ADDZEST APA4200の改造(その1・オペアンプまわり交換)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
必要な工具:はんだごて、ラジオペンチ、ニッパー
必要な資材:はんだ、はんだ吸い取り線、部品(お好みで)
オーバーホールができたところで、改造に突入です。まずは手っ取り早くオペアンプから。
※注意!
市販アンプの改造は危険が伴います。
最悪の場合、発煙発火もあり得ます。乾電池駆動のポタアンならともかく、最大300Wが流れる車載パワーアンプの危険度は桁違いです。また、当然メーカー保証外になります。あくまでも自己責任で。
特に部品選定とはんだ作業には細心の注意を払いましょう。接触不良やショート、耐圧不足、ケミコンやオペアンプの逆極性接続は特に危険です。
2
ゲインまわりはこんな風につながっています。赤マルが1、2chの回路、青丸は3、4chです。それぞれで丸を付けた素子は重要なあたりです。
緑丸はプリアウトへのアイソレータ、灰丸はサブウーファー接続用ローパスフィルターなので使わないひとは無視してOKです。
3
同じ写真で解説します。カップリングコンデンサ(写真では銀色のケミコン)と入力抵抗(写真ではその下の黒い筒状の素子の左右にある4.7kΩ)を通って、1のオペアンプに入ります。これはボリュームをフィードバックにした非反転増幅回路です。その出力が次に2のオペアンプに入ります。こちらは倍率固定の非反転増幅回路です。
これを出るとパライコ行きのカップリングコンデンサ(写真では黒いケミコン)を通ってパライコ端子に行きます。通常はパライコ端子の行き帰りはショートされていて、そのまま戻って1番チャネルはそのまま10kΩを通ってIC横の33μFへ。他チャネルは分岐して3のオペアンプ隣にあるケミコンを通ってオペアンプへ流れています。恐らくBTL用のミキサーですが詳細不明です。(後日追記:これはBTL接続で重ね合わせるために偶数チャネルの位相を反転させる反転増幅回路のようです)
で、オペアンプはたくさん付いてますが、重要なのは1と2の4つなので、これら4枚とその周辺抵抗とセラコンを換えてしまいます。
4
使うオペアンプが決まっているならはんだ直結でいってしまいましょう。試行錯誤するならまずはソケットを付けます。
この写真だとフォトカプラの左右にある4.7kΩがはっきり見えますね。
特に写真下側のオペアンプ2枚は最小ゲインでは増幅率1倍になります。上側のオペアンプも増幅率2倍なので、ユニティゲイン対応のオペアンプを使いましょう。うっかりOPA637(627は大丈夫です)やLT13xxあたりを使うと発振します。
あと、ここの入力電圧はプラスマイナス15Vですので耐電圧も要確認です。←以前、誤って12Vと書いていましたので訂正します
5
で、こんな感じ。
ここで使用しているのは、千葉方面の某女史オススメのOP42とOPA627の組み合わせ。どちらも入力インピーダンスがほぼ無限大の石なので抵抗値をいじる必要はなさそうです。ただしどちらも1回路品なので変換基板に実装しています。
位相補償のセラコンはWIMAのFKP(箔巻フィルムコンデンサ)に換えました。完全にオーバースペックですが、47pFという値はセラコン以外の選択肢がほぼないための結果です。
抵抗はBispaのLGMFSAを使用。高精度で温度係数が低く、音質面での評価も高い抵抗ですが、価格は1本42円と抵抗器としては高価です。でもVishay DALEとかの高級ブランドに比べれば1桁安く、使いやすい1/4Wサイズでもあるため多用しています。最小発注単位が5本というのも扱いやすくていいところです(抵抗器は高級品を別にすれば100本単位とかザラですから)
購入したのは33kΩが30本、22kΩが10本、10kΩが10本、4.7kΩが5本、1.2kΩが5本、180Ωが5本、1kΩが5本です。
条件出しができていないため可変抵抗はとりあえず現状です。
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