
昔ばなし。メッキゴリラをもらった話。
高校2年の秋ごろでしょうか?今となっては春日部から越谷までどうやって取りに行ったのか覚えていない。
そのころバイク好きが集まっていた、越谷の某流通センター(当時建設中)の1人がエンジン無しの車両をくれるということになって、
なんでも欲しがりの私はエンジン無しのメッキゴリラ(つまりガラクタ)を家に持ち帰っていた。
メッキゴリラ(エンジン無し)を手に入れた。
車体があれば、エンジンが欲しい(←当たり前)なので、実家が解体業の同級生に聞いたところ、
“50ccのエンジンだろー、ただでやるよ“とオヤジさんが言っているとの事なので、
これまた遠慮なく取りに行く。それもRZ50で(笑)
その時にもらえたのは、ゴリラの4速、クラッチ付のエンジン/ミッション一式しかしシリンダー/ピストンなどは欠品。
50ccとはいえ重いエンジンをリュックに入れて、バイクにまたがり持って帰る。
今なら考えられない無謀さで、とりあえずエンジン入手。
この後リュックはオイルまみれで使い物にならず、、、
エンジン(シリンダー無し)を手に入れた。
ということで、調子に乗って次に向かったのは近所の解体屋。その頃は(からかな)古いスーパーカブを東南アジア輸出していて、解体屋には50ccならばスーパーカブがゴロゴロと置いてありました。
なので、ゴリラのクランクにカブのシリンダーを付けようと考えたわけですね。
オレ : カブのシリンダーとかそのあたり下さい。
おっさん: えー、(ジロジロとおっさんに見られる)その辺のやつ勝手に分解して好きなだけ持ってきな~。
オレ : バイト終わったあとでいいですか?
おっさん:じゃーそこの空地に出しとくから。
オレ : あざーす。
と、普通なら次の日、それも明るい時に作業するのでしょうが、バカなオレ(当時高校生)は懐中電灯片手に夜の空地でカブのエンジンを解体。
はたから見ればバイク泥です。がその時は解体屋のおっさんから許可得ているという変な自信をもって作業してましたね。
しかーし、分解作業は簡単にはいかなかった~。その頃の手持ち工具はまったくもってお粗末で、よく分解できたと今でも思う。
だいたいソケットレンチを持ってなかったハズだし、かろうじてインパクトドライバーがあったので、固いプラスネジは緩められたけれど、どうやってナット類を緩めたのか?作業のあと汗だくだった気がする。外したしりんだー、ヘッドその他を例の油で汚れたリュックにしまってその場を去った。
その後おっさんとは会ってないが、作業のあと散らかりっぱなしで帰っていたからあとでおっさんそれ見て怒っただろーなー。
そんなわけで シリンダー、ピストン、ヘッドを手に入れた。
今ならゲームのクエストでアイテムを集めて武器を作りますが、昔はリアルでやっていたんですよ。
ここまで、一週間位かかったはずですが、一通り部品が集まってきました。
当時読んでいたモトチャンプに50cc特集記事があり、その中にカブのエンジンを組む特集がかなり詳しく書いてありました。それを参考にエンジンを組み始めるわけですが、どう見ても足りない部品がある。
解体するときにネジ、ワッシャーなどは全部拾ってきたつもりでも、かなりの数、落としているんですねー。
なので、足りない部品を書き留めて、当時はバイクの部品は何でもそろった上野の昭和通り沿いのコーリンへ。
貧乏学生なので、最低限の部品だけ勝ったつもりが、キャブレターのパワーフィルターはしっかり買ってました(笑)だってかっこいいと思ったから。
ショートパーツを手に入れた。
これで、全部?部品は入手したので、エンジンを組み始めましたが、当時の私にはトルク管理の概念もそもそもゲージも無く
ただ本と部品を見比べて、見よう見まねで組んでしまったわけです。それも部屋の中で。
当時の部屋は畳部屋でしたが、エンジン部屋の中に持ち込んでいたので、畳にオイルシミ作りました。
細かい調整をした記憶もないので、とにかく組んで車体に付けたはず。
キャブレター、プラグをつけてタンクにガソリン入れたところ、難なくエンジンかかりました。
さすが世界に誇るカブエンジン。素人が初めて組んで動くんですよー、びっくりです。
つづく、、、
Posted at 2016/07/26 13:07:22 | |
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