
(1) まずは地学のお勉強

三遠南信道の長い矢筈トンネルを抜け、飯田市上村(かみむら)へ。しらびそ高原へとルートを取る。とはいえ、高原までは行けない。途中で冬季閉鎖が行われているからだ。

↑ 地図の左下からの赤いラインがしらびそ高原へと登る道。青いラインと出会うところ(❶)までは行けるが、それより右へは4月以降でないとダメ。
さらに青いラインは大鹿村とつながる道。地図の上端のバツ印で冬季閉鎖されているため(60km以上迂回したのはこのため)、やはり通行できない。
ではあるが、始めから尻尾を巻くのも嫌なので、❶まで登ることにした。
↓ 今はここまで!❶

↓ 大鹿村方面も。

↓ これ以上進めない30くん

↓ せめて周りの風景だけでも。

↓ さっき越えてきた伊那山地

↓ ちなみに頂上まで登ると、こんな風景が見られる。
だが、これだけでは終わらないのが中央構造線ドライブのいいところ。実はここまで登る途中、こんな場所があったのだ。

↑ 生で見られる中央構造線‼️

駐車スペースもあるし、見に行くしかないでしょ。
↓ 階段を上り、30くんを撮る。

↓ すると、また同じ内容の解説板。ご丁寧だ。

↓ さらに続く階段を上る。

↓ その先に現れた露頭

↓ 近づく。

↓上部

↓ 下部
(2) チロル
さて、良いものが見られたし、上村の目玉観光地へ参ろう。下栗地区、日本のチロルと呼ばれる絶景の集落である。
↓ 赤いラインは今回私が下栗地区への往路とした道
遠山川が深く削った渓谷の急斜面に張り付くがごとく建つ家々。南アルプスの大展望。急斜面の家なら徳島の祖谷(私は2回訪ねたことがある)の方が凄いという意見もあろう。私もいい勝負だと思う。が、そこにアルプスの雄大な姿が重なるから「日本のチロル」となるわけだ。
↓ まず下栗の手前の集落「上中根」からの眺めをどうぞ。

↓ 全景

↓ ちょっとズーム

↓ 聖岳(3013m)、手前は兎岳(2818m)

↓ 上河内岳(2803m)

説明板にもあるとおり、聖岳は日本最南端の3000m級の峰である。
下栗地区に入る。
↓ 足下に可憐な花

↓ 視線を前方に向ければ、上河内岳。

↓ そして、聖岳。

↓ ここは下栗の中でも最上部
↓ 地区内の狭い道を慎重に下っていくと家々の様子が見えてくる。

↑ 写真では伝わらないなぁ、斜面に張り付く様子は。家の裏の壁がない、一部にはそんな家もある。なぜなら、家が斜面にくっついているからだ。
↓ 地区の中心部

↓ 急斜面の畑

↓ 急斜面の家々と聖岳、兎岳、上河内岳

↓ 30くんと聖岳、兎岳、上河内岳

↓ 地区の最下部

↓ るるぶなどに載っている下栗の全景
絶景に満足して山を下る。地図の青いラインで示した道だ。天竜村や浜松方面から来るときは、このルートになるだろう。
↓ 青いラインの道がR 152へ出る所にあった看板
まだ行かれたことのない方はぜひ一度行ってみましょう。行かれたことのある方も、もう一度いかがですか。
ただ、本当に道が狭いので、それだけは覚悟して行ってください。
……次回は【R 152を走ろう】の最終回。静岡県境ヒョー越え(兵越峠)だよ。
Posted at 2020/04/01 20:47:18 | |
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