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2007年11月08日

レクサスIS乗ってきました

レクサスIS乗ってきました  試乗からずいぶん経ちましたが、レクサスISのレポートをアップします。

 先日のBMW320iの試乗の感銘も冷めやらぬ中の試乗で、BMWの印象との直接比較になります。BMWは3日間の試乗で、その素晴らしさに心動かされただけに、日本車トップブランドのレクサスにもかなり期待して試乗してきました。



○だった点
・トヨタの車であることの信頼感
 10~20年前のトヨタ製高級車(130、140系クラウン、80、90系マークⅡ)は未だに現役で、街中でしょっちゅう見かけます。耐久性・信頼性が優れている証拠なのでしょうが、このことから考えてISも十分な耐久性・信頼性があるのではないかと思います。
 高い金を出したのにしょっちゅう壊れるというのは納得できないことですから、信頼性が高いことはやはり大事なことです。

・高級感のある内外装
 これもトヨタの高級車らしい点ですが、外装パネルのチリや、内装の作りのよさには高級車らしいこだわりを感じます。
 よくネットの掲示板などで「中身はマークXなのに割高だ」というような意見を目にしますが、比較してみるとISの方がはるかにお金がかかった作りをしており、全く別の車であると感じます。

・ミラーが大きくて見やすい
 空力的に形状を考えられていて、風切音の低減が図られているそうですが、その割には角ばっていて後方確認が大変しやすいと感じました。(ミラーが見難いBMW3シリーズに乗った後なのでなおさらですが)

・運転感覚を演出する努力
 巡航時の室内騒音は極めて静かですが、アクセルを踏み込んだ際心地よいエンジン音が聞こえてきて、スポーティーな気分を演出します。この点は過去のトヨタの高級車とは全く考え方の違う部分です。

・アクセル開度とスロットル開度がリンクするようになった
 以前のトヨタの高級車といえばアクセルを少し踏んだだけでガバッと前進して、微速調整がしにくい印象がありましたが、ISはアクセル開度とスロットル開度がリンクしており、どんな速度域でも自然で運転しやすいです。
 欧州車では当たり前のことですが、トヨタの高級車に対する考え方の変化を感じる点で、是非他の車にもフィードバックしていただきたいものです。



もう一歩だった点
・運転の楽しさの演出はもう一歩
 高速域のスタビリティが高く、従来のトヨタ製高級車と比べて安心感は上なのですが、BMWに比べると運転感覚が希薄でスピードを出してもそれほど楽しくありません。
 にもかかわらずスピード自体はいつの間にか出ていて、速度計を見て結構出していることに気づくという感じです。
(BMW320は速度を出すことが楽しく、またその速度を自分の制御下に置いているという安心感を常に得ることが出来ました。)
 またエンジンについては、噂通り滑らかなフィールなのですが、パワー感はあまりなく、150PSのBMW320の方が上回っているように感じます。

・ディーラーは頑張っているんだけど…
 試乗から帰ってくると商談席に受付の女性から「○○様 ご試乗お疲れ様でした。 ~ 本日はごゆっくりおくつろぎ下さい。云々」という手書きのカードが置かれていましたが、すぐそばにいるんだから、口頭で言えばいいのでは?と思いました。
 レクサスの接遇は高級ホテルのものを非常に参考にしているようですが、形をトレースすることにとらわれて、心が十分に伴っていない印象です。
(あ、もしかして私がレクサスに相応しくないと判断されて、とりあえず形だけやっといたのでしょうか(笑))
 あと、商談についても、率直に言って慇懃無礼さを感じる部分があり、車の話をあれここれできたBMWの営業担当者と比べ楽しくありません。(これは営業担当者本人の性格にもよるのでしょうが)
 オーナーの方のブログを読むと、レクサス店の接遇の真価は、何回も商談に行ったりとか、実際に購入した後でないと感じることができないのかもしれませんが、初対面の印象はきわめて重要です。

・ユーザーがトヨタに管理されているような気がする
 これはISに限ったことではありませんが、G-Linkについてですが、私は田舎に住んでおり、通勤主体の使い方をするためナビは必要なく、またシャッター付きの自宅車庫に入れる予定なので、G-Securityも必要ありません。しかしレスオプションはないそうです。
 G-Linkの総合的なシステムがレクサスのサービスという考え方なのでしょうが、必要ないものに高いお金を出すことには抵抗があります。
 本当の高級車ならば、顧客のあらゆる要望に応えられるのでは?(まして無茶苦茶な物を付けろというのではなく、必要がないので今付いている物を外してくれということですから)
 意地悪な見方をすれば、G-Linkは車両の所在や状態をトヨタが完全に把握したいがための仕組みなのかと勘繰ってしまいます。
 たしかに、運転中に急に体調が悪くなった場合にヘルプネットは有効でしょうし、車両盗難のリスクの高い高額車だとG-Securityがあると安心でしょう。
 しかしどんなに対策を施したところで、人生にはリスクというのは必ず存在するわけですし(そもそも、自動車を運転するという行為そのものが大きなリスクです)、それに対してどのような対策を行うかについては、あくまで個人が選択するものであって、他者から押し付けられるものではないと思います。
 トヨタは社会的影響力が非常に強くなったが故、安全性や環境性能を向上させる装備の標準化に取り組んでいますが、直接人命に関わるもの(例えば最近話題になったサイド&カーテンシールドエアバッグなど)以外はあくまでメーカー側は選択肢を準備するのみとし、ユーザーの裁量に任せるべきではないかと考えます。



総評
 結論から言うと、ちょっと残念ながら、車そのものは私の好みとは違うかなという感じです。BMW320が私の好みにドンピシャで、ISは3シリーズとボディサイズが近く、また3シリーズをかなり参考にしていると思われるので、走りも近いと思っていたのですが、実際は全くといっていいほど性格の異なる車でした。

 いかにもトヨタの高級車らしく、ハードの出来は非常に優れているのですが、3シリーズに比べるとアクが弱いというか、車好きの心を鷲掴みにするというほどではありません(その奥ゆかしさがレクサスの個性ではあるのですが)。

 あと、ディーラーの接遇については噂どおり丁寧なのですが、私の年齢ではこの店に来るのはちょっと早いのかな、という気がします。

 店舗そのものについては、BMWディーラーは広くはないのですが、M3、Z4、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、X3、X5など個性的かつ魅力的な車が並び、商談席から眺めているだけで楽しいのですが、レクサスディーラーは商談席がパーティションで仕切られて、営業担当者と二人の世界になるため(笑)、正直結構緊張するというか疲れました。
 あと、これは今後の展開次第ですが、現時点では取り扱い車種数が少ないため、展示車のバラエティがあまりなく、BMWディーラーほどは楽しさが感じられませんでした。
 
 あくまで私見ですが、レクサスディーラーは基本的に車が好きな人間よりも、車自体にはあまり興味がない富裕層(これまであまりこだわりなくクラウンやセルシオを購入していた人)がメインターゲットであるという気がします。
 それに加えて、輸入車に顧客を奪われたくないというトヨタの考えが強く出ているという印象です。

 残念ながら、今回は同じお金を出すなら、3シリーズかなという印象です。
ブログ一覧 | 新車試乗記 レクサス・トヨタ編 | 日記
Posted at 2007/11/08 17:50:28

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この記事へのコメント

2007年11月8日 19:44
相変わらず素晴らしいブログですね!熱心な車好きな情熱的な物が伝わってきます。又、内容を否定しようが無い的確なものと思います。あくまでも固定概念にとらわれない中立な立場から書かれたブログは本当に説得力があります。本当に色々な車種を経験されていますね。
レクサスはそうだったんですね。こればかりは試乗も経験した事が無く、噂は耳にしておりましたが正にそのとおりなんですね。高級車の売り方を他業種や手探りから試行錯誤で実践されている様子が良く解りました。
機会ありましたら是非ともM3、アルピナの試乗をして頂ければと思います。多くの試乗経験されてのそれは如何なる評価かのブログを是非とも拝見させて頂きたいと思います。こればかりは試乗が好きな私も大変気に入った車なんです。
次期ブログ楽しみにしております。
コメントへの返答
2007年11月8日 21:21
沼津のポールフレール様
こんばんは。

 非常にお褒めいただきありがとうございます。何かお尻がムズムズするような思いです(笑)
 好き勝手なことを書いておりますが、マスコミと違い我々ユーザーはメーカーとの利害関係はないのですから、できるだけネガティブなことも客観的に書いていこうと考えております。

 レクサスについては、付加価値を作り出そうとしている点や、安易に他ブランドを買収するのではなく、トヨタ自身の力で高級ブランドを作り出そうとしている点などについて、試乗以前はかなりポジティブに受けとめていました。
 実際にレクサス店に行き、またIS250に試乗すると、ブログに書いたとおり、まだまだレクサス自身が試行錯誤せねばならない点はあるのかなという印象でした。

 M3やアルピナについては、是非試乗してみたいのですが、何分田舎在住のためディーラーにも試乗車がないのと、私自身が富裕層でもなんでもない(むしろワーキングプアに近いです(笑))ので、さすがに今はちょっと…という感じです。
 今後のお楽しみとさせてください。

 来年3月には買い替え予定ですが、それまでいろんな車を試してみるつもりですので、今後も是非ご覧下さい。
2007年11月8日 20:40
こんにちは。
あしあとからお邪魔します。
シトロエンC4乗りのみやたけといいます。

私も「試乗などで感じたことを伝えたい」と、ブログを書いてみますがなかなか、難しくて、もどかしいばかりで…
その点コチラの試乗記は、あいまいなニュアンス表現でなく、第三者からでもわかりやすく、読みやすいですよね。

10年40万㎞…とまではいきませんが、私も長く乗れる車をさがしている折、現在の愛車C4にめぐり合いました。
まさだ さんも納得の一台と巡りあえるよう祈ながらも、試乗記がまだまだ続くことを楽しみにしておりますw
コメントへの返答
2007年11月8日 22:07
 こんにちは。
 ボルボC30に乗ってこられたというブログを見てお邪魔いたしました。

 実は10月18日のブログに書いたとおりC30のカタログは既に取り寄せております。またブログには書いてないのですがC4のカタログも既に取り寄せており、タイミングを見て是非現車を見てみたいと思っているところです。

 みやたけ様のブログを是非参考にさせていただきながら、次期愛車選びを進めていきたいと思います。
2010年1月4日 21:54
 おじゃまします、ちろんぼといいます。
 私はメルセデスベンツw210乗りですが、この車を購入するとき、本当はBMW320iかレクサスISを狙っていました(ホントの最初はアリスト狙い)。

 暇つぶしにCクラスを見に行ったときに、現在所有のw210が距離3.3万キロ法人車落ちで展示されており、衝動買いしたんですがw

 話を戻して、私もまさださんの試乗記に同感で「こりゃわかりやすい」と思ったのですが、私の場合は言葉足らずなので、周囲の人にBMWを「良妻賢母の大和撫子」レクサスISを「才能あるキャリアウーマン」と表現していました。

 日本製とドイツ製で逆のようですが、私はこんな感じでうけとりました。
 そのうち、私のブログにも書いてみようかななんて思っています。

 車の雰囲気を表現するのは難しいですね、ちなみにメルセデスベンツw210は「母親みたい」ですw

 これからの試乗記を楽しみにしています。

コメントへの返答
2010年1月4日 22:59
はじめまして!
コメントいただきありがとうございます!

W210の「母親みたい」という表現はものすごく共感できます(笑)

試乗記が書けるほどではないんですが、新旧メルセデス各車には時々乗る機会がありますが、どれも共通して「母親みたい」で、例えコンパクトなスポーティモデルのSLKであっても共通してますね。

車がドライバーを常に信用せず、サポートしようとするのは、ほんとお母さんチックだなあと思えます(笑)

でも、それがメルセデスの哲学だなあと感じますよね。

ぜひこれからもご意見ください!

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