/12/30 09:56:07 | コメント(0) | くるま | クルマ
2023年12月18日 イイね!

クロスオーバーその後

この車に乗り始め、少しは特性を理解出来て来た。T24A-FTSエンジンと6速トランスミッション、そしてeアクスルによりリアを駆動するデュアルブーストハイブリッドと呼ばれるユニットの印象を記してみたい。

エンジンは軽やかに回り小気味よい。踏めば望む通りの加速をし、日常的に使用する上での不足は感じない。始動直後の音は実用エンジンのもの、高揚感を得るものでは無いが、回した時のそれはスポーティーな4気筒ユニットの音。「クラウン」に乗っているというより、よりコンパクトなスポーティセダンにでも乗っているような感覚に陥る。もう少し突っ込んで言えばBMWの4発と6発の比較、官能性は6発が秀でるが、鼻先の軽い4発の軽快感と言えば想像できるだろうか、この車に6発は無いがそのように感じる部分もある。多分にこれはDRSと呼ばれる4輪操舵によるものでは無いかと推察する。

ハイオクタンガソリンを要求するエンジンの燃料消費量は想像より多く、燃費を重視した運転でも結果に表れにくい。停止に向かう場面でアクセル全閉でも回生しているのか、瞬間燃費計は動いており、EVモードに入りようやく針がゼロを差す。EVモードの制御も種々条件があるようで、減速時も思うようにはEVモードに入りにくく、燃費についてはもう少し改善を望むところ。

ダイレクトシフト6ATと呼ばれるトランスミッションは、パドルによるマニュアルシフトを受け付け、峠などでもギアを選びながら走ることが出来るのが良く、軽く駆け抜ける程度であれば十分以上の機能を持つ。シフトアップ時のつなぎがスムーズなことは良いのだが、シフトダウン時の減速感が甘く、車速が条件に合わないとシフトダウンを受け付けないこともあり、もどかしさを感じることもある。条件により振動も認められ、トルコンATとは明らかに違う特性を持つこのトランスミッション、今後の熟成に期待したい。

操作系で残念なのはクルーズコントロールスイッチ。従来からあるそれはステアリングコラムから生えており、ブラインドで操作するものと言う認識だったが、この車はステアリング正面右側で操作。スイッチを目視で確認するのは不便であり、視線を移動するのも危険。改善を望みたい。

前述の通り十分軽快でスポーティなこの車、少し攻めてみると安全側に振った操安性が顔を出し、ドライなターマック路では何事も起きにくい。これからシーズンを迎える積雪路において、この車がどのような挙動を示すのか興味深い。タイヤは21インチから18インチへ3インチ落としてある。次回は雪の上での印象を報告したい。

クラウンという文脈から解放され、新たな形と中身を得たクロスオーバー。趣味性を感じることは少ないものの、想像より要求に応えてくれるように作りこまれた、スペースユーティリティに優れたAWDセダンと評価する。この冬は雪山を駆けるのが楽しみである。
Posted at 2023/12/20 22:06:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | くるま | クルマ
2023年10月22日 イイね!

BEVについて考えることあり

日経新聞が毎日のように騒いでいる。

「日本はEVで出遅れた」

これを見た一般の人々は、「そうなのか」と思い、日経に載っていることなので正しいだろうと喧伝し、聞いた人は「その通り」に思い、定説となってしまうのが世の常。

話しは変わるが、国土交通省が監修する自動車整備新技術についての資料を覗いて思ったことがある。BEVって、これまでと同じ感覚では乗れないのではないかと。

一つ目に、トヨタ自動車のBEV 衝突検出時遮断制御についてのトヨタの解説
「車両が強い衝撃を受けるなどしてエアバックコンピュータASSYからのエアバック作動信号を受信した場合、システムメインリレーをOFFとし、高電圧電源回路を遮断することで安全性を確保する。」とあった。

仕組みとして理解はできるものの、これを見て思ったのは、事故時にエアバックが展開し人員は無事、現場の環境から緊急性を持って車両を移動する必要に迫られた場合においても、車両を移動することが出来ないということ。2次被害を防ぐために車両を移動する必要がある場面は少なくないと思われ、いかがなものかと思った。

二つ目に日産自動車のBEV 高電圧システムの遮断について、日産の解説
「レスキュー作業を実施する前に、高電圧システムが停止状態になっていないと、感電による重大な傷害につながり、最悪の場合、死亡に至る可能性がある。」
「高電圧システム遮断後、高電圧が蓄積されている部品から完全に放電されるまで10分かかる。」

これは、レスキューを専門に行なっている人や多少車の知識がある人は認識しているだろうが、そうで無い人にとっては認識の外。事故直後に周囲の人が善意で助けに入るなどしたら、危険な場面も想定される。

また、高電圧が放電される前は、レスキュー者が救助したくともできない可能性も否定できず、状況によっては難しい判断が迫られる場合もあるのではないか、と思ってしまった。

BEV出遅れ論には賛同しないが、否定派では無い。むしろ1990年代のEVブームから積極的に関わってきた。今後の自動車はBEV一択ではなく、あらゆるパワートレーンの中から、的確な選択をしていくことが求められるのではないかと思っている。

前述の車両の仕組みから、万が一でも不幸な事故など起きないことを祈りつつ、BEVはその仕組みをきちんと理解できない限り、安易になびくことだけは避けるべきではないかと思う次第である。

Posted at 2023/10/22 20:12:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | くるま | クルマ

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「[整備] #クラウンクロスオーバー スタッドレス→専用タイヤの良さを実感 https://minkara.carview.co.jp/userid/3167162/car/3451134/7746878/note.aspx
何シテル?   04/10 22:14
普段は極力目立たない生活を送りつつ、偶の休日に内燃機関で動く乗り物を動かすことを楽しみにしています。 四輪はストレートシックス 二輪はボクサーツイン ...
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