ふぇあのブログ一覧

　いささか不真面目な話なので先に誤っておきます。あえてこの字で。

　黙祷つながりで思い出した、昔日のおもひで。

　いまは「いろいろ」あって絶縁してしまってますが、子供の頃は盆暮れ必ず父方の田舎に帰省しておりました。
　田舎は富士山の麓くらいの山間地で、昔もいまも山と田んぼくらいしかないような、最寄りのコンビニまでクルマで20分走るような、コンビニATMが何故か外付けだったりとか(笑)、まあそんな田舎でして。
　青い空と緑の茶畑、そしてでっかい富士山どーん！みたいな典型的静岡型田舎です。

　閑話休題。
　田舎あるあるで、御多分に漏れず町中に防災無線が響きわたります。
　8月15日になると、毎年正午に放送が入るんですね。どこで遊んでいても必ず聞こえます。

　「今日は、終戦記念日です。…亡くなられた、…御霊に、…黙祷を、…捧げましょう」

　山間地でエコーがひどいせいか、無線の音が悪いのか、担当者の滑舌が悪いのか。

　毎年、とてもナチュラルに「木刀を捧げましょう」に聞こえてましてね。

　「そっか…戦没者だから、木刀をお供えするのか」と、素で納得していたふぇあ少年がおりましたとさ(^^ゞ

　黙祷すると思い出す、昔日のおもひで…

実はこの全壊した駅のすぐ近くに居を構えているうちあたりですが、伊丹に居を構えたのは震災後15年あまりのこと。車両のボロさとアンバランスに綺麗な駅舎は、このあと1999年に再建されたから…と、あとで知りました。

転勤族だった父の異動で、豊中(震度6！)から東京に引っ越したのが震災1年前のこと。そしてその日は蔵王への修学旅行で、宿のテレビに釘付けになったのを昨日のことのように思い出します。

あれから22年。耐震基準が強化され、各地でインフラの補強工事が相次ぎました。阪急電車の復旧工事でも、全壊区間は何倍も強い構造に建て直したそうです。

犠牲者は、その教訓が後世に活きて初めて「犠牲」になる。後世に活きなければただの無駄死に…
先の震災の教訓は、この国に確かに息づいているようです。

合掌。


(奇しくも今日が予定日なんだけど、兆候すらない…よっぽどこの世に出てきたくないのか)