
モデルチェンジした
レクサスISに乗ってきました。
試乗車のグレードは、今回新たに設定された注目のハイブリッドの「IS300h バージョンL」です。
新車が出るたびに極力乗ってレポートしてきた私の試乗記ですが、ここ2年ほどはなんやかんやで忙しかったり、小さな事業を始めて忙しかったりで、なかなか試乗に行けませんでした。今後もこんな感じで忙しいでしょうけど、ちょっと時間を作ってボツボツ試乗記を書いていきたいと思います。
で、今回は今までみたいに長く書きません。サラッと行きます。気力無いんでwww
○だった点
・レクサスらしい静かさ・乗り心地の良さ
高級セダンとしては大きいサイズではないDセグメントの車とは言え、レクサスの車らしさ・高級車らしさのある乗り心地の良さです。試乗車にはオプションの18インチタイヤが装着されていましたが(バージョンLは17インチタイヤが標準)、突き上げ感・ロードノイズは全く感じられず、バージョンLらしい高級感と18インチのルックスの良さが両立されている印象です。
エンジンとハイブリッドシステムは先ごろ登場した210系クラウンハイブリッドと基本的に共通です。ガソリンエンジンが4気筒であることにより、エンジンの音質・振動が安っぽいものではないかと懸念したのですが、同乗者と話をしたりオーディオを聞いていると、いつエンジンが始動・停止したのかも分からないぐらい静かで滑らかです。
車両が新しいので当然といえば当然ですが、先代クラウンハイブリッドや先代レクサスGS450hよりも滑らかで洗練されてるように感じました。
・向上した視界
数年前まで特にトヨタの車で顕著でしたが、サイドウインドゥ下端が高いため、車両直近の死角部分をきちんと確認するため伸び上がって覗き込まないといけない車が多かったのですが、現行210系クラウン登場以降かなり改善されてきました。
新型ISもこの点が改善されており、自然な運転姿勢で車両の周囲が確認できます。付け加えると、現行160系カローラ等と同様、ドアミラー取り付け位置の見直しで左右斜め前方も見やすくなっています。
いかにバックモニター・ブラインドモニター・クリアランスソナーが装備されていようとも、安全の基本は直接目視によるドライバー自身の確認です。
(余談ですが、以前コンバーチブルのIS250Cを何度か運転する機会があり、狭い個人宅のガレージにバックで入れたのですが、セダンよりもさらに車両直近が見にくいためメチャクチャ怖かったです。新型ISコンバーチブルは大幅に改善されていることでしょう。)
・安全装備の充実
・・・と、↑で書きましたが、やはり安全装備の充実は大事です。
試乗中には、自車の斜め後ろの死角部分に他車がいることをドアミラー内のインジケーターで知らせる「BSM(ブラインドスポットモニター)」の効果が体感できました。(ただし、BSMはメーカーオプション)
その他、VSC・TRC等を総合制御するVDIMは全車標準、プリクラッシュセーフティ、オートマチックハイビームなど先進安全装備も設定されています。ドライバーである人間は、程度の大小こそあれ確率として必ずミスをします。ミスをするものである以上、車に助けてもらえるのはありがたいことです。
(ただし、プリクラッシュセーフティ、オートマチックハイビーム、BSMは標準装備ではないのはちょっと残念ですが・・・)
もう少し頑張って欲しい点
・狭い後席
先代ISは後席が狭く、とてもリラックスして座れる空間ではありませんでしたが、新型もあまり褒められたものではありません。全長で90mm、ホイールベースで70mm拡大されていて、足元空間は確かに少し広がったのかなと感じますが、頭部・横方向の圧迫感は相変わらずです。この車は車格的に4~5人乗車する機会はあまり多くないから、外観のカッコよさを優先して、室内は狭くていいと考えて設計されているとすれば、ちょっと底が浅いと言わざるを得ません。
BMW3シリーズの室内空間の広さと外観のカッコよさを両立させている点を見習っていただきたいと思います。
・燃費
試乗は市街地オンリーだったのですが、燃費は燃費計表示値で11.2km/Lでした。エアコン常時オンで、コールドスタートでまだエンジンが十分温まっておらず、電気での走行の比率が低かったという点を考慮しても、カタログ数値(JC08モード燃費23.2km/L)からの乖離が大きすぎるのではないかと思います。
・かっこいいけどやり過ぎ感のある外観デザイン
エレガントで上品だった先代ISと打って変わって、フロントにはスピンドルグリルがガバッと口を開け、ナイキのマークのようなポジションランプに、下方に切れ込むテールランプと、かなり抑揚の強い外観になりました。
レクサスにはもともと「L-finesse」と称するデザインフィロソフィーがあり、華美な装飾や威圧感を避けてシンプル・知的・先進的なステータスを与えるというものだったはずですが、ドイツ御三家との対抗上か、威圧的なスピンドルグリルを纏うようになり、シンプルな良さがなくなってしまったように感じられるのは残念です。
Posted at 2013/06/07 23:51:34 | |
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新車試乗記 レクサス・トヨタ編 | 日記