エンジンが始動しない場合の点検
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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■(1)トラブルシューティングのステップ
を実施するも、エンジン始動出来ず。もちろんメインヒューズや運転席足元のヒューズ切れもなし。点検でNGとなる箇所の対応もしたはずなのに…いよいよECUが怪しいのか…他に原因があるのか…
詳しい方いましたら、アドバイスいただけると幸いです。
点検の結果は下記の通りです。
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■(2)基本点検
➡散々点検したら電圧下がって12.6ないけど、12.4あればたぶん大丈夫
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■(3)エンジンが始動しない場合の点検
クランキングできるか
➡OK
※脈を打つようにクランキングするのでタイミングベルト切れではなさそう
(切れてると「キューッキュキュ」ではなく、「キューーー」と抵抗なく回るらしい)
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■(3)−1 ECU電源系統点検
①メインリレー作動音確認
IG SW ON/OFFを行った時のリレー作動音(カチッ)を確認する
➡OK
(だだしイグニッションスイッチをONにすると①ヒューエルポンプリレーは動作せず②当然燃料ポンプは動作せず③テストモードコネクタ(緑)・リードメモリコネクタ(黒)も分離されているのに、Dチェックの際にテストモードコネクタを結合した際にする『ISCバルブ』の作動音が0.5秒毎に作動音がする)
②ECU電源回路点検
(1)IG SW ON
(2)テスターのプラス側をECU各電源端子に接続し、電圧を測定する
【基準値】
c②〜ボデー間
c⑮〜ボデー間
b⑯〜ボデー間
バッテリー電圧
➡それぞれ12.4VなのでOK
③ECUアース回路点検
テスターのプラス側をECU各アース端子に接続し、ボデーとの導通を確認する
【基準】
b⑧〜ボデー間
c①〜ボデー間
c⑪〜ボデー間
c⑭〜ボデー間
c㉔〜ボデー間
c㉕〜ボデー間
c㉖〜ボデー間
導通あり
➡全て導通ありを確認
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(3)−2 点火システム点検
①点火プラグ、高圧コードの目視点検
(1)プラグのくすぶり、かぶりはないか
➡良好
(2)プラグギャップは適正か
【基準値0.8〜0.9mm(DOHC車)】
➡OK
(3)高圧コードの断線はないか
➡OK
②IGコイルのスパーク点検
➡未実施
③点火系の電源回路(DOHC車)
(1)IGコイル3極コネクタを分離
(2)IG SW ON、ボデー側3極コネクタ②端子とボデー間の電圧を測定
【基準値 バッテリー電圧】
➡12.4V
④IGコイル単体点検(DOHC車)
(1)IGコイル3極コネクタを分離
(2)IGコイル側コネクタ端子間の抵抗を測定
【基準値】
①〜②端子間
②〜③端子間
約1.5Ω
➡1〜2端子間=1.9Ω
➡2〜3端子間=1.9Ω
(3)各コイルのハイテンションコード挿入部間の抵抗を測定
【基準値】
1〜4気筒間
2〜3気筒間
約13Ω
➡1〜4気筒間13.0Ω
➡2〜3気筒間13.4Ω
(⑤イグナイタへの入力信号はSOHCのみ)
⑥点火信号ハーネスの点検(DOHC車)
(1)ECU26極コネクタおよびIGコイル3極コネクタを分離
(2)26極車体側コネクタと3極車体側コネクタ間の導通を点検
【基準】
26極③〜3極①端子間
26極⑬〜3極③端子間
導通あり
③〜①➡導通あり
⑬〜③➡導通あり
(3)3極コネクタとボデー間の導通を点検
【基準】
3極①端子〜ボデー間
3極③端子〜ボデー間
導通なし
①➡導通なし
③➡導通なし
⑦-1 クランク角センサー・ハーネス点検(オシロスコープを使用した場合)
(1)ECU22極コネクタを分離
(2)車体側コネクタa⑩端子にプローブのプラス側、a⑨端子にアースリードを接続する
(3)クランキングして波形点検
➡オシロスコープ持ってないので不明
⑦-2 クランク角センサー・ハーネス点検(セレクトモニタを使用した場合)
➡セレクトモニタ持ってないので不明
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(3)−3 フューエル ポンプ回路点検
①フューエルポンプの作動音点検
(1)IG SW ON(クランキングはしない)
(2)フューエルポンプの作動音を確認する
➡しない ✖NG
②フューエルポンプリレー電源回路点検
(1)リレーコイル側点検
ボデー側フューエルポンプリレーコネクタ③端子にテスタの+側、−側をボデーアースに接続する
(2)IG SW ONで電圧測定
【基準値】バッテリー電圧
➡12.4V
(3)リレー接点側(入力側)点検
ボデー側フューエルポンプコネクタ④端子にテスタの+側、−側をボデーアースに接続し、電圧測定
【基準値】バッテリー電圧
➡12.4V
③フューエルポンプリレー コイル側回路点検
(1)ボデー側フューエルポンプリレーコネクタ①端子にテスタの+側、−側をボデーアースに接続する
(2)IG SW ONで電圧測定
【基準値】
IG SW ON後2秒間=1V以下
IG SW ON後2秒以降=バッテリー電圧
➡2秒間=ON直後12.4V ✖NG
➡2秒後=2秒以降12.4V
④フューエルポンプリレー 接点側回路点検
(1)②端子もテスタ+側、−側をボデーアースに接続する
(2)IG SW ONで電圧測定
【基準値】
IG SW ON後2秒間=バッテリー電圧
IG SW ON後2秒以降=0V
➡2秒間=0V ✖NG
➡2秒以降=0V
⑤フューエルポンプ 端子電圧測定
(1)リヤシートクッション下のフューエルポンプ点検用蓋を外す
(2)フューエルポンプコネクタを分離する
(3)ボデー側フューエルポンプコネクタ①端子にテスタ+側、−側をボデーアースに接続し、電圧を測定する
【基準値】
IG SW ON後2秒間=バッテリー電圧
IG SW ON後2秒以降=0V
➡2秒間=0V ✖NG
➡2秒以降=0V
⑥フューエルポンプ 単体点検
(1)リヤシートクッション下のフューエルポンプ点検用蓋を外す
(2)フューエルポンプコネクタを分離する
(3)バッテリーを用意し、テストリード等を利用してフューエルポンプのコネクタと接続し、作動を確認する(①に+、③に−を接続)
【基準】作動する
➡作動する
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(3)−4 インジェクター回路点検
①各インジェクタの作動点検
(1)オシロスコープ…
➡持ってないので不明
②エンジンをクランキングしながらインジェクターの作動点検
➡不明
②インジェクタ電源側の端子電圧測定
(1)インタクーラ取外し
(2)インジェクタのコネクタ分離
(3)IG SW ONでエンジンハーネス側インジェクタ①端子〜シリンダブロック間の電圧測定
【基準値】バッテリー電圧
#1➡12.3V
#2➡12.3V
#3➡12.3V
#4➡12.3V
③インジェクタ単体点検
(1)インタクーラ取外し
(2)インジェクタのコネクタ分離
(3)インジェクタのコネクタ間の抵抗を測定する
【基準値】12〜16Ω
#1➡14.1Ω
#2➡14.3Ω
#3➡14.2Ω
#4➡14.2Ω
④ECUの出力信号電圧測定
(1)インジェクタとコネクタを接続する
(2)IG SW ONでのECU26極コネクタ⑥⑦⑧⑨端子とボーデアース間の電圧を測定する
【基準値】バッテリー電圧
➡⑥端子〜ボデー間12.3V
➡⑦端子〜ボデー間12.3V
➡⑧端子〜ボデー間12.3V
➡⑨端子〜ボーデ間12.3V
※整備解説書の誤字を見つけちゃった😁④ECU出力信号電圧測定の項(2)文章の中の『⑥⑦⑧⑨端子と』の後、
誤)ボーデアース間
正)ボデーアース間
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①ヒューエルポンプリレーは新品に交換し、12Vを直結すると回路が導通すること
②メインリレーに12Vを直結し回路が2つとも導通すること
③ヒューエルポンプリレーから燃料ポンプまでの配線の導通も確認済み
しかし、リレーやコネクターを接続すると、上の点検のような結果となりエンジン始動しない(燃料ポンプリレーが動作しない)症状は改善せず、ISCバルブはカチカチと鳴る。
カム角センサー、または燃料ポンプ本体あたりが怪しいのかな…
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