DLS Ultimate A3 改造 基本編
1
DLSのアンプ Ultimate A3 です。
良いアンプですが現在では少し痒いところに手が届いていないところがあります。
そこを修正するのと古い電解コンデンサの交換、好みの音質へと変えるのが目的です。
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一番の問題が左右で別々にゲインの調整が出来ない事です。
入力レベルの範囲は広くて使い易いのですが、これを左右別々にするのが一番の目的になります。
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このアンプは2電源で各チャンネルごとに電源があります。
少し残念なのは1次コンデンサの容量が少ない事です。その為外部キャパシタ使用が推奨され専用接続コネクタが付いています。
4
入力のオペアンプ部です。
AD712が3つです。
下が入力側でバッファー、そこから左のクロスオーバー回路に向かい、ゲインボリュームを経て、真ん中のオペアンプで増幅、そして上のオペアンプで反転させています。
今回はクロスオーバー回路を削除し、
ゲインボリュームを左右独立に、
反転オペアンプの削除となります。
5
ちなみにもう1台のアンプでは、
入力部バッファーが2604でした。
DLSのアンプは製造時期で部品が色々変えられているんですよね。
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増幅部初段入り口のカップリングコンデンサです。
電解コンデンサが付けられるランドがありますが、使われているのは表面実装のポリマータンタルコンデンサです。
タンタルなので線がある側がプラスになります。
カー用のアンプでこのコンデンサがカップリングに使われる例はとても少ないと思います。電解コンデンサがほとんどです。
このアンプの鋭く速く強い、だけど痛い訳ではないという音の印象はオペアンプだけでなくこれのキャラクターかもしれません。
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終段トランジスタ部です。
このアンプの特徴はトランジスタの直近にコンデンサを配置するという思想です。
汎用の1000μF4本で電流を補い、
音響用の4.7μF4本と、1μF2本で音質を調整している感じです。
楽器の音に力を感じるのはこの容量選択のせいでしょうか?
85度規格と思われる音響用電解コンデンサはフィルムが剥け始めているのでここも併せて交換します。
MUSE ESにDLSのロゴ入れたOEM品かなとは思うのですが確信はありません。
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最近は昔と違い回路図もなんとか手に入るので助かります。
とりあえず今回は下調べと、
改造点を整理して何を注文するかを決めました。
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