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まさだのブログ一覧

2007年12月12日 イイね!

RX-8乗ってきました

RX-8乗ってきました RX-8に乗ってきました。試乗車はタイプS(標準内装)の6速MT・ボディーカラーはストーミーブルーマイカです。
 RX-8に乗るのは、4年前のデビュー当時以来です。

 スポーツカーには逆風が強い昨今、RX-8は2003年の発売以来、地道な改良が加えられながら継続的に販売されています。
 台数は少ないながらもコンスタントにこの車が売れている要因として、マツダのスポーツカーやロータリーエンジンに対するこだわりから来る明確な個性とメッセージ性、スタイルのよさと実用性の両立などが挙げられるように思います。

 ただ、最近の原油高の中、RX-8のような燃費の悪いロータリー車に未来があるのかと疑問に思う部分もあります。昔は大きく重い大排気量の直6エンジンに対して、軽量コンパクトでハイパワーなロータリーにアドバンテージがありましたが、6気筒エンジンの主流がコンパクトでスペース効率に優れるV6になり、レシプロに対してロータリーが圧倒的に優れている部分というのはないように思います。

 「エンジンが上までよく回る」ということであれば、直4のホンダのVTECだってあるわけですし(その上VTECの方が圧倒的に低燃費)、率直に言ってマツダがなぜいつまでもロータリーにこだわり続けるのかが理解できません。
 マツダのエンジン開発にかけるコストやマンパワーがロータリーに割かれているせいか、マツダのレシプロエンジンは燃費、パワー、フィーリングともあまり芳しいものではありません。私は以前ロードスターにNA、NB含めて7年間乗っていたのですが、B6、BPエンジンともスポーツカーのエンジンとしては、ちょっといかがなものか、というレベルでしたし、またモデルチェンジして新型エンジンを積んだNC型ロードスターも、依然として感心できないエンジンです。
 ロータリーは確かに世界中のメーカーでマツダのみが継続的な量産に成功しましたが、単に他メーカーが匙を投げたものにいつまでもこだわっているだけかもしれません。この間にも世界中のメーカーは全く別の方向へ動いています。マツダにはロータリーだけでなくミラーサイクルという技術もあるのですから、ロータリーが本当にコストを投入していくだけの価値があるのか、今一度よく検討してもらいたいものです。



○だった点
・実用性とスタイリッシュさの両立
 この車最大の特徴のフリースタイルドアと称する観音開きのドアですが、このドアがあることによって実用性が飛躍的に向上しています。このスタイルでもしフロントドアのみの2ドアクーペであれば、後席への乗降性は全く期待できなかったでしょう。スペースそのものは必要最小限であっても、乗降性がよいことによって、狭いところにもぐりこむという感覚がなくなって、結果的に後席が使いやすいものとなっています。
 絶対的なスペースは広いとはいえませんが、それでもレクサスISと同程度の空間はあるように思います。(窓が小さいためRX-8の方が狭く感じられますが)
また、試乗車は18インチタイヤ装着のタイプSだったのですが、乗り心地は実用十分なレベルで、家族を乗せても苦情が出ることはないでしょう。
トランクも決して広いとはいえませんが、奥行きがありまずまず実用的と言えます。
 
・ドライビングの楽しさ
 マツダの車らしく、ドライバーの意思に対して車が忠実な動きをし、運転は非常に楽しいです。フロントミッドシップ、かつ軽量コンパクトなロータリーエンジンらしく鼻先が軽く、ノーズの入りがごく自然な印象を受けます。
また、車重が1,310㎏と現代の水準から考えるとかなり軽いことも、動力性能にプラスの影響を与えています。



今一歩だった点
・パワー感がない
 街中で3速からの中間加速などの際には、かなりもっさりした加速フィールです。正直街中だけだと車重約1.3トン、出力250PSの車とは到底思えません。よくネットの掲示板などで、RX-8の馬力はなんちゃって馬力だというようなことが書かれていますが、ああこれのことかと思いました。
 最高出力を発生するのが8,500rpmなので、上まで回せばパワーがあるのでしょうが、街中ではそのパワーを感じることはありません。ランエボやインプレッサのような全域パワフルな車と比べると、がっかりするでしょう。FCやFDのように低速トルクがなくて発進がしにくいということはありませんが、スポーツカーらしい余裕のあるパワーを期待すると裏切られるかもしれません。(パワーを引き出して走る楽しみがあるといえるのかもしれませんが…)

・不自然な電動パワステ
 速度を上げていくとある一時期を境に操舵力が唐突に重くなり、かなり違和感があります。このような電動パワステの設定に、この車の設計の古さを感じます。

・オーディオの汎用性のなさ
 試乗車はAM/FMラジオしか付いてない仕様だったのですが、ラジオだけで2DIN分以上のスペースをとっていて非効率なうえ、純正オーディオのレスオプションがありません。オーディオは年々進化するのですから、あとから交換することに対応するため、是非レスオプションを設定して欲しいものです。

・ロータリーに必然性はあるのか
 総評の部分でも書いたのですが、FC、FDの頃より改善しているとはいえ、依然としてロータリーの燃費は悪いようです。マツダはロータリーエンジンに強いこだわりを持ち、常に改良を加えながらイメージリーダー車に搭載し続けていますが、反面、レシプロのスポーティなエンジンは燃費、パワー、フィーリングの改善が進まず(例:ロードスター)、すべてが中途半端になっている印象があります。レシプロエンジンに対して圧倒的なアドバンテージがないのなら、無理にロータリーにこだわり続ける必要はないように思います。

・後方視界が悪い
 スポーツカーとして考えると納得できないわけではないのですが、後方視界が悪く、バックの際は気を遣います。またCピラーがかなり太く、交差点を曲がる際や車線変更時の死角の確認がしにくいです。



総評
 私はロードスターやRX-7も含めて、マツダのスポーツカーは大好きなのですが、ロータリーエンジンの必然性には常々疑問を持っています。今まではあまり問題にならなかったのかもしれませんが、原油価格の上昇や環境問題が厳しい昨今、この車は難しい局面に立っているのではないでしょうか。



欲しい度:☆☆☆☆★★★★★★
楽しい度:☆☆☆☆☆☆☆★★★
買える度:☆☆☆☆☆☆★★★★
維持費 :☆☆★★★★★★★★ 
Posted at 2007/12/12 16:10:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新車試乗記 マツダ編 | 日記

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