
スカイラインセダンに乗ってきました。
実は24日に乗ってきたのは250GTタイプPなのですが、350GTにはすでに11月に日産の赤い看板のお店で試乗していました。その時セールス氏に「250GTが入ったら連絡して下さい。他の拠点にはあるようなので、他の拠点に連絡していただければ見に行きます。」と言っておいたのですが、いまだに連絡がありません。
どーなっとるんですか!!(怒)
つーわけで、勝手に他のお店に乗りに行きました。
試乗車は350GTタイプSP、ボディカラーはイメージカラーのストラフィアブルーです。
スカイラインは3500にするか2500にするかちょっと迷っています。スカイラインらしい高性能を求めるなら3500だろうけど、維持費など現実的な面を考えるなら2500の方がいい。圧倒的な性能差がなければ、2500にしようかなというところです。
○だった点
・スポーツセダンらしさの演出と高い走行性能
このクラスのセダンといえばやはり高級感を打ち出す車が多く、スポーツを謳っていても内外装を多少スポーティにする程度ですが、スカイラインセダンはスポーツ色がかなり強いです。山道で少しアクセルを踏み込んでみたのですが、「クオォォ~~ン!!」という快音を発して気持ちよく走ります。また、シフトダウン時のブリッピングが「フォン!」という感じで気持ちいいです。
このシフトダウン時のブリッピングのおかげで変速ショックが少なく、スポーティかつスムーズな運転が楽しめます。この車のATは5速ですが、この出来の良さなら6速ATは必要ないかなとも感じます。私がMT車でヒール&トーをするよりはるかにスムーズです(笑)。
(余談ですが、以前現行クラウンアスリートでやや飛ばしているときに、3→2速のシフトダウンをしたところかなり強いシフトショックを感じました。それに比べてV36のATの方が圧倒的に出来が良いです。)
ただし高級セダンとして考えるとエンジンフィールはかなりラフで、いかにもスポーツタイプの車のエンジンという印象が強いです。
・車幅が広すぎない
車幅は1,770㎜と現代のレベルからすると広過ぎず、取り扱いがしやすいです。また、スカイラインのデザイン上のアクセントになっているフロントフェンダー、ボンネットの峰ですが、このおかげで車両感覚がつかみやすいです。一回り小さい車を運転しているような感覚で、気楽にスポーツドライブが楽しめます。
いまひとつだった点
・オプションが高額&セットオプションが多い
スカイラインに限らず最近の車には多いですが、各種オプションが高額で、かつセットオプションになってしまうものがあります。例えば純正ナビだけ付けたいのに、サイド&バックビューモニターやエアコン左右独立温度調整が付くという感じ…
また、ひとつ気になったのはこの車の売りの一つである4輪アクティブステアは最もスポーティな350GTタイプSにすらオプションで、250GTタイプSには装備できないというのはどういうことでしょうか?
・ナビがなくてもモニターが付いてくる
先日試乗したプリウス同様、ナビがなくてもモニター画面が備わりエアコン、オーディオの使用状況や燃費などが表示されますが、故障(内部の機構的なものでなく単にディスプレイが消える程度の故障)ですべての機器の操作ができなくなりそうで不安です。そもそもスカイラインってこういうものを標準装着するキャラの車じゃない気がするんですが…
エアコン、オーディオのディスプレイは別に独立させて、モニターが装着されていない仕様も選べるようにしてほしい。(社外ナビを装着するのどうすればいいんだろ…)
・フラットブレードワイパーがビビる
この車には今流行のフラットブレードワイパーが装着されていますが、小雨時に作動させるとワイパーがビビります。個体差かもしれませんが、かなり高級感を削ぎます。この程度のパーツの精度が煮詰まってないなら、ノーマルワイパーで十分です。
・MTがない
スポーツ性がこの車の売り物のはずなのにマニュアルミッションの設定がありません。クーペや北米仕様のインフィニティG35には設定されているのですから、難しいことではないと思うのですが…
ATだからスポーティではないという気はありませんが、車を自分の意思通りにコントロールするという点で、MTの方が優れていると思います。
・後席ヘッドレスト
今時リヤヘッドレストが固定式&後席中央にヘッドレストがありません。これ、贅沢装備じゃなくて安全装備だと思うんですが…
VDCやカーテンエアバッグもいいんですが、こういうごくごく初歩的、基本的な安全装備をおろそかにするのはメーカーの良識を疑います。
・販売店がダメ
上述したように、いくら車が良くても販売店がダメです。この拠点に限らず日産はセールスのやる気がなく知識も乏しい人が多いです。さらに高速で試乗したいと申し出ると、「高速での試乗はやってないんです」とのこと。BMW、レクサスはもちろんスズキだって気持ちよくOKしてくれてるんですが… スカイラインって走りが売り物の車じゃなかったっけ…
他メーカーに比べ日産は既存顧客を重視する反面、新規顧客に対して冷淡な傾向があると聞いたことがありますが、大昔はトヨタを上回るシェアを獲得していたのに、数十年にわたってシェアが低下し、いまや販売台数でスズキにすら抜かれそうになっている原因が何かよく考えるべきでは?
総評
とまあいろいろ書きましたが、基本的に私は隠れ日産党なのでスカイラインは無条件で大好きです。これがスカイラインと呼べるかどうかといろいろ物議をかもしたV35型の正常進化版であるV36型ですが、日本国内でのV35型の不評にめげずコンセプトを磨いていることは評価に値すると思います。北米での好評あっての現行スカイラインですが、R34型までの日本国内専用車から国際商品として世界で勝負する車なっているのはうれしいことです。
※ 後日250GTタイプP編をアップします。
欲しい度:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽しい度:☆☆☆☆☆☆☆★★★
買える度:☆☆☆★★★★★★★
維持費 :☆☆★★★★★★★★
Posted at 2008/01/26 22:52:45 | |
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新車試乗記 日産編 | 日記