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■あ～、新年の決意とは裏腹に、ブログがまさに三日坊主！　すいません。いや、なんだか書きそびれてしまって。ちなみに今、長野のホテルのロビーから書いてます。

■それはさておき、頭が悪い僕は常に、自動車の評価において「走りがいかに楽しく気持ちよいか？」を中心に考えています。なんて曖昧な！　とも自分でも思うのですが、曖昧さはさておき、僕にとって自動車の価値はまさにそこに尽きる、と思っているからなのです。いやもちろんその他の要素が必要なことも、それだけじゃない話があることも、分かっているつもりです。

■しかし、僕が僕らしく自動車に向き合うためにはまず、そのクルマがいかに楽しく気持ちよいか？　が重要なのです。楽しさや気持ちよさは、その時のクルマや道路や環境や天候や状況や気分や感情や様々な要素で全く異なることも分かっています。しかし、それでもなお、そのクルマを評価するときに、楽しく気持ちよいか？　が重要だと思うわけです。最近も書きましたが、「何の根拠もない」楽しさ気持ちよさを求め続けたい、と思うのです。

■そしてそうして見た時に、僕もやはり島下くんが記すように、ガソリンエンジンだろうがディーゼルだろうがハイブリッドだろうが電気だろうが、楽しいものは楽しいし、気持ちよいものは気持ちよい、と思うわけです。

■そしてこれまた島下くんと同様に、なんだろうが楽しくないものは楽しくないし、気持ちよくないものは気持ちよくない、のもまた事実なのであります。

■クルマから感じる楽しさ気持ちよさというのは、様々な条件を排除して考え、そのクルマ固有のものと考えた場合、ほぼイコールでそのクルマの個性や味、と置き換えることができると僕は思っています。そしてこうした部分をいかに上手く盛り込めるかが、そのクルマやクルマを送り出すメーカーが「ブランド」となるかの分かれ目である、とも思っています。単に便利で広くて燃費が良くて…という要素は、いつか後続に追い越される要素であって、それは個性や味ではないわけです。だからこそ、楽しさ気持ちよさ、個性や味、といったそのクルマやメーカー固有の確固たるものを持つ必要があると思うわけです。

■特に日本の自動車メーカーは、既にコストパフォーマンスの高さでは世界一になったわけですから、今後は新たなステップが必要。そう考えた時、今まで築き上げたコストパフォーマンスの高さやクオリティの高さ、信頼性はそのままに、楽しさや気持ちよさをもっともっと強くしつこいくらいに考え、個性や味というものに対する意識を極めて高いところに持って実現していかなければならないような気がします。それができないなら、日本もビッグ3と同じような状況に陥って不思議ではないのです。やや語弊もありますが。

■僕がいう、走りの楽しさ気持ちよさというのは、とても曖昧なものです。でも、理屈じゃなくそう思えるクルマが歴然とあるのもまた事実だし、それを多くの人が共通の認識とすることができるクルマがあるのもまた事実なのです。

■だから僕は写真のiMiEVなんかはホントに大好きなんです。なぜか？　モータードライブのクルマはいまや数多くあれど、後輪駆動のものは現時点でほとんどないわけです。そして走らせると、電気自動車ならではの、モーターの強烈な力によって、お尻を押される感覚がある！　これは今のところiMiEVならではの個性になっているし、それが乗り味走り味の印象にも効果を与えているからです。

■清水さんは電気自動車でもエンスーなモデルが登場する日は遠くない、と記していますがまさにその通り。いやむしろ、今後はパワーソースがなんであれ、走りの楽しさ気持ちよさに端を発する個性や味を備えていることが魅力的な自動車の最低限の要素、ともいえると思うのです。

■そう考えるとやっぱり、今は苦しくも未来は明るい、のではないでしょうか？