
《ブログ中に「木落し」という表記があります。正しい表記は「木落とし」だと承知しておりますが、現地では「と」を抜いておりますので固有の表記が定着していると考え、本ブログでも現地の表記に合わせます。》
和田峠を越え、R142を諏訪方面へと下っていくと、左側に「木落し坂」への案内表示がある。指示どおりに道を登り、集落を抜けると「木落し坂」上に到達する。松や碑があり、雰囲気を醸す。
御柱祭りは、諏訪大社を構成する4つの宮の幣拝殿の周囲に立てられている各4本、計16の樅(もみ)の大木を一斉に立て替える祭り。数え7年ごと、寅(とら)と申(さる)の年に行われる。この大木が「御柱(おんばしら)」。1本ずつ長さ、重さが異なるがどれも10m以上、数トンはある。
【諏訪大社=上社前宮(茅野市)、上社本宮(諏訪市)、下社春宮、下社秋宮(ともに下諏訪町)の総称】
御柱には神が宿るとされ、短期間で立て替えるのは社殿の建て替えの代わりでもある。
下諏訪町にある「下社(しもしゃ)」の2社・春宮と秋宮の御柱は町内の国有林から切り出され、人力のみで引きずり境内まで運ばれる。最後も人力で立てられる(建て御柱)。
4月上旬に山から運び出す「山出し」、5月上旬に市街地を各宮まで引きずる「里引き」が行われる。(詳しくは解説板の画像を拡大してね!)
諏訪の人々20万人全員が氏子として参加する。諏訪地方ではこの祭りのために6年間貯蓄して、里引きでは沿道に溢れる全ての人を対象に各家に上げて飲食を提供、オモテナシをする。
次回は2022年。楽しみだ❗️
「山出し」の際、途中にある急坂を御柱に人々を乗せたまま滑り落とす。これが「木落し」。毎回メディアで映像が拡散されるので、ご存知の方が多いだろう。私が訪れたのは、その現場。
↓ 急坂過ぎて立ち入ると危険‼️
↓ 傾斜はこんな感じ

やはり写真では伝わりにくいなぁ。ぜひ現場でご確認を。
私は、高所恐怖症なので、坂上から覗き込むとゾッとする。とても数トンの重量がある大木に跨って滑り降りる気がしない。「木落し」という名称はダテではないと実感した。
坂上には、先頭を空中に突き出した格好で「模擬御柱」が置かれている。見るだけにしよう❗️

↑ 試しに跨ってみようなどとしてはいけない‼️
車を坂下のR142脇に移動。見上げてみよう。

↑ 坂下の撮影用アイテム 画像上端に模擬御柱の先端が❗️分かる?
↓ 横から

↓ 真下から
↓ 国道と川を挟んで反対側の山裾には観覧席が用意されている。今は草に覆われているが……。

祭り当日、マイカーは規制される。シャトルバスで現場に行こう。「木落し」は、1日に2ないし3本ずつ、3日にわたって行われる。最大最長の「秋宮一の御柱」がやはり人気。
↓ 木落とし坂と愛車
……次回は「春宮と万治の石仏」。岡本太郎、万歳‼️
Posted at 2020/03/22 13:42:03 | |
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